知る人ぞ知る古き良き家族ドラマである。
65話の楽しく我が夫婦にとっても、生きてきた時代だからより一層身近に感じられ楽しませてもらっている。
昭和40年代頃のドラマと思える。
主役の新藤栄太郎さんは悪役が多かったが、この役でお茶の間の人気を博した。
ネットより写真借用
当時は【地震・雷・家事・親父】と言われるくらい一家の父親は権威があり、怖い存在であった。
私も当時は父親が怖く時折母親に「父ちゃんを泊まりにしてくれー」と泣いていたらしい。
父親は国鉄に勤めており、夜勤があり帰ってこない日は私にとり天国のようであったのかもしれない。
なにしろよくしかられ、殴られたものである。
番組の主役は悪役専門で皆から余り好まれていなかった新藤栄太郎氏が雷親父役で出演し、30分ドラマの中で怒鳴りっぱなしの雷親父役を好演していて、視聴者は笑い涙にむせていた事であろう。
こんな父親では気が詰まって、とてもじゃないが一緒に暮らせないと思いつつも何故かほろりとさせる実にきめ細やかな作品であった。
女中役のおとしさん(菅井きんさん)がやはり好演し始終どらられっぱなしの大変な役を演じていたが、ある回の時歌を歌いながらはたきで掃除するシーンで涙が出てしまった。
過去のブログ(2021.9.2)【琴線】と題し投稿した事があるが、【海ゆかば】のメロディを聴くと堪らなく悲しくなり、涙が出てしまうんですと書いた。
今日その歌を笑える番組にも拘らず、放送中涙してしまい妻に「ひどいよ、この番組でこの歌を歌うなんて」とつまらぬボヤキを言っていた。
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