小豆洗いの小手先大工猫日記

私がまだ子供の頃、確か小学校３,４年生の頃であったろうか、

時期は不確かだが内容はしっかりと覚えている。
古希を迎えた今でもはっきり覚えているというのも凄いものである。
子供心に、余りにも強烈な内容だったからであろうか。

父が、「人間の改革には、３代かかる。」
「ワシが初代でお前が２代目であり、お前の子供が３代目になるから、お前も自分の女房になる女の人は
しっかりと選びなさい。」と。

続けての説明が、
「ワシは身長が160�pちょっとだから女房になる人は、大きい人を選んだ。今の母さんは当時としては大柄で
あり、学校の先生をしていた位だから頭も悪くはないと思い結婚しお前が生まれた」
「だから、お前はワシより大きくなるだろうし、頭も決して悪くはないはずだ。」
「そのことを意識してしっかりと、自分の女房になる人を選びなさい。」
「そうすれば３代目のお前の子供は、より素晴らしい児になり、よりよ良い子孫が残ってゆく事になる」と。

幼かった私に得々と説明と言うか、講釈と言うか訓示みたいなものを何度か聞かされた。
思春期になり女性を見る目が、父の言葉を意識してしまいがちになるのであった。
背の高い子、頭のいいやつ、見た目のいいやつと。自分の容姿を棚に上げ失礼極まりないガキであった。

私のこだわりは、もう一つあった。
字の汚い子は嫌いであった。
綺麗であっても賢くなかったり字が下手だと対象から外していた。

では、今の妻が父の教え通りそれらの要件を満たしているかと・・・。　　何ともはや。
世間でいうところの割れ鍋に綴じ蓋かな。

だが、娘三人は皆可愛いですよ。
みみづくとカラスか。