2019年05月30日
見抜く力、見抜こうとする姿勢。
インターハイ予選2日目、2回戦を観ていて
後半途中から相手チーム1のシューターに張り付き、
接戦となった終盤まで仕事をさせないディフェンスで
チームを3回戦進出に導いたベンチ選手がすごく印象的だった。
他の4人のヘルプディフェンスも、ボールの所在さえも見ずに、
本当にただその選手だけに張り付くフェイスガード。
彼のディフェンスを見て真っ先に頭をよぎったのは
スラムダンク、インターハイ予選の湘北-陵南戦で、
湘北のシューター三井をフェイスガードする3年生・池上の名言。
4回戦 / ベスト8以上へ入れば来月の都道府県大会へ進めるが、
それまでは負けた時点で3年生はほぼ引退、
あまりに残酷であっけないトーナメント。
→「残酷なトーナメント。」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/189/0
背番号は5、恐らく3年生だろうから、
この大会を最後と決めているかも知れない。
昨年からずっとスタメンレベルの力があるのに、
プレイタイムをあまりもらえていない、
だけど地道にやってきたことがわかるくらい、
脅威的な守備だった。勝利の殊勲者は個人的には彼。
自分の役割を黙々とこなす姿は輝いていた。
一方、シューターをフェイスガードされ
負けてしまったチームは数年前に監督が代わり、
それ以来は残念ながら「走れ!」「動け!」と
無作為に怒鳴り散らされる状態。
このチームで一番シュートが上手なその選手は、
昨年からスタメンながら、あまり重用されていない
本当にもったいない状況だった。
選手の個性や長所に監督自身が気付いていないのでは?
と思わせるような戦い方は、見ていてかわいそうだった。
彼に打たせるためのセットオフェンスは見られず、
むしろ汚れ役ばかりさせているようにも見えた。
だからこの試合、4人対4人になることを覚悟してまで、
フェイスガードで対応されてから終了まで、
戦術的な変更がなかったところを見ると、
監督は最後まで理由をわかってなかったんじゃないか。
対戦相手は過去の対戦やデータ、動画、練習試合、そして
別の学校との試合でタイムリーなシュートを決めていたのを見て、
密かにこのシューターに目を付けていたんじゃないか。
彼が重用されていないことも。
例え4人対4人にしてコートが広がったところで、
相手はこれまでと同じくただひたすら動き回って、
スペースを有効活用しない攻めを繰り返すのを見越して。
2回戦で当たるのはもったいないくらい、
実力のあるチーム同士の対戦、そしてその通りの接戦。
勝負を分けたのは両チームのトップに”見抜く力”と
”見抜こうとする姿勢”が有るか無いか、だったように思う。
相手の特徴を捉えて選手と共有し、選手と共に考える監督。
かたや、自分のやり方を選手に押し付け、
選手同士の相性や個人の長所を生かさず、
意にそぐわない動きをすると怒鳴って従わせようとする監督。
試合後、後半はまともにシュートを打たせてもらえなかった彼が
号泣しているの見て、指導者に恵まていれば…と
やりきれない気持ちになった。
バスケは得点を多く取る選手が注目されがちだけど、
得点以外でも、自分の役割をしっかり果たす選手が、
チームにとって一番大切な存在と思う。
真っ先に止めるべき選手を見極めたチームの監督、
そして、シューターに仕事をさせない重要な役割を
負ければ引退の試合で完璧にこなした彼が、
この試合のMVPだ。
後半途中から相手チーム1のシューターに張り付き、
接戦となった終盤まで仕事をさせないディフェンスで
チームを3回戦進出に導いたベンチ選手がすごく印象的だった。
他の4人のヘルプディフェンスも、ボールの所在さえも見ずに、
本当にただその選手だけに張り付くフェイスガード。
彼のディフェンスを見て真っ先に頭をよぎったのは
スラムダンク、インターハイ予選の湘北-陵南戦で、
湘北のシューター三井をフェイスガードする3年生・池上の名言。
三井
おいお前!
そんなにハリきって最後まで もつといいけどな!!
池上
オレはオレの仕事をする!!この試合に悔いは残さねえ!!
SLAM DUNK 19巻 より
4回戦 / ベスト8以上へ入れば来月の都道府県大会へ進めるが、
それまでは負けた時点で3年生はほぼ引退、
あまりに残酷であっけないトーナメント。
→「残酷なトーナメント。」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/189/0
背番号は5、恐らく3年生だろうから、
この大会を最後と決めているかも知れない。
昨年からずっとスタメンレベルの力があるのに、
プレイタイムをあまりもらえていない、
だけど地道にやってきたことがわかるくらい、
脅威的な守備だった。勝利の殊勲者は個人的には彼。
自分の役割を黙々とこなす姿は輝いていた。
一方、シューターをフェイスガードされ
負けてしまったチームは数年前に監督が代わり、
それ以来は残念ながら「走れ!」「動け!」と
無作為に怒鳴り散らされる状態。
このチームで一番シュートが上手なその選手は、
昨年からスタメンながら、あまり重用されていない
本当にもったいない状況だった。
選手の個性や長所に監督自身が気付いていないのでは?
と思わせるような戦い方は、見ていてかわいそうだった。
彼に打たせるためのセットオフェンスは見られず、
むしろ汚れ役ばかりさせているようにも見えた。
だからこの試合、4人対4人になることを覚悟してまで、
フェイスガードで対応されてから終了まで、
戦術的な変更がなかったところを見ると、
監督は最後まで理由をわかってなかったんじゃないか。
対戦相手は過去の対戦やデータ、動画、練習試合、そして
別の学校との試合でタイムリーなシュートを決めていたのを見て、
密かにこのシューターに目を付けていたんじゃないか。
彼が重用されていないことも。
例え4人対4人にしてコートが広がったところで、
相手はこれまでと同じくただひたすら動き回って、
スペースを有効活用しない攻めを繰り返すのを見越して。
2回戦で当たるのはもったいないくらい、
実力のあるチーム同士の対戦、そしてその通りの接戦。
勝負を分けたのは両チームのトップに”見抜く力”と
”見抜こうとする姿勢”が有るか無いか、だったように思う。
相手の特徴を捉えて選手と共有し、選手と共に考える監督。
かたや、自分のやり方を選手に押し付け、
選手同士の相性や個人の長所を生かさず、
意にそぐわない動きをすると怒鳴って従わせようとする監督。
試合後、後半はまともにシュートを打たせてもらえなかった彼が
号泣しているの見て、指導者に恵まていれば…と
やりきれない気持ちになった。
バスケは得点を多く取る選手が注目されがちだけど、
得点以外でも、自分の役割をしっかり果たす選手が、
チームにとって一番大切な存在と思う。
真っ先に止めるべき選手を見極めたチームの監督、
そして、シューターに仕事をさせない重要な役割を
負ければ引退の試合で完璧にこなした彼が、
この試合のMVPだ。
タグ:バスケ
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