2014年02月25日
412. 篠原ともえ 吉田拓郎・ファッション・デザイナー 「サワコの朝」
1979年生まれ。東京都出身。34歳。16歳で歌手デビュー。
現在はファッションデザイナーとしても活躍する篠原さんが元気いっぱいで画面ではしゃいでいたのは「17、8歳のころ」。
底抜けに明るいキャラクターと奇抜なファッションで「シノラーブーム」を起こしました。
「記憶の中で今もきらめく曲」は
「雪が降る町」ユニコーン
「中学生の時に大好きで…」中学のときは軽音楽部でユニコーンを演奏していたそうです。
「『中学3年生を送る会』で、ユニコーンの『雪が降る町』を演奏すると、本当に雪が降ったんです…」「歌の力を信じるきっかけになった曲です」
曲を聴いて涙ぐむ篠原さん。「中学時代がフラッシュバックして…」
中学時代は放送部にも入って、DJをしていたそうです。「小・中のころから、人前に出るのが好きだった…」
拓郎さんと打ち解けた…
実家はお寿司屋さん。お父さんが寿司職人、お母さんはお客さんの対応。「私は看板娘で…」
愛想がよいのは幼いころからで、「物おじしない性格はお寿司屋さんのおかげです」。
デビューのころは超元気なキャラでした。
「あのときは夢が叶っている瞬間なんですよ、一瞬一瞬が…。緊張はなかったですね」と篠原さん。
音楽バラエティ番組「LOVE LOVE あいしてる」(1996〜2001)で吉田拓郎さんと共演。
「篠原がいるんだったら番組降りる!」と、かなり嫌われていたそうです。「うるさいのはいやだ」
楽屋に行くと拓郎さんの機嫌が悪くなるから、別の部屋で過ごしていたとか…。
「好き好き!って伝えていれば、ぜったい通じると思った」と篠原さん。「そしたら拓郎さん、あるときに『あれ、篠原は?呼んできて…』って言って…」「『あいつ、いるとうるさいけど、いないと淋しいんだよな…』」
篠原さんが勝ちましたね。明るいだけではなく芯が強い篠原さん…。
ブームが去り、次の夢へと…
しばらくすると、事務所の人たちの声が聞こえてきたそうです。「そろそろ路線変更したほうがいいんじゃないか…」
「穏やかな篠原、誰も好きじゃないよ」と篠原さんは思ったそうです。やがてブームが終わりました。
「今は勉強する時間かな?って…」「すごい勉強しました…。ボイストレーニング、着物、日本舞踊、お茶、お花、ダンス…。習い事をたくさんしながら、仕事は舞台…。ていねいに学んでいく時代…」
そして次の夢へと踏み出します。
「『私はデザイナーになる』って思っていたんです。シノラーのときも…」と篠原さん。「小さいときから…、10歳くらいのころにお洋服を作ってました」
「夢を選べなかった…、タレントもやりたいし、デザイナーもやりたいし、イラストレーションもやりたいし、女優さんもやってみたいし…」
大学は文化服装学院の大学に進んだそうですが。
「卒業という肩書が欲しいから来たんじゃないの?」と言われて、篠原さんは発奮。「一番前の席で」懸命に課題に取り組んだのだとか。
「服を愛しているから、服の勉強をしたいからこの大学に通ってるんだ…」「夢を叶える順序として必要なんだ」という思いで取り組んだ篠原さん。
その思いが昨年、大きな実を結びました。
松任谷由実さんのコンサートツアー(2013〜2014)で衣装デザイナーを務めることになったのです。
きっかけはユーミンさんのご主人、松任谷正孝さんのラジオ番組への出演でした。「シノラーだったら、どんな感じの服にする?」と聞かれ、その場で、何枚もの絵を描き、抜擢されることになりました。
「20代はどんな時代でした?」
「今の夢に全部つながっているので、20代の篠原に『ありがとう』って言いたいです…」「何か、残せるものを作っていくのが夢ですね…」
「今、心に響く曲」は
「全部抱きしめて」吉田拓郎
今から12、3年前、篠原さんは拓郎さんに尋ねたことがあったそうです。
「篠原は大人になって、どういう人生を歩むと思います?」
「篠原はデザイナーだったらきっとなれるよ」と拓郎さん。
「じゃあ、自分の服をいっぱいカラフルにしていきますね」と答えると、「違う。自分の持っている思いは人に捧げるものなんだ…。人に作ってあげなさい」
拓郎さんに今回のユーミンさんのことをメールで報告すると、いつもは返信がないのに、「夢が叶ってよかったね。応援してるからね」と絵文字入りで返信があったそうなのです。
「すごく優しい言葉をかけてくれるタイプじゃないんですけど、キュッと私の心を掴むようなことをしてくださるんですよ…」
「LOVE LOVE あいしてる」での、拓郎さんとの出会いは堂本剛さんを変え、篠原さんのもう一つの夢を後押ししたんですね。
土曜の夜、放映されていました。私も大好きな番組でした。篠原さんは画面いっぱいに飛び跳ねてましたが、その後も自分の夢に向かって着実に歩んでいたのですね。えらいなあ、篠原さん。
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