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2020年03月14日

親が本当に恐れているのは「自分の子育ては間違っていたという証明」じゃないの?

父が資格の取得や公務員試験の受験を押しつけたのは、
父の狭い世界観で言う「理想の男」にしたいから。

なぜ僕を「理想の男」にしたいかというと、
息子が安定した職業に就いて稼げる男でいてくれないと
自分が不安だから。


→「「資格か公務員の勉強するなら置いてやる」。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/342/0



「じゃあ、その不安の中身は何なの?」

って考えてみた時、1つの仮説が生まれた。

自分の息子が「ちゃんとした男」になっていないと
自分の子育てが間違っていた証明になるのが怖いんじゃないの?




子どもは自分の所有物であり作品と
無意識にでも考えている親にとって、

成長した子どもがどう生きているかは
大げさに言えば「自分の人生の成績表」

自分が考える理想像、少なくとも及第点に
子どもが達していなければ

自分の子育てそのものが不合格、
自分の人生そのものが不合格になってしまう。



それを認めたくない、向き合いたくない。

自分の人生そのものが間違いだったなんて、
そんなのは信じたくない、耐えられない。


今からでも資格を取らせるか、公務員試験を受けさせて、
「自分が信じる」安定した職業に就かせよう。

資格や公務員関連が無理だとしても、
せめて人並みの年収にさせないと自分の人生が否定されてしまう。



あなたはそうやって私から離れていこうとすることで、
どれほど私を苦しめているのかわからないのよ。

私はあなたが私を必要としてほしいの。
私はあなたを失うことが耐えられないのよ。
私にとってはあなたがすべてなのよ。

あなたが何か間違いをおかすんじゃないかって、
心配でたまらないの。

もし何かよくないことが起きたら、
私は母親として失格だってことになるじゃないの。



『毒になる親』第三章 より

どうして息子を「安定した職業」に就かせられなかったんだろう。
どうして息子が自分から遠ざかり、心を閉ざしてしまったんだろう。

本当はいろいろ思い当たる節がある。

でも、

自分が悪かったと認めたくない。
自分にも非があったかも知れないことから目を逸らしたい。

思い当たる自分の態度や言動と向き合うことで
襲ってくる大きな不安から逃げていたい。

自分の子育ては、自分の人生は間違っていなかった、
そう思い続けないと、心を保っていられない。




父は38年間、公務員(高校教師)
母も元・公務員(保育士)。

公務員でなかった期間のほぼない2人だから、

・(未だに)安定イメージが強いから
・お金や仕事で苦労をさせたくないから
・ある程度、どのような世界か想像できて安心できるから

みたいな理由で勧めてくるのは理解できる。



でも、それはたぶん、表向きの理由。

彼らの心の根底にあるのは、不安と向き合いたくない気持ち。

 こうなってほしい
→こうならないと自分が不安
→こうならない子どもを育てた自分は不合格
→自分は不合格と認めたくない
→今からでもこうなってほしい


これが「押し付けの悪循環」になるんじゃないかな。

親が勧める仕事に就かない子どもを育てた自分は、

親の理想の姿にならなかった子どもを育てた自分は
ダメな親なんだ、子育てに失敗したんだ


という自責から目を逸らしたいんじゃないかな。



祖父は、父を大学に進ませるため、文字通り"命を削って"働いた。

だから、言い方を悪くしてしまえば、
父も親の理想を押し付けられた被害者であり当事者。

祖父への未消化な怒りを、形を変えて僕に伝えている。

→「祖父への怒りを叫ぶ父。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/331/0

だから許しましょう、ということではなく、

「あの時の押し付けがましい言動には
こういう背景があったのかも知れないな」

一歩引いて考えられることが僕の成長。



父が本当に怯えているものと向き合うのは父の問題、

僕がこれからどう働き、どう生きるかは僕の問題。


posted by 理琉(ワタル) at 20:09 | TrackBack(0) | 家族

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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