アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2019年10月25日

生活保護の申請。(2) -ケースワーカーによる家庭訪問-

区役所への生活保護の申請から一夜、

今日は申請プロセスの2番目、
ケースワーカーが自宅へ来訪しての面談となった。

1.役所の生活保護課への申請
2.ケースワーカーの家庭訪問
3.民生委員の家庭訪問

→「生活保護の申請。(1) -生活保護課への書類提出-
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/338/0



ーーーーーーーーーー



前日、区役所で家庭訪問の日程を決めた際には、
かなり忙しかったからか「明日の午後」とだけ告げられた。

僕はこの家庭訪問で、それこそ家の中をひっくり返すような
お金になるもの、持っているとまずいものの
大捜索が始まるのかと勝手に思っていた。

少しでもお金になりそうなものなんて
とっくにリサイクルショップ行きになっているし、

この家で一番高価なものといえば、
今この記事を書いている2万ちょっとの中古PC。

それでも不安に押し潰されそうな僕は
前日と当日に家の掃除をし、きれいにして待っていた。



ところが、
12時、13時を過ぎてもインターフォンは鳴らない。

まぁ、あれだけ忙しそうだったから、と思いながら、
何もしないでいるとそわそわするので、
唯一放置していた洗濯を始めることにした。

もしこの間に来たら仕方ない、
脱衣所のドアを閉めて何とかしよう。

1回、2回と洗濯が終わり、
ベランダへ干す作業が終わっても、
ドアの向こうは静かなままだった。



15時を過ぎ、インターフォンが鳴った。

前日に生活保護課で少しだけ話した
区役所の職員さんが立っていた。

朝、リビングに慌てて設置した
小さいテーブルへ書類を置いてもらい面談開始。

家の中をじっくり観察したり、
何かを探したりする素振りはなかった。

玄関から廊下を通ってリビングに出るまでに、
生活水準を把握したのかも知れない。

家庭訪問のイメージが先走っていたせいで
かなり意外に思いながらも、

ケースワーカーさんの質問に
しっかり答えることに集中した。



前日に区役所で受け取り、
この日までに書いておいてくださいと言われていた
履歴書の簡易版のような生活歴シートを手渡した。

卒業した学校、引っ越し歴、
家族との関係や婚姻歴、就職した会社名を
年表のように短く書いたシートを見ながらの
質疑応答の時間が過ぎていった。



僕にとっても、区役所側にとっても、
一番の議題は家族へ連絡をするかどうかだった。

連絡が行くのは必須と聞いていたので、
念のための意思確認かも知れない。

例えば、仕送りなどの援助が期待できる場合は
そちらをまずは頼ってください、という流れになるが、
それはあちらの都合もあるので、必ずというわけではない。

関係が破綻している場合、
連絡することでトラブルになる事例もあるので、

本人と家族との関係を詳しく聴取した上で、
家族への連絡をどうするか慎重に決めるということだった。



僕は正直に、思っていることを伝えた。

生活保護という制度の決まり上、
支援の期待はともかく家族へ連絡が行くのは
仕方ないし、覚悟していたこと。

少なくとも自分からは連絡する意思はないこと。

特に父の場合、結婚直前に乗り込んで来て
長々と演説や文句を言い続け、

僕の心を深く傷つけて顧みないような行為に
また及ぶ可能性が高いこと。

→「父の「学費返せ」発言の真相は。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/136/0

家族への連絡をどうするかはこの場では決めず、
持ち帰って改めて検討するということで話は終わった。



その他、

通帳に記帳されているお金の流れの中で
不明点がある箇所への質問、

不動産や貴金属などの資産を持っていないか
改めての確認、

今住んでいる家は家賃上限を超えているので、
引っ越しが必要になることの再説明と続いた。

「そんなに構えなくていいよ」と
相談室の担当さんに言われていたのに、
当日やはり構えていた僕は、

予想外に穏やかな面談に終始したことに
戸惑いながらも、

おいとまするケースワーカーさんを見送った。

17時を過ぎていた。



すっかり日が短くなった。

つい先月まで、17時はまだ夕日が明るくて、
まだ公園のベンチで本を読んでいられるくらい
あたたかいこともあったのに。

ドアを閉める時、マンションの通路の窓越しに
ほとんど日が落ちて暗くなりかけている空が見えた。

急に睡魔が襲ってきた。

申請前日、ほとんど眠れなかった分を取り返すように、
そのままリビングの床に倒れ込み、深い夕寝に落ちた。



2時間くらい寝ただろうか。

ぼーっとしながら、最後の方にされた
3つの質問を思い出した。

「布団は何組ありますか?」
「ストーブは備え付けですか?」

これはおそらく、冬を乗り切れるかどうかの確認。

気になったのはこちら。

「サイドボードとタンスは何台ありますか」

”タンス貯金”なんて言葉もあるようなので、
モノを隠せる場所としての確認だろうか。

あるいは、ただ単に間取りの確認か。
この質問は今でも引っ掛かる。



何はともあれ、残る大きなプロセスは
地域の民生委員さんによる家庭訪問のみとなった。

区役所から連絡を促され、電話したところ、
かなり勢いのある口調だったので、少し怖い。

声が大きかったり、勢いのある口調の人には
どうしても怒られているような錯覚に陥ってしまう。

無事に申請が通り、本当に自分の足で
人生を歩むための再出発をする未来は見れるのか。

もうひと踏ん張り。



一般社団法人ボイス|悩みの無料相談の申込み
posted by 理琉(ワタル) at 17:25 | TrackBack(0) | 人生観

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9316917

※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
検索
プロフィール
理琉(ワタル)さんの画像
理琉(ワタル)
自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
プロフィール
最新記事
カテゴリーアーカイブ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。