人間だって集まりに出かけ、下足番のいないような場所で多くの人が無秩序に靴を脱ぎ捨ててある時、いざ帰ろうとして「あれっ、自分の靴は何処?」と言うことがままある。
一度自宅葬に出かけ、葬儀が終わり帰ろうとしたら自分が履いてきた靴が無くヨレヨレの靴が残っていた。
エナメル性の私にとってはお高い靴であったのが、ボロ靴に変身してしまった悲しい思い出がある。
1週間後位に間違って履いて行った人が返しに来たと、連絡が入り取りに行ったが気持ち悪いので捨てた。
そんな人間界の間違いではなく、我が家の四女的な猫さんである。
テレビなどでよく見るが、白い4本の足に真っ黒な靴を履いているように素敵なのである。
数多くの猫達を見ていても皆綺麗に吐き間違えていない。
しかし、我が家のユズさんは前足が黒と茶である。
妻はユズを見て「あんたは靴を間違えて履いたまま生まれてきちゃったんだね」と、時折話しかけている。
又、「アンタはチャイニーズだね」とも。
ユズは休んでいる時、前足を曲げて胸に寄せて休んでいるのに対し、先住猫のミミさんは前足を伸ばし片方の足をもう片方に優雅にのせて休む違いからそう話しかけるのであった。