2019年05月12日
『子どもを愛せない親からの手紙』。
アダルトチャイルドの問題に関して誰が加害者、
被害者という言い方は、個人的にはあまりしたくない。
が、この本を読んだ今、どうしても
やる側、やられる側の存在を意識してしまい、
やられる側の怒りは湧いて来る。
アダルトチャイルドを生み出すのは
悲しいことに親自身もそうであることが多いから、
子ども側の視点だけで考えるのも不公平なので
親側の気持ちも知りたいと思い、この本を見つけた。
この本は元々、虐待された子どもの告発
・『日本一醜い親への手紙』
・『もう家には帰らない / さよなら日本一醜い親への手紙』
の2冊の続編だそうだ。
この「親子の愛憎三部作」の2冊はまだ読んでいないが、
逆に親から子どもへの謝罪を綴る本作は
とにかく親からの手紙が集まらず、
製作がとても難しかったらしい。
僕は未婚、子どもがいないし、
現時点では自分の人生に100%いらないと思ってる。
だから僕は子育てがどれだけ大変かを体験していないし、
偉そうに批判なんぞできない。
→「子供はいらない。」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/14/0
だけど、親からの意見がこれほど集まりづらいのは、
最も恐ろしくて厄介なのは「無意識、無自覚」なんだと
改めて痛感させられる。
それと呼称について。
僕の親もそうだったが、子どものことを上下関係、
主従関係ではなく1人の人間として見ていたら
「お前」「アンタ」とは呼ばないのでは、と思った。
この点もやはり無自覚、無意識的に
従わせよう、思い通りにコントロールしようと思ってるから
まるで序列があるかのように見ているのかも知れない。
手紙の内容は9割が謝罪、悔恨、
自身の愚かさ、幼さへの怒りや自省。
だが、1通だけ
知的障害のある子どもの育ての親が
こんなことを書いていた。
この親の手紙を読んだ時はものすごく気分が悪くなったが
子どもへの謝罪を綴ったものばかりではなく
自分の不満だけを構わずぶちまけたものが
この本に載っていることに驚いた。
本になって世界に残るとわかっていて出した手紙にさえ
こういうことを平気で書いてくる親がいる恐ろしさに
ページをめくる指が震えた。
ようやくページを直視できるようになったので
引用させてもらった。
今、世間で騒がれている晩婚化、非婚化とは
また違う次元の話かも知れないが、
家族を持つことに良いイメージを持てず、
だったら自分も持ちたくない、と考えるのは至極当然の流れ。
僕もその1人で、この気質を後世に残したくないし
無自覚、無意識に同じことをする恐れがあるから、
家庭、子どもは100%持ちたくない気持ちはそのままだ。
だから家族を持ってる友人、
結婚したい、子どもがほしいと言っている友人を
心底すごいと思うし尊敬している。
この本の後書きのタイトルは
「自分を愛せない醜い親たち」
世代間で受け継いでしまった
自分を認められない、自分を許せない不幸な連鎖。
究極の目標は子どもを愛する以前に
自分を愛せるようになること、なんだなぁ。
被害者という言い方は、個人的にはあまりしたくない。
が、この本を読んだ今、どうしても
やる側、やられる側の存在を意識してしまい、
やられる側の怒りは湧いて来る。
アダルトチャイルドを生み出すのは
悲しいことに親自身もそうであることが多いから、
子ども側の視点だけで考えるのも不公平なので
親側の気持ちも知りたいと思い、この本を見つけた。
この本は元々、虐待された子どもの告発
・『日本一醜い親への手紙』
・『もう家には帰らない / さよなら日本一醜い親への手紙』
の2冊の続編だそうだ。
この「親子の愛憎三部作」の2冊はまだ読んでいないが、
逆に親から子どもへの謝罪を綴る本作は
とにかく親からの手紙が集まらず、
製作がとても難しかったらしい。
前作の時は2冊とも
3ヵ月間で300通以上の手紙が集まったのに、
本作への手紙は再三締切を延長しても、
8ヵ月間で100通を集めるのがやっとだった。
この集まりの悪さは、
どれほどわが子を虐待、抑圧しているのかを
親が自覚するのは難しいことを証明していた。
僕は未婚、子どもがいないし、
現時点では自分の人生に100%いらないと思ってる。
だから僕は子育てがどれだけ大変かを体験していないし、
偉そうに批判なんぞできない。
→「子供はいらない。」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/14/0
だけど、親からの意見がこれほど集まりづらいのは、
最も恐ろしくて厄介なのは「無意識、無自覚」なんだと
改めて痛感させられる。
それと呼称について。
僕の親もそうだったが、子どものことを上下関係、
主従関係ではなく1人の人間として見ていたら
「お前」「アンタ」とは呼ばないのでは、と思った。
この点もやはり無自覚、無意識的に
従わせよう、思い通りにコントロールしようと思ってるから
まるで序列があるかのように見ているのかも知れない。
手紙の内容は9割が謝罪、悔恨、
自身の愚かさ、幼さへの怒りや自省。
だが、1通だけ
知的障害のある子どもの育ての親が
こんなことを書いていた。
中身はともかく、
外見上は五体揃っていて出来ることは多々あるのに、
まったくしようとさえしないあなた、
させようとしないあなたの父親。
なぜ、ひと言
「すまないね」「ありがとう」が言えないのか。
あなたもあなたのお父さんも!
もし、実の子だったら、どうするか?
も・ち・ろ・ん!こき使うよ!
もし私に機会があるならば、健常児の継親をやってみたい。
もし普通児だったら、あなたのお母さんはあなたを
手離したりしなかったと思うのは、私だけかしら?
手をかけ、心を尽くして来たつもりなのに!
この親の手紙を読んだ時はものすごく気分が悪くなったが
子どもへの謝罪を綴ったものばかりではなく
自分の不満だけを構わずぶちまけたものが
この本に載っていることに驚いた。
本になって世界に残るとわかっていて出した手紙にさえ
こういうことを平気で書いてくる親がいる恐ろしさに
ページをめくる指が震えた。
ようやくページを直視できるようになったので
引用させてもらった。
今、世間で騒がれている晩婚化、非婚化とは
また違う次元の話かも知れないが、
家族を持つことに良いイメージを持てず、
だったら自分も持ちたくない、と考えるのは至極当然の流れ。
僕もその1人で、この気質を後世に残したくないし
無自覚、無意識に同じことをする恐れがあるから、
家庭、子どもは100%持ちたくない気持ちはそのままだ。
だから家族を持ってる友人、
結婚したい、子どもがほしいと言っている友人を
心底すごいと思うし尊敬している。
この本の後書きのタイトルは
「自分を愛せない醜い親たち」
世代間で受け継いでしまった
自分を認められない、自分を許せない不幸な連鎖。
究極の目標は子どもを愛する以前に
自分を愛せるようになること、なんだなぁ。
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