新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2018年01月21日
卓球の事例
卓球選手の活躍が半端ない
中国を猛追している。急に、有望選手が湧いて出てきたのだろうか?
そんな訳は"絶対"ない。
始まりは、2001年の世界選手権で、男子団体が史上最低の13位になったことだという。
ここで、小学生からの強化が始まったのだ。卓球は、「早期専門化スポーツ」として位置付けされていて、卓球愛ちゃんのように、幼児から始める子が多いのだ。
技術的に練習方法や指導に問題があったのだとか。
しかし、小学校の頃から何万回も打ってきて確立された技術を高校生くらいで、矯正しようとしても無理だと。
そりゃ、そうだ。大脳、小脳に記憶され、「自動化」された技術を修正するのは・・・無理かも。
2002年 、全国から有望な小学生を集めた。ただ、子どもを指導するコーチ、または、保護者がペアとなって帯同する条件をつける"工夫"をしたのだとか。
「普段から教えている"指導者を教育"しなくては、日本の選手は変えられない」と言うことやねんナ。
技術、フィジカル、メンタル、栄養、メンタルのトレーニング。遠征の後半にバテてしまうのはバランスの取れた食事ができていないからだと、他国に先駆けてスポーツ栄養をカリキュラムに入れたのだ。
しかし、受講者は寝ているとか・・・。
今までの技術を否定するから、指導者には受け入れられないんだネ。
「そこをとにかく変えなくてはならないのに、どうしたらいいのか」という"問題"が・・・。
データを収集し、エビデンスを定量的に示すようにしたとのこと。プレゼンには、動画を使って。
一番ヤバイのは、
1992年のバルセロナ五輪までの11年間で五輪に出た男子小学生チャンピオンはひとりだけ。つまり、成長が止まっちょうんだネ。
(これは、NHKの奇跡のレッスンのスペインのテニスのコーチが、スペインのジュニアの全国大会で優勝したリストをナダルに見せたら、知ってる選手が2名位しかいなかった"クダリ"を思い出した。)
成長がとまる原因が、保護者や指導者が小学生の全国大会創設を機に、「ここでチャンピオンに」と、「今勝つこと」に過度に集中したからだ、と分析。
「選手の伸びしろをつくること」を考えてもらうよう促すように、講義するようになって、研修でみんながメモを取るようになったのだと。
公認指導者数は10年間で2000人台から3000人台の1.5倍に増加。
(2017/10現在 軟式野球: 2,401人 卓球:3,181人)
2008年から"JOCエリートアカデミー事業"が開始され、より育成環境が整い、今活躍している高校生、中学生が所属しているんだよネ。
国際卓球連盟(ITTF)副会長で日本卓球協会副会長の前原さんの今後の抱負
「選手全員が本当に頑張ってくれている。本当に感謝している。あとはもっとスタッフ力を上げなくてはならない。コーチだけではなく、フィジカル、栄養など多面的に選手を支えるスタッフ全員の力量をもっと上げていくことを考えたい」
と言う。
参考にした「育成プログラム」のモデルは、サッカーだという。
2018年01月20日
資格は・・・
野球連盟で「指導員/コーチ」を推奨もなく、国体(4月以降、"国民スポーツ大会"だっけ)の監督は必須(どの競技も)であるけれど、野球はどうなんだその他の野球大会のレギュレーションにはないよネ。
(他競技では、監督、コーチが取得しておくことが条件にある。)
そんなこんなで、現場の指導者に、指導者の資格(日本体育協会公認スポーツ指導者)を取得しようと呼び掛けても・・・。
せめて、「スポーツ・リーダー」(共通科目T)ぐらいと思うが・・・。
「なぜ、資格を取得しないのか?」
興味ない。(資格取得してまで・・・)
負担(時間、金銭)が大きい。
指導出来る。(資格が無くても)
取得することが義務(強制)ではない。
「なぜ、"指導出来る"なら、資格取得しないのか?」
経験(プレイヤー/指導)がある。
