2017年05月27日
レインウェア 知っておきたい5つの豆知識
そろそろ梅雨が近づいてきました。
「雨の日に山登りはしない」と言う方もいらっしゃると思いますが、山の天気は変わりやすい。
レインウェアは山登り三種の神器と言われるほど重要なアイテム。
持っていない人の方が少数派だと思います。
ならば、せっかく持っているなら積極的に活用しましょ♪
と言うことで・・・
レインウェアの活用に関する5つの豆知識。
●防水とはっ水(撥水)の違い
●防水スプレーの正しいかけ方
●レインウェアは洗濯すべし!
●レインパンツを履く時はレジ袋が役に立つ
●収納袋は大きめで
そもそも防水と撥水って何が違うの?
って思ったことはありませんか?
防水=水を通さない
撥水=水をはじく
つまり・・・
ビニール袋みたいに表面が水をはじかなくても、水を入れて漏れない状態が「防水」
布地みたいに水を通すけど、表面を水滴がコロコロとはじいている状態が「撥水」
お城に例えると・・
「水」と言う敵が城内に入って来ないように門を閉じて守るのが「防水」
「水」と言う敵が城内に入って来ないように門番が敵を蹴散らしているのが「撥水」
目的が一緒でも役割が違うんですね。
「門」が壊れちゃったら敵(水)を侵入させちゃうからメンテナンスが大事です。
「門番」がヘトヘトに疲れちゃったら敵(水)をはじき返せなくなっちゃうからリフレッシュが必要です。
片方だけで守るのではなく、強固な門を閉じて、頑健な門番が守ることで「鬼に金棒」と言えるでしょう。
「防水」と「撥水」の違いが分かれば「防水スプレー」と言う言葉に疑問を感じませんか?
広義で言えば「撥水」も「防水」の一部と言えますので、間違いではないのですが・・・
厳密に言えば「撥水性」を高めるためのスプレーなので「撥水スプレー」ではないかと。
「防水」さえしっかりしていたら「撥水」は無くてもいいんじゃない?
と思われるかもしれませんが、「撥水」には3つの重要な役割があります。
☆蒸れを防ぐ
登山で使うレインウェアは基本的に透湿素材のものをお使いだと思います。
透湿とは・・
汗などの蒸気を衣服の外に逃がす機能のこと。
仮に撥水がなく、レインウェアの表面に水がべったり膜を作っていたとしましょう。
ゴアテックスをはじめとする防水透湿素材は、小さな穴が開いており水の分子は通しませんが、もっと小さい水蒸気は通す構造。
そうです。
水が膜を張ったら水蒸気の出口が塞がれてしまいます。
なので、透湿機能を働かせるためにも、撥水が必要なんです。
☆冷えを防ぐ
こちらも理屈は一緒。
撥水がなく、レインウェアの表面に水がべったり膜を作っていたとしましょう。
そのレインウェアが肌にべったり張り付いたら・・・
直接濡れていなくても、直接濡れているのと同じように体温を奪われてしまいます。
なので、ウェアもできるだけ乾いた状態を保ちたいものです。
☆濡れを防ぐ
「耐水圧」と言う言葉は聞いたことがあるでしょうか?
