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2019年05月31日

強気な仮面の下は怯え。

「打ってもいいけどちゃんと決めろよ!」
「あなた前回負けた戦犯です」
「それぐらいなんでやらないんだよ!」



僕のバスケの知り合いで、このような
信じられない言葉を味方に試合中ずっと言ってる人がいる。

練習人数が足りない時なんかは友達に声をかけて
参加してもらうことが多いんだけど、

来てくれた友達に「彼が来るなら次回は遠慮します」
と言われてしまうことが多くて、そのたびにお詫びする。

人数が足りない時でも、彼が来ない時しか
友達に声をかけられなくなってしまったのは心苦しい。



彼は自分にも相当に高いハードルを設定している。

ミスをしたり、イージーショットを落としたりすると
自分に対して厳しい言葉を浴びせている。

それが良いか悪いかは個人の考え方によるけど、
ただ人のせいにばかりしているわけではない。



バスケに関しては他人にも自分にも相当に厳しい彼は、
コート内外で自分の言いたいことをまったく隠さない、
裏表なく誰とでも接するという良いところを持ってる。

人によっては傷つくかも知れないようないじり方もするけど、
フィルターがなく、ストレートで、言いたいことに正直。

言い方がこうなので「口が悪い」「怖い」と
彼のオープンな性格は誤解され易く、
時に極端に嫌われるところが本当にもったいない。

バスケ推薦で大学へ進学したくらい、充分上手いのになぁ。



彼なりのコミュニケーションの仕方だとわかっていても、
僕は今でもたまに彼のキツイ言葉がしんどくなる。

だから初対面で一緒にバスケして、
いきなり罵声のようなことを言われるのはキツイだろう。

ただ、最近ようやく考えられるようになったのは、
こんな風に誰に対しても強気な彼は、

実は余裕がなくて怯えてるんじゃないかってことと、
同じことをされてきたのが悔しいんじゃないかってこと。



厳しく言われた人は委縮し、無力感から自分を責める。

まして上手な人、実力のある人から、
間違っていないことを言われるとなおさら。

そうなると、その人との間に精神的な上下関係が生まれる。

こうやって
自分の方が上なんだ、上手なんだ、できるんだと
わざわざ示さないといけないということは、

優越感を持っていなければ折れてしまうくらい、
実は繊細で劣等感を感じているのではないか。

余裕のある人だったら、自分が上か下かを気にしないし、
目立つことをして誇示する必要はないと思うから。

淋しいのに平気な振りをしているのは
崩れ落ちてしまいそうな自分を守るためなのさ


Apua Timez「決意の朝に」 より




もう1つ、何事も歯に衣着せぬ物言いで、
時に「失礼なやつ」とも言われてしまうほどフレンドリーなのは、

言い方は悪いかも知れないが「やられる前にやる」、
自分が傷つきたくないから先制攻撃をしているのではないか。

人の気持ちなんて誰にもわからないけど、
もしかすると過去に先制攻撃を繰り返し受けてきたり、

親や身近な人との関係が
「敵か、味方か」「勝つか、負けるか」
という緊迫したものだったとしたら、

やられてたまるか!という心理が働いていてもおかしくない。



こんな風に、
もしかして彼は弱気な自分を強く見せてるんじゃないか、

今にも崩れて、割れそうなプライドを
必死で保ってるんじゃないかと想像できるようになったことで、
ある程度笑って流せるようになった。

嫌だなと思うことは今でも多々あるけど、
世の中には色んな人がいるなと
大らかに構えられるようにもなった。

彼に嫌な思いをさせられて
「参加したくない」と言ってる友達には
申し訳ないことをしてしまったけど、

打ち解けてしまえばものすごくいい人だし、
こうやって考える機会をくれたことにはとても感謝している。


posted by 理琉(ワタル) at 23:49 | TrackBack(0) | 人生観

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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