2014年11月05日
朝夕の温度差が激しくなってくるときになるのが喘息ですね〜
ぜんそくについて学ぼう!
本日のニュースより
東日本大震災で被災した子供のうち6・3%の子供がぜんそくを発症し、被災していない子供の発症率3・3%を大きく上回っていることが、厚生労働省研究班の調査でわかった。(読売新聞)
ぜんそくは、気管支などの空気の通り道(=気道)が、炎症によって狭くなる病気です。
ぜんそくの気道は、炎症によりたばこや冷たい空気などの刺激に過敏になっていて、反応が起こりやすくなっています。ちょっとした刺激で気道が狭くなって息苦しくなったりします。
炎症を放っておくと、気道の粘膜に変化が起こり、気道が狭くなったまま元に戻らなくなってしまいます。したがって、ぜんそくは早期に治療を開始することが重要です。
少し症状がよくなった患者さんのなかに、自分の判断で治療を中断したために、炎症のコントロールが不十分になり、以前より重症になったケースもあります。
気道の炎症と狭窄は慢性的に続いているので、発作や症状がないときでも、継続的に治療が必要です。
気道の炎症は、いわば「気道の火事」です。
火事への対処法で大切なことは、「初期消火」と「火の用心」ですが、喘息においても全く同じことが言えます。
ぜんそく治療における「初期消火」とは、症状が軽いうちに治療すること。
「火の用心」とは、火事の原因、つまり炎症を起こす誘因(増悪因子)となるものをチェックし、十分気をつけることです。
「初期消火」と「火の用心」で気道の炎症に上手に対処しましょう。
かぜは治ったはずなのに、咳はちっとも治まらない、といったような状態が数週間続いたら、それは咳喘息かも知れません。
室内外の温度差や、たばこの煙を吸う受動喫煙、運動、飲酒、ストレスなどのほか、ホコリやダニなどのいわゆるハウスダストが発作の要因になるといわれており、患者数は年々増加しています。
この病気は、特にアレルギーのある人に多いとされています。
アレルギー反応によって、気道が炎症を起こしてしまうためです
かぜに併発して起こることが多く、かぜをひいたあとに2〜3週間以上、咳が続くことがあれば、この病気の可能性があります。
女性に多い傾向があり、しばしば再発を繰り返します。
気になる症状があれば専門医(呼吸器科・アレルギー科・耳鼻咽喉科)で詳しく診てもらうことをおすすめします。
※受動喫煙…喫煙者の周囲の人が、そのたばこの煙を自分の意思とは無関係に吸わされること。
咳が続いているのはかぜが長引いているせいだろうと、かぜ薬や抗生物質、咳止めを用いても、咳喘 息の場合はほとんど効果がありません。
咳喘息の治療には、気管支拡張薬(気管支を拡張させて空気の通り道を広げる薬)や吸入・経口のステロイド薬を使います。
気管支拡張薬を使って、咳がある程度治まれば、咳喘息と診断し、吸入ステロイド薬を使った治療を開始します。吸入ステロイド薬は、1/1000ミリグラム単位の少量でも気道に直接作用して、優れた抗炎症作用を発揮します。
全身的な副作用の心配も少なく、長期にわたって用いることができます。
抗アレルギー薬を使用することもあります。
最近では、吸入ステロイド薬と気管支拡張薬をひとつの薬として配合した喘息治療薬も出ており、こうした薬が処方されることもあります。
症状が良くなったからといってすぐに治療を止めてしまうと再発することがあるので、数カ月間は続けることが大切です。
また、咳喘息はそのまま自然に治ることもありますが、約30%が喘息に移行するといわれています。
喘息への移行を食い止めるためにも早い段階で薬を使って、気道の炎症を抑える必要があります。
特に吸入ステロイド薬の使用は「咳症状の治療」とともに「喘息への移行を予防する」効果が期待できます。
とにかくまずは、睡眠など生活習慣の改善や風邪をひかないよう心がけましょう!
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