金曜日、ペットの日です。前回で終わったと思った方、残念でした。今日からまた餌の話です。と言う訳で、虫が駄目な方はリターン推奨。それでは・・・。
はい、知る人ぞ知る、お蚕様ことシルクワームです。昔は盛んに行われていた養蚕も、今ではすっかり下火になってしまいましたが、その代わり今はこんな需要もあるんですね。時代が変われば、品も変わるもんです。
・・・で、肝心の餌として使った感想。
あくまで個人的な意見ですが、嗜好性はいいと思います。家では拒食中のウラノスコドンでもこれだけは食べていた様です(何で「様です」かと言うと、実際に食べるところは見ていないから。後から見ていなくなってるのを確認しただけ)。じゃあ、なんでこいつを使い続けないかと言うと、こいつ、維持が大変なんです。
まず餌の餌。生餌として使う以上、生きててもらわなければいけませんが、そのためには当然、餌をあげなければいけません。知ってる方は分かると思いますが、こいつ、桑の葉しか食べません。でも、桑の葉なんてのは春から夏場のもので、他の季節では手にはいりません。じゃあ、どうすんねんっていう話になりますが、実は今は蚕用の配合飼料が売ってます(画像で蚕が食べてるのがそれです)。ほんと、時代って変わるもんですね。でも、この餌が高い。太い魚肉ソーセージみたいになって売ってるんですが↓
一本で千円くらいします。で、100匹の蚕をキープした場合、これ一本がどれくらいもつかというと・・・一週間もちません。とにかく四六時中食い続ける連中ですから、餌の減りが早い早い。一本千円が見る見るなくなっていきます。
とにかく、かなり懐に余裕のある方でないと、蚕(これ)を常食として維持し続けるのは結構酷なものがあるんじゃないかと思います。
そして難点はもう一つ。成長が早い。一番小さいサイズでもみるみるうちに成長して巨大な終齢幼虫になり、繭になり、そして成虫の蛾になってしまいます。とにかく食わせなければ死ぬ生き物で、食わせれば成長するわけですから、一番餌にしやすいサイズでいつまでも維持するのは不可能です。(ひょっとしたら冷蔵庫にでも入れれば成長を抑制出来るかもしれませんが、下手をうって死なれると大損ですし、何より家族の了解を得るのが至難の業と思われるので、お勧めしません。)まぁ、成虫も餌にする事は出来ますが、可食部分が非常に少なく、コストに見合わなくなってしまいます。
とどのつまり、これを常食として使うのはかなり難儀。ただ、先に書いたように嗜好性は非常に良いので、飼っている生体がどうしても餌を食べない時に、懐に余裕があれば試してみてもいいと思われます。
ああ、ほんと、コイツの餌がもっと安かったらなぁ・・・。
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