防水性を表す数値ですが、生地に染み込もうとする水圧に対して、どれくらい耐えられるかを数値にしたもので、登山用の雨具では耐水圧は20,000mm以上というのが一般的のようです。
ちなみに傘の耐水圧は500mm程度。
ゴアテックスのレインウェアでは45,000mm以上と言われていますので、どれだけ高性能なのかがうかがえます。
されど・・・
長時間濡れた状態で動くたびに擦れたり、圧力がかかったりしていると水の染み込みは発生してしまいます。
なので、上述の「門」が壊されるのを少しでも遅らせるための「門番」が大事なのです。
と言うことで、前置きが長くなりましたが(汗)
「撥水性」を保つために防水スプレーは有効です。
っで、肝心の防水スプレーのかけ方です。
汚れていると効果を発揮しづらいだけでなく、汚れをコーティングしてしまいます。
またかけ方が少ないとこれもまた効果が発揮されない。
出かける直前にかけるのもNG。
良く乾かしておかなければ雨で流されてしまいます。
そして最後の熱を加える。
アイロンがベストですが製品によっては「アイロン不可」の物もありますので、ドライヤーでもOKです。
撥水生地が水をはじくのは無数の「撥水基」と呼ばれる突起のおかげなんですが、これがへたってくるとはじきが悪くなります。
ここに熱を加えることによって「撥水基」が再び立ち上がってくれるんですね〜
なので、撥水性が落ちて来たな、と思ったらとりあえずアイロンをかけてみるだけでも撥水性が回復することがあります。
でも、こすれて撥水基そのものが欠けてしまったら防水スプレー等で再び定着させてあげる必要があります。
防水スプレーのかけ方の項目で「レインウェアを綺麗にする」と言いました。
はい、汚れていると撥水性が低下します。
綺麗に洗うだけでも撥水性が回復することもあります。
レインウェアは洗濯機で洗えます!
その際の注意点。
1柔軟剤等が入っていない洗剤で洗う
→柔軟性分等の油膜でコーティングされて本来の機能が発揮されにくい
アウトドアウェア専用の洗剤をお勧めします。
私のおすすめ洗剤は↓↓↓こちらで紹介しています。
おすすめ洗剤 何でも洗えて環境にもやさしい がんこ本舗「海へ」
2脱水はかけない。(かけるときは小さめの洗濯ネットに入れる)
→レインウェアは水を通しません。
洗濯槽の排水穴をレインウェアがふさいで高速回転すると洗濯機が壊れてしまいます。
あと、マジックテープが付いているものが多いと思います。
他の衣料に付いて痛めないように、きっちり止めるか、ネットに入れるなど注意しましょう。
突然雨が降り出しました!
あわててレインウェアを身に着けます。
レインパンツは登山靴を履いたままで履きますが・・・
靴底のゴムが引っかかってうまく履けない!
と言うことはありませんか?
そんな時に便利なのがスーパーの「レジ袋」
登山靴にすっぽりかぶせて履けばレインパンツの内側を汚さず、するするするっと履けます。
片足立ちで足が上がらない時はレジ袋の持ち手を持って足を持ち上げたり。
また、下山後には濡れたレインウェアを入れるのにも便利です。
レインウェアを持ち歩く時、みなさんは収納袋を使いますか?
付属の袋はコンパクトになりますが、レインウェアの出し入れがしにくいと思いませんか?
収納袋は大きめサイズをお勧めします。
その心は?
出し入れがしやすい。
突然の雨で急いで着たいのに中々出せなかったら、あっという間に濡れ鼠ですよね。
出し入れのしやすい大きめの袋で。
出来れば上着やパンツの裾のファスナーは開いておく。
上着のフードも出しておく。
手早く着られる様にしておけば突然の雨でもあわてなくて済みます。
また、小さい袋であればコンパクトにはなりますが、形が変わりにくいので、パッキング時に変に隙間ができちゃったり。
大きめの袋であれば、柔軟に変形するので、ザックの隙間に詰め込みやすい。
また、ゆったり入れている方が生地の折り目がつきにくいので傷めにくい。
と言ったメリットもあります。
以上、5つの豆知識。
役に立つ情報はありましたでしょうか?
少しでも雨の日が快適になれば何よりです。
登山ランキング
「雨の日に山登りはしない」と言う方もいらっしゃると思いますが、山の天気は変わりやすい。
レインウェアは山登り三種の神器と言われるほど重要なアイテム。
持っていない人の方が少数派だと思います。
ならば、せっかく持っているなら積極的に活用しましょ♪
と言うことで・・・
レインウェアの活用に関する5つの豆知識。
●防水とはっ水(撥水)の違い
●防水スプレーの正しいかけ方
●レインウェアは洗濯すべし!