Web、書籍他で指導方法を入手出来る。
「なぜ、"経験がある"なら、資格取得しないのか?」
知識(指導/プレイヤー)がある。
「なぜ、"知識がある"なら、資格取得しないのか?」
これ以上知識を得る必要はない。
資格取得者と"同等の知識"はある。
「なぜ、"これ以上知識を得る必要はない"なら、資格取得しないのか?」
"無駄な時間、金銭"は使いたくない。
現在、現場で指導している「指導者」にしてみれば、「今更・・・」と言うんだよネ。きっと。余計な時間と出費はイタイか・・・。
野球の「技術」は、いいけれど・・・。
コーチング学、トレーニング学、指導対象の特性(心理、体力)、スポーツ医学等は、体育学部卒か、よほどの勉強家でないと、知識としては「欠落」しているのか・・・ナ。
NHKの奇跡のレッスンのコーチは、自分のコーチングのために、心理学、教育学、大学院にいったりと・・・。
20世紀の(ザンネンな)指導を継続するのか、
21世紀の「指導」を模索していくのかは、
あなた次第だ
2018年01月18日
教え込まない
「ジュニア期の選手に教え込まないこと。」大事です。ジュニア期には、スキルを教える"ティーチング"も不可欠ですが・・・。
最近、SNSでも横浜の現役プロ野球選手が、ジュニア期の選手でも、「考える」ことが必要ではないかと、記事になっていました。その通りだと思います。
世界のコーチも、「教え込んではいない」と思います。サッカーも、テニスも、「失敗を経験」
、「自分で判断」することを重視しています。特にサッカーは、戦略的には、日本のコーチの指示は、間違っていないけれど、指示を受けている"子どもたち"が、理解していなかったり、場合によっては、コーチの指示通りのプレイが出来ない"状況"だってあるハズ。
そのときに、アイデアを出すためには、"経験"(成功/失敗) が、役に立つんだよネ。
日本の指導方法に問題があり、指導者から言われた通りをヤレ的指導は、"どうだろう"か。
じゃ、子どもたちにしてみりゃ、指導者に"言われていない"ことは"どう"するの?となる。
"何か行動"して、誉められればまだ良いが、叱責された日にゃ、もう、どうすりゃいいのという、「思考停止」になっちゃうネ。
昔のAI(人工知能)ではないけれど、"If 〜 then 〜"の指導では、無限に出て来ちゃわないか
子どもたちが、「考える」、「考え出せる」練習、指導の言葉が必要だと思う。
指導者自身の研鑽も、勉強も、常に必要じゃないかナ?
横浜のラミレス監督は、子どもたちは"sensitive"だと、コミュニケーションを密にとることを言っていたナ。そのときの表情、態度も、子どもたちの「意志表示」だよネ。
「考える」習慣は、その後の野球でも、「社会生活」でも、役に立つもの。
プロ野球の世界でも、日本でプロ野球の監督の経験がある方の話。米国マイナーリーグのある選手が、バッティング練習で、あまりにもひどいとのこと。
そこで、コーチングしたとのこと。勿論、その場には、マイナーのバッティングコーチもいるのだけれど・・・。
マイナーリーグのコーチの哲学なのか、アメリカのコーチの共通認識なのか分からんが、「教えられたことは身につかない。」という。選手自らアドバイスを求めて来ない限り、コーチは、言葉を発しない人が多いのだとか。(例外はあるそうだが、"教え魔コーチ"は少数派のようだ。)
選手の"考える時間"を奪わないということだろう。その選手だって、結果が出なければ、降格、または、解雇だろう。
アメリカのプロのカテゴリーは一杯あり、育成という概念はないのだそうだ。そのカテゴリーにドラフトされる選手は、そのカテゴリーの「即戦力」ということ。AAAなら、MLBを目指しトレーニングし、結果を出す努力をするんだネ。
その根底にあるものの一つに、結果を出すためには"何を"すれば良いか「考える"力"」があるよネ。
2017年12月23日
指導の「質」
指導者の"力量"を"どう評価"するのだろうか?
戦績なんだろうか?
