小豆洗いの小手先大工猫日記

　
最近の数か月、休日はほとんど庭先で土方仕事である。

そのため車が最近汚れだしている。
以前は週に２,３度商品名「ふくぴか」で掃除とワックス掛け。
車に気が行かず、ひたすら石堀りに石洗いの日々であった。

当然、足腰全身の筋肉痛が昼過ぎから夕方にかけて、激しく襲ってくる。寄る年波もあろう、
妻も夕方近くなると「疲れた。あー疲れた」と。私は「背中が痛い。腰が痛い。膝が痛い」と、痛い尽くし。
最近至る所に、安いもみほぐし処が出来て看板を掲げている。

1時間2,980円。
更に安いところは2,380円かな。
余りはっきり覚えていない。
消費税込みで2,600円しない。
たまに息抜きで、もみほぐしてもらう。
そこそこ気持ちが良い。

旅先でマッサージしてもらうような訳にはいかない。
施術してくれる彼等、彼女等は明らかに、東南アジアからの出稼ぎである事がわかる。
一通りのやり方は指導されているだろうが、日本の按摩さんのような気持ち良さを期待することは出来ない。
微妙な力加減がなく、教えられた箇所、やり方を目いっぱいの力技で攻めてくる。

たまに「年寄りだからもう少し、優しくマッサージしてくれ」と、声をかけることもある。
まっ、一生懸命しているのがわかるから叱る事はない。ただ優しくして欲しいだけである。
そんな彼等にいつも500円のチップを渡している。

知らない国に来て一生懸命働いている彼等に少しでも、感謝の気持ちを示したいと心がけている。
貧乏な私が生意気なと思うこともあるが、貧者の一灯と言うではないか。
私はこうして、本当にたまにマッサージしてもらっているが、妻はお抱えの按摩さんがいるから幸せである。
1週間に最低3,4日は、もみほぐしてもらっている。
一回の施術時間は30分から4,50分と短いが、専属がいるのだから、羨ましい限りである。

いつも途中で気持ちの良さからか、眠りに入っている。至福の時間であろう、。
やってもらいたい時に、「さあ、今日は30分でいいや」とか「今日は50分やってもらおうかな」と、殿様
みたいである。

按摩をさせられているのは、無論ほかならぬ私である。