2009年01月26日
もし癌になって、治る見込みがなくなったら
【コラム・断】がんの治療は最後までしない 産経新聞
先日、東大病院の放射線科が、がん患者や医師などを対象とした意識調査の結果を発表した。
「望ましい死を迎えるのに必要なこと」という質問に対し、「最後まで病気と闘う」という回答は、患者の約8割に対し、医師は約2割だったという。
さて、
自分ならば、治る可能性がもうないのであれば、病院で苦しい治療を続けないで、やりたいことをやる。
去年、近所で、わたしよりふたつ上の方が、肺がんのため亡くなった。
亡くなる2か月ほど前に、たまたま話をしたが、その時、その人は、治ると信じているようだった。
しかし、わたしは、
もう残された時間は少ないんじゃないの?
やり残したことなどないの?
と、口には出せるはずもないが、真剣に思ったものだ。
心筋梗塞や脳出血などでの突然死よりは、がんで死ぬ方がいいと思ってしまう。なぜなら、亡くなるまで時間があるからで、その時間のなかで、いろいろな思い出をつくることができるはずだ。
親父は、心筋梗塞で、ほんとに突然死だったから、なおさら思ってしまう。
去年、自分の愛犬も14歳で亡くなった。およそ2年前から、心臓病で動物病院通いをしていたが、その分、愛犬との別れを意識し、交流を深めることができた。
確実に訪れる現実の別れと向き合うことができれば、きっとみんないい答えが出せるのではないだろうか。
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