1号が消失しました。
突然なんの話かと思われるでしょう。
ついに気がふれたかと顔を覆った方もいるかもしれません。
なので、事情を説明します。
相変わらず、闘病中だったイエアメ1号君。
少しでもストレスの解消になればと、新作の大型テラリウムに引越しさせたのは話した通り。
その後、最初に乗せた木の枝から下りはしたものの、その場で縮こまり、動かなくなってしまいました。
しばし様子を見ていましたが、動く様子はなし。
一日経っても。
朝が来ても。
そのまんま。
「やっぱりダメか?」と言う思いが頭をもたげ、今日帰宅したら元の療養ケースに戻そうかとも考えました。
そして、今日。仕事から帰宅してケージを覗くと・・・。
いない。
今朝まであったその場所から、1号君の姿は忽然と消えていました。
ケージ中のいたる所に目を走らせましたが、見つかりません。
逃げた?
いやいや。蓋はしっかりしていました。健康なカエルでも出れないものを、あの病身で脱走出来るはずがありません。
ニャンコの仕業か!?
蓋してたつってんだろその耳はギョーザのハネか絞めるぞゴルァ!!
・・・すいません。取り乱しました。
先にも言った様に、閉めた蓋は微動だにしていませんし、ケージの中は整然としたまま。
ネコが手を出したなら、もっと散々たる有様になっている筈です。
では、1号はどこに行ったのか?
分からないのかい?ワトソン君。
簡単な話だよ。
出ていないのなら、中にいるのは自明の理。
そう!!彼は、1号君はまだケージの中にいるのだよ!!ワトソン君!!
・・・
・・・・・・
・・・まあ、結論としては、「どっかに隠れた」んだと思います。はい。
完全に。
完璧に。
敵の目を避け、安全な場所に身を隠す。
動物なら、当然の行為です。
これをやったのが、健康な2号や3号なら、自分も驚かなかったでしょう。
しかし、当人は病身の1号。
まともに動く力さえ無いように見えた彼が、それを成した事に驚きました。
確かに病身とはいえ、限界だった訳ではありません。
掴まれれば抵抗したし、体色も明るく、排泄もしていました。
それでも、動かなかったんです。
黙ってうずくまるだけのあの姿からは、想像だに出来ない事でした。
ひょっとしたら、森を模したテラリウムの環境が彼の何かを呼び起こしたのかもしれません。
だとしたら、それはとても素晴らしい兆候。
もしかしたらが、あるかもしれません。
一瞬、ケージの隅々まで探そうかと思いましたが、やめました。
今、彼は泡沫の夢の中で、静かに英気を養っているのでしょう。
それを邪魔するのは、あまりにも無粋で不遜な事。
時が来れば、彼は自ら姿を現す筈です。
今は、それを待ちましょう。
切り取られた箱庭が、彼を癒してくれる事を信じて―
PS
ちなみに、一緒に引っ越した2号と3号は今夜顔を出していました。
餌をやってみると、見事にパクリ。
肝の太い2号はもちろん、一時食欲不振だった3号もジャイミル3匹をペロリと呑み込みました。
新しい住処に、不満はない様子。
まずは、一安心です。
これに1号が加わる日が、来てくれればいいのですが・・・・
佇む2号。
彼は1号の行方をしっているのでしょうか・・・?
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