歩道の塗装が剥げて薄くなり運転手から見えにくい。
数十メートル歩道の手前にひし形のマークがあるがそれも薄くなっている。
朝仕事に出かけるべく駅に向かっていた。
県道を横断するのにいつも横断歩道をしっかりと渡って来た。
渡り終えた時、10m位後ろで「ドスン」と鈍い音の後に「ドサッ」と。
振り向いたら、黒い洋服姿おばさんらしき50前後の女性が歩道の上に倒れていた。
駆け戻り様子を見ようかなと思ったが、電車の時間が迫ってきたので再び駅に向かい歩き始めた。
暫くすると、ぶつけられた女性が手を抑え後ろから急ぎ歩いてきた。
若い女性が「大丈夫ですか。痛くありませんか。」などと話しかけていたがどうやら加害者ではなく通勤者の一人であったらしい。
どうやら被害者は仕事で遅れる訳には行かず、そのまま「いいですよ」みたいな言葉で車の女性を行かせてしまったようである。
世の中には、実に親切な人がいるものだ。
私は仕事に遅れる訳にはいかないから、申し訳なかったがそそくさと駅に急いだ。
時間がなくとも、相手の免許証と車の写真位とるのに時間はかからないから、処理してあげればよかったのではなかったのかと心の中で呟く。
最低それくらいしておけば、後日悪化しても治療費くらいは相手に請求できるものを。
駅のホームでぶつけられた女性が近くに来たが、手をしっかり押さえていた。
血も少しだが滲んでいたようである。
今、然程でないにせよ後で痛くなったらどうするのか。
私同様、仕事に遅れる事が許されないような緊迫感をにじみ出していたが、当事者なんだからしっかり相手と手続等すべきであっただろうにと思う不親切な人間がそこにいた。
後日、地区の役員会があった時、区長(市議会議員も務めている)に「歩道のペンキが薄くて視認性が低くなってしまったから、役所に補修依頼してください」とお願いした。
さりとて、いつになる事やら、所詮お役所仕事であり有線順序という物があるから厳しいであろう。
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