指導方法なのだろうか?
卒団した子どもたちの活躍なんだろうか?
何がしらの"結果"が出ないのは、何らかの"原因"がある。その原因を「同定」し、原因を取り除けることが"必要"だと思う。
そのためには、自分の"経験"のみで、必要十分なのだろうか?
指導者の「引き出し」も、いっぱいあった方が良いと思う。
「これしかない」と言うのは、止めている。プランA,B,Cを考えておく、それでも、もしかしたら、プランD,E.Fに"良い方法"があるかもしれない。
子どもたちも、「経験」することが、必要なのだから、「失敗」だって"必要"なんだよネ。
そこから、"どう"導くかが大事なんだよネ。
もう一度、「コーチング哲学/ポリシー」を見直そう
2017年12月22日
超、変革・・・
ミュンヘンオリンピックで、男子バレーボールが"金メダル"を獲得したことを知っている人は少ないだろうナ。男子の球技での"金メダル"は、バレーボールだけだと思う。
LAオリンピックの野球は、公開競技だし。もともと、"予選落ち"してたし。ソ連等の社会主義国のボイコットがあったから。
キューバのボイコットで、繰り上げで出場したんだよネ。それも、若手中心に、チーム編成して出場したら、"金メダル"なんだよネ。
NHKの奇跡のレッスンで、ブラジルからコーチを招いて、中学生を指導してたが。世界ランキング1位(当時)のブラジルから、指導者を招いての指導。
かって、松平監督(ミュンヘン五輪男子バレーボール監督)や猫田さん(セッター)をブラジルに招いて指導してもらっていたとか・・・。体格差を、「速攻」で対抗した。当時は、リスクの高い「速攻」を、"なぜ"使うのかと。リスクがあっても、"必要"だったんだよネ。
その後は、・・・。
野球は、どうだろうか?
MLBで2年連続首位打者のアルトゥーベ選手、身長は168cmだとか。もう、"体格差"など言ってる場合じゃないよネ。
ジュニアからの「一貫育成」も、考えていかないと、いつか、バレーボールのように・・・。
サッカーのドイツだって、変革したんだもんネ。
(参考文献)
NHK:NHK奇跡のレッスン、NHK出版、2016
中野吉之伴:ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする、ナツメ社、2017
2017年12月21日
低学年の目標
教育リーグにて、2年生以下の子どもたちが、「試合」を経験しました。残念ながら、用事があり試合を見ることが出来ませんでした。残念
試合の結果より、気になるのは、練習してきたことが、「試合」でも出来たのだろうか、ということです。
「プロセス」をチェックしてください。
1.マナー
決められたエリア(ベンチ)の中で、応援、観戦出来ましたか?
決められた場所に、グラブ、バット、ヘルメットを置けましたか?
攻守交代は、走りましたか?
2.走塁
ベースを踏む足は「左足」で踏めましたか?
・1塁駆け抜け、オーバーラン
バットを振り、本塁のプレイに邪魔にならない場所にバットを置いて走りましたか?
・次の塁を狙って、走塁出来ましたか?
3.投球/捕球
1)ボールの握り、わしづかみでも、親指をボールにかけて、ボールにスピンかけられましたか?
4.バッティング
フルスイング出来ましたか?空振りなんか関係ないヨ。
そして、一番大切なこと、
「試合は"楽しかった"」ですか?