●レインパンツを履く時はレジ袋が役に立つ
●収納袋は大きめで
防水とはっ水(撥水)の違い
そもそも防水と撥水って何が違うの?
って思ったことはありませんか?
防水=水を通さない
撥水=水をはじく
つまり・・・
ビニール袋みたいに表面が水をはじかなくても、水を入れて漏れない状態が「防水」
布地みたいに水を通すけど、表面を水滴がコロコロとはじいている状態が「撥水」
お城に例えると・・
「水」と言う敵が城内に入って来ないように門を閉じて守るのが「防水」
「水」と言う敵が城内に入って来ないように門番が敵を蹴散らしているのが「撥水」
目的が一緒でも役割が違うんですね。
「門」が壊れちゃったら敵(水)を侵入させちゃうからメンテナンスが大事です。
「門番」がヘトヘトに疲れちゃったら敵(水)をはじき返せなくなっちゃうからリフレッシュが必要です。
片方だけで守るのではなく、強固な門を閉じて、頑健な門番が守ることで「鬼に金棒」と言えるでしょう。
防水スプレーの正しいかけ方
「防水」と「撥水」の違いが分かれば「防水スプレー」と言う言葉に疑問を感じませんか?
広義で言えば「撥水」も「防水」の一部と言えますので、間違いではないのですが・・・
厳密に言えば「撥水性」を高めるためのスプレーなので「撥水スプレー」ではないかと。
「防水」さえしっかりしていたら「撥水」は無くてもいいんじゃない?
と思われるかもしれませんが、「撥水」には3つの重要な役割があります。
☆蒸れを防ぐ
登山で使うレインウェアは基本的に透湿素材のものをお使いだと思います。
透湿とは・・
汗などの蒸気を衣服の外に逃がす機能のこと。
仮に撥水がなく、レインウェアの表面に水がべったり膜を作っていたとしましょう。
ゴアテックスをはじめとする防水透湿素材は、小さな穴が開いており水の分子は通しませんが、もっと小さい水蒸気は通す構造。
そうです。
水が膜を張ったら水蒸気の出口が塞がれてしまいます。
なので、透湿機能を働かせるためにも、撥水が必要なんです。
☆冷えを防ぐ
こちらも理屈は一緒。
撥水がなく、レインウェアの表面に水がべったり膜を作っていたとしましょう。
そのレインウェアが肌にべったり張り付いたら・・・
直接濡れていなくても、直接濡れているのと同じように体温を奪われてしまいます。
なので、ウェアもできるだけ乾いた状態を保ちたいものです。
☆濡れを防ぐ
「耐水圧」と言う言葉は聞いたことがあるでしょうか?
防水性を表す数値ですが、生地に染み込もうとする水圧に対して、どれくらい耐えられるかを数値にしたもので、登山用の雨具では耐水圧は20,000mm以上というのが一般的のようです。
ちなみに傘の耐水圧は500mm程度。
ゴアテックスのレインウェアでは45,000mm以上と言われていますので、どれだけ高性能なのかがうかがえます。
されど・・・
長時間濡れた状態で動くたびに擦れたり、圧力がかかったりしていると水の染み込みは発生してしまいます。
なので、上述の「門」が壊されるのを少しでも遅らせるための「門番」が大事なのです。
と言うことで、前置きが長くなりましたが(汗)
「撥水性」を保つために防水スプレーは有効です。
っで、肝心の防水スプレーのかけ方です。
- レインウェアを綺麗にする
- 全体がしっとりするくらいスプレーする
- よく乾かす
- 熱を加える
汚れていると効果を発揮しづらいだけでなく、汚れをコーティングしてしまいます。
またかけ方が少ないとこれもまた効果が発揮されない。
出かける直前にかけるのもNG。
良く乾かしておかなければ雨で流されてしまいます。
そして最後の熱を加える。
アイロンがベストですが製品によっては「アイロン不可」の物もありますので、ドライヤーでもOKです。
撥水生地が水をはじくのは無数の「撥水基」と呼ばれる突起のおかげなんですが、これがへたってくるとはじきが悪くなります。
ここに熱を加えることによって「撥水基」が再び立ち上がってくれるんですね〜
なので、撥水性が落ちて来たな、と思ったらとりあえずアイロンをかけてみるだけでも撥水性が回復することがあります。
でも、こすれて撥水基そのものが欠けてしまったら防水スプレー等で再び定着させてあげる必要があります。
レインウェアは洗濯すべし!
