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2019年07月22日

無条件の愛情とは何だろう。

何の話をしていた時か覚えていないが、
数年前、知人に

「自分が存在していいかどうか考えたことはある?」
という質問をしたことがある。

すると、
「ないよ、というか考えたことないよその発想」
という答えが返ってきたのを憶えている。



6月から現在まで、祖父が亡くなったことに始まり
色んなことがいっぺんに起き、背負い切れなくなった。

睡眠や休息が浅くなった僕の心から、
明らかに色合いが薄れている。

この寂しくて空虚な感覚、
自分の存在に自信が持てない後ろめたさは憶えがある。

子どもの頃、17時門限を破って家に入れてもらえず、
インターホンを押しても反応のなかった時に見た、
曇りの色褪せた景色そっくりだ。

→「冷たいドアと黄昏と。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/227/0



僕の質問に「そんな発想は思いつかなかった」と
答えてくれた知人はきっと、無条件でそこに居ていいと
周りからちゃんと想われて育ってきたんだろう。

居ていいか、いけないか、などという
自分の根幹を揺るがすような経験がないか、
ほとんどないか。

最近の空虚で色褪せた世界を観ていて、
ふと、その知人とのやり取りを思い出し
無条件の愛情とは何だろうと考えている。



自分に対して無条件の愛情を注ぐように、
どんな自分であっても受け入れるように、
考え方を試行錯誤しているが、どうも上手くいっていない。

もらった経験と実感がないものを
自分で創り出そうとしているんだから、
それ自体は長い目で見ないとなと思う。

だけどやっぱり、何か失敗したり
自信を無くすような出来事があると、
すぐに自分が居てもいいかどうかに結び付けて考え、
不安と居たたまれなさでいっぱいになる。

そうなるたびに、「発想がない」と堂々と答えられる
知人のことをうらやましく思ってしまう。


欲を言えば無条件の愛情を注がれてみたかった
狭く霞んだ視界には 何も 何も 色付いちゃいないんだ


luz 『Labyrinth -white-』収録曲 ”ロスティナメイズ” より
無条件でそこに存在していいと思う感覚とは
どんなものなんだろう。

僕はまだそれを味わったことがないから、
一度は体験してみたいと渇望している。

それは「お願い、助けて、誰か気づいて」と
くすぶるサインを出す必要もないような、
色味に溢れた世界であり感覚なんだろうか。

それとも、深く悩み、不安感と闘いながらも
「自分が居るから大丈夫、自分を信じて」と
最後には言えるような感覚なんだろうか。

存在を疑うことのない、無条件の自信、
無条件の愛情への妄想は尽きない。

受け取って、感じることができる日まで
この闘いは続くんだろうか。



今日は何だか結論のない話になってしまった。
今回は言ってみれば、僕の心の中の描写。

色褪せた世界で、体感したことのない感覚を求め渇望する、
1人の人間の心模様。


posted by 理琉(ワタル) at 22:29 | TrackBack(0) | 人生観

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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