いよいよ腹を決め、床下にもぐる事にした。
正直怖いのである。
何が怖いって【くも】ほど怖いものはない。
この歳になっても、おしっこをちびる位怖いのである。怖いというより恐ろしいのである。
昔、子供に蜘蛛を殺したらお金をやると言っていた位だから。
全体の大きさが3pから5p位は3000円、5p以上は5000円と決めていた。
申告制だから報告だけでもやっていた記憶がある。
見せられても不気味であり怖かった。
と、言うより見られなかったのが、本当のところである。
それほど怖いのに、意を決し床下に。
どこからも直接触れることの無いような完全武装して床下に。
防毒マスクも先日購入した。昔の古いのが出てきたが濾過部分が無かった
塚や土台にドリルで穴を開け薬を注入し、ドリルによる作業は意外に時間のかかる作業である。
本来ドリルで穴を開けた箇所は木栓で蓋をするのだが、木栓が売ってなかったので今回はなしとした。
ここまでくれば、柄杓で散布する予定であった作業が高圧洗浄機を購入したから一気にやることが出来た。
ただ薬の臭いに当たらぬように、充分な準備と気配りをして作業した。
若い時、床下にもぐり薬を散布していた作業員が気を失う事故があり、急ぎ引きずりだし風に当て正気を取り
戻させた事があったのである。
柄杓による散布作業と違い、時間的には思っていた以上に早く終了した。
放水能力が柄杓の比でなく、遠くまで噴射消毒出来たのは良かったが、奥の部屋だけでなく隣の部屋の下まで
薬を散布した結果、毒性のある薬の臭気はひどかった。
頭が痛くなってきた。
薬害である。
どこか臭いの来ないところで2,3日過ごさねばならなくなった。
経費は予定の30000円より、洗浄機の20000加え5万円以上かかってしまったが、それでも安価に終了した消毒
であった。
臭い以外は及第点を与えられる。
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