防水スプレーのかけ方の項目で「レインウェアを綺麗にする」と言いました。
はい、汚れていると撥水性が低下します。
綺麗に洗うだけでも撥水性が回復することもあります。
レインウェアは洗濯機で洗えます!
その際の注意点。
1柔軟剤等が入っていない洗剤で洗う
→柔軟性分等の油膜でコーティングされて本来の機能が発揮されにくい
アウトドアウェア専用の洗剤をお勧めします。
私のおすすめ洗剤は↓↓↓こちらで紹介しています。
おすすめ洗剤 何でも洗えて環境にもやさしい がんこ本舗「海へ」
2脱水はかけない。(かけるときは小さめの洗濯ネットに入れる)
→レインウェアは水を通しません。
洗濯槽の排水穴をレインウェアがふさいで高速回転すると洗濯機が壊れてしまいます。
あと、マジックテープが付いているものが多いと思います。
他の衣料に付いて痛めないように、きっちり止めるか、ネットに入れるなど注意しましょう。
レインパンツを履く時はレジ袋が役に立つ
突然雨が降り出しました!
あわててレインウェアを身に着けます。
レインパンツは登山靴を履いたままで履きますが・・・
靴底のゴムが引っかかってうまく履けない!
と言うことはありませんか?
そんな時に便利なのがスーパーの「レジ袋」
登山靴にすっぽりかぶせて履けばレインパンツの内側を汚さず、するするするっと履けます。
片足立ちで足が上がらない時はレジ袋の持ち手を持って足を持ち上げたり。
また、下山後には濡れたレインウェアを入れるのにも便利です。
収納袋は大きめで
レインウェアを持ち歩く時、みなさんは収納袋を使いますか?
付属の袋はコンパクトになりますが、レインウェアの出し入れがしにくいと思いませんか?
収納袋は大きめサイズをお勧めします。
その心は?
出し入れがしやすい。
突然の雨で急いで着たいのに中々出せなかったら、あっという間に濡れ鼠ですよね。
出し入れのしやすい大きめの袋で。
出来れば上着やパンツの裾のファスナーは開いておく。
上着のフードも出しておく。
手早く着られる様にしておけば突然の雨でもあわてなくて済みます。
また、小さい袋であればコンパクトにはなりますが、形が変わりにくいので、パッキング時に変に隙間ができちゃったり。
大きめの袋であれば、柔軟に変形するので、ザックの隙間に詰め込みやすい。
また、ゆったり入れている方が生地の折り目がつきにくいので傷めにくい。
と言ったメリットもあります。
以上、5つの豆知識。
役に立つ情報はありましたでしょうか?
少しでも雨の日が快適になれば何よりです。
登山ランキング
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て多いですよね。
撥水性が落ちたらまず洗う。
熱を加える。
それでダメなら撥水基がもう駄目になってるって感じですね。
決して汚れている上からスプレーしないように…
なので、透湿機能を働かせるためにも、撥水が必要なんです。」
目から鱗!
知ってるようで知らないことでした。
なるほどです。
後、防水スプレーの後の熱。
知らなかったなぁ。
実行しまするよ!