低学年以下の野球、勝ち負けよりも、練習してきたことが出来かが大切です。
育成期に身に付けておくべき、マナー、スキルを確実に定着させたいものネ。
何が出来、何が出来ないを見極め、「練習」にフィードバックしようネ。
(^^)v
(参考文献)
NHK:NHK奇跡のレッスン、NHK出版社、2016
中野吉之助伴:ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする、ナツメ社、2017
2017年12月20日
子どもの頃の指導者
指導者向けの本を読むと、子どもの頃の指導者のことが書かれている。
残念ながら、野球の元MLBの投手Kさんの場合、あまり良いことが書かれていなかった。
しかし、サッカーの指導者の本では、とても影響を受け「理想的な指導」と書いてある。その理由のひとつに、「人間力」を磨くことだったという。
著者は、53歳だから、昭和の頃、子ども時代を過ごしているのに。著者の指導の"核"の部分に影響を与えているのだネ。
サッカーを本当に、「楽しい」と感じさせた指導者だったのだと思う。彼の「コーチング哲学/ポリシー」の基盤になっているのだと思う。
自分が指導している子どもたちが、"どう"思っているか分からないが、何かしら、子どもたちに「影響」する存在なのだろう。
だからこそ、"指導方法の勉強と研究と、現場への展開とフィードバック"を疎かにしては、いけないんだよネ。
このことは、"会社員"のお父さんコーチだったら、よくわかるよネ。(目標管理しているのだから。)
もう一度、自らの指導方法を見直し、「選手が主役」となるように・・・。
(参考文献)
畑 喜美夫:魔法のサッカーコーチング、カンゼン、2013
2017年12月19日
詰め込み・・・
詰め込み教育から、ゆとり教育へ。上手くいったのかと思えば、また、方向転換とのこと。
スポーツでは、どうだろうか?
成長期、特に、低学年以下の子どもたちに、"詰め込み"指導は必要だろうか?
まだ体力も、心理的にも、発達していないのだから、長時間の練習は、飽きちゃうよネ。そういう時、「集中しろ」と言っちゃうんだろう。
子どもの成長に合わせての指導を工夫する必要はあるんだろうナ。
皆、一律に上達してくれるといいけれど、「個人差」があるから、上達もバラバラ。
それが、当たり前なんだよネ。
上達の進捗の遅い子に、次々出来ないことを詰め込むと。パンクしちゃうよネ。
"落ちこぼれ"は、詰め込み教育で、大量の知識を決められた時間で、皆一律に理解させようとした結果、理解の進捗の遅い子が、置いてきぼりくらったからだよネ。
本人の努力が足りんと言い切れる?
結局、大人が作ったんだよネ、"落ちこぼれ"を。
スポーツの世界でも、同じことしますか?
17,18歳の春に、ある程度完成させていれば、夏の選手権大会で活躍出来るかも。
そのために、今、何をすべきかを、常に"考える"ことが大切なんだよネ。
(^_^)v
2017年12月18日
あるべき姿
2017年12月15日
ミラーニューロン
「人間は脳にある特殊な細胞の集まりのおかげで、他人をきわめて微妙なところまで鋭敏に理解することができる。」という。
これらの細胞群を総称して「ミラーニューロン」と呼ぶのである。
映画やドラマで、フィクションの登場人物に"共感"するのは、同じ"感情"を自分が経験するからだという。(ミラーニューロンがあるから・・・)
また、「他人が"感情"を表しているところを見るとき、ミラーニューロンは、自分たち自身がその"表情"をしているかのようになる。」のだそうだ。
指導者として、子どもたちの前で、どういう"表情"で、どういう"態度"で、"言葉"を発しているだろうか?
マフィアのように、威嚇するような"表情"で、殴りかかるような"態度"で、恫喝するような"言葉"を発しては、子どもたちの「将来」に悪影響を与えるだろう。子どもたちも、"怒り"がわいてくるのだろう。
そんなの「楽しく」ないよネ。例え、競技志向であっても。
(子どもたちの"ミラーニューロン"にヘンなもの見せたくないよネ。)
少なからず、昭和のオジサンたちが指導された"残念な指導方法"は、受け継がれてしまっている。
次の世代に、この"負の遺産"を受け継がれないようにするには、コーチング哲学をもって、今までの"やり方"を大きく見直さなければアカン。
指導方法にも、PDCA(Plan Do Act Check)と言われだしたのだから。
更に、"継続的な改善"を
シーズンオフに、反省(良いこと、悪いこと)を見極め、良いところは更に伸ばし、悪いところは、改善しよう〜ネ。
(シーズン中は、内部監査でもするか(^^))
(引用文献)
マルコ・イアコボーニ:ミラーニューロンの発見、早川書房、2011