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2014年09月18日

健康トリビア8 夏バテはこれから本番!

本当の夏バテはこれから
最近、急に温度が低下して、朝夕は、肌寒くも感じられます。

実は、今の時期が一年の内で最も体調を壊しやすということをご存知です。

西洋医学では夏バテという病気の概念はなく、胃腸機能低下や自律神経失調症といた症状別に対処します。

一方、東洋医学では、夏バテのことを「注夏病(ちゅうかびょう)」という病気の一種と考えます。

注夏病に漢方薬を処方したという記述は、約800年前の中国の医学書にも出てきます。

その漢方薬は、現代でも暑気あたりや食欲不振、下痢、夏やせといった夏バテの症状に処方されており、東洋医学では古代中国から現代まで、夏バテが治療の対象になっていることがよくわかります。

江戸時代の儒学者・貝原益軒は、中国の漢方医学書をベースにした名著『養生訓』
の中で、「夏は人の肌膚が大いに開くため、外邪が入りやすく、涼風にあたるべからず。陰気隠れて腹中にあるゆえ、食物の消化すること遅し」「夏は温かいものを食べて脾胃をあたため、冷水のむべからず」と語っています。

今の時期は、一日の温度差が激しく、日中の暖かい時間帯には、身体を冷やしていいが、朝夕の寒い時間帯は身体を温めるという切り替えが必要です。

体温調整を自分の身体に勝手にやらせるだけではなく、自らも自身の身体の為に外からも内からも身体を冷やさないことが、夏バテ対策の基本であるという東洋医学における養生の知恵は、今も昔も変わらないようです。

この時期、豚肉や鶏肉などを多く食するだけでも体力づくりに繋がります
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