食欲不振が続くアオジタA。今日はこの間食べた豚ハツに、生卵を絡めて与えてみた。
ペロペロと舐めて、パクリと来た。お、食べるかと思ったら、少し咥えただけで放してしまった。そしてもう、見向きもしない。
仕方ない。ここで、最終兵器投入。
この間話した、ズーメッド社製・餌用缶詰カタツムリ「カン・オー・スネール」。アオジタトカゲの主食にして大好物。カタツムリの缶詰である。
中身はこんな感じ。 |
こういう大好物を与えると、今度はそれしか食べなくなったりする。なので、あまり使いたくはなかった。だけど、食べてもらわなきゃ、話にならない。
さっそく与えてみると、明らかに反応が違う。舌をペロペロさせて匂いを確かめると、パクリ。モグモグと咀嚼して、ゴクリ。そのまま、二個・三個と飲み込んだ。三個食べたところで、ブレーキがかかる。思ったよりは食べなかったけれど、それでも栄養は取れた筈。よしよしと思っていると、傍らに置いてあるシェルターが目に入った。二日程前に入れたものだけど、一向に使う気配がない。なら、置いてあっても邪魔なだけ。そう思って、取り出した。
と、それに何かが着いている事に気がついた。それは、こんなモノ。
最初は、爬虫類が排泄の際に出す尿酸の塊かと思った。けれど、何か違う。尿酸はザラザラした粒子の塊だけど、これは滑らかで弾力がある。まるで、乾きかけのボンドの様だ。そういえば、何日か前にも同じものを見た覚えがある。その時も、尿酸の塊だと思ってろくに確かめもせずに捨ててしまったのだが……。
何となく、ピンときた。ひょっとして、これが謎の食欲不振に関係しているのでは?
となれば、善は急げ。溺れる者は何とやらである。調べた。徹底的に調べた。持っている書籍は片っ端から読んだし、某知恵袋にも質問を出して、ツイッターにも流して情報を求めた。
結果。一つのブログがヒットした。それは、アオジタトカゲの近縁種、マツカサトカゲを飼育している方の飼育記録。その一ページに、自分が見つけたモノと同じモノの写真があった。その正体は……。
精液。
発情期に入ったオスが排泄物と一緒に出す、精液の塊だと言うのだ。
発情期。
なるほど。それなら、理由のない食欲不振も合点がいく。同時期に発情していたフトアゴヒゲトカゲもコーンスネークも、共に食欲が減退していた。コーンスネークに至っては、一度咥えた餌を吐き出すと言う行動も見せていた。アオジタAも、同じ行動を取っている。
アオジタAがウチに来てから、すでに一年が経過している。迎えた時点である程度の大きさがあった事も考えると、成熟するには十分な時間だろう。
ここ一ヶ月、随分と心配していたけど、そうなると話は別である。発情期に伴う拒食なら、心配する必要はない。コーンスネークの様に、待っていればじきに食べる様になる。むしろ、アオジタの繁殖を考えている身としては、個体の性別が分かった事は大きい。一歩前進と言った所である。
となると、残るはアオジタBの方の性別。向こうがメスであれば、ペアリングの可能性が出て来る。一番手っ取り早いのは、二匹を一緒にして反応を見る事。けれど、アオジタBはまだ若い。大きさも、Aに比べて一回り以上小さい。この歳で繁殖させるのは、リスクが高いと思われる。
もう一年、待つ。
そうすれば、Bもまた成熟する筈。試みるのは、その後でも遅くはない。
楽しみが、増えた。
今日は、そう言う話。
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