小豆洗いの小手先大工猫日記

世の主婦全てがそうではないだろうが、我が家の古女房殿は入浴剤を入れるのを嫌う。

今日は昨日の想定どおり朝からセメントねりと、その敷設作業に終始した。
朝から肉体労働に勤しんだから、午後のきつい仕事中に『そうだ、今夜は筋肉疲労に良いという入浴剤を入れ
てゆっくり疲れて痛むところを湯船に浸りつつ揉み解そう』と、思いながら仕事に精を出した。

夕方五時半に汗を拭きながら後片付けを終え妻に「今夜は筋肉疲労に良い入浴剤を入れて風呂に入るよ」と、
言うと「それは、止めて欲しい」と即答が返ってきた。
思わず「えっーなんで？」、
判っていても聞き返した。
案の定、「洗濯が出来ないから、水がもったいないでしょ」
洗濯とたまにしか入れない入浴剤による疲労回復という、精神的安堵感の比重はどうなっているのか。
仕事を離れパートに出ていても、力関係は完全に逆転してしまった。

無理強いすればどうということもないが、やはり【老いては子に従え】ではないが【老いては妻に従え】で
ある。
俳優の高橋英樹氏が黒柳徹子さんの番組で「毎日、いかにして奥さんを喜ばすか。そんなことを常に考えてい
ます」と話していたが、見ていて素晴らしいなと思った。愛妻家とはああいうものが本当なんだろうなと、思
い知らされたのであった。

高橋英樹氏の事を思い出し、今夜は我慢して普通のお風呂に入ることにした。
洗濯のない日に入れれば良いことなのであるから、その時に使えばよいことであると、心に言い聞かせた。
さて、よそ様のお宅はこのような場合、どうしているのでしょうか？