2012年12月18日
37. 古沢良太 仕事が趣味・現代を描く脚本家 「ボクらの時代」
でんでんさんは30歳のとき、「お笑いスター誕生」で8週勝ち抜いて人気者に。俳優人生がスタートしました。映画「冷たい熱帯魚」では日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞に輝きました。現在62歳。息の長い俳優さんです。
長谷川さんはずっと舞台をやってきたのですが、映画「セカンドバージン」でスクリーンデビュー。テレビドラマ初主演の「鈴木先生」は視聴率こそ低かったものの好評で、数々の賞を受賞しました。
また今世紀最高の視聴率だった「家政婦のミタ」にも出演。一気に知名度を上げました。
「鈴木先生」の視聴率が2%ほどだったので、昨年は「今世紀最高の視聴率と最低の視聴率」のドラマにでたことになりますね。
現代を描く脚本家
古沢さんは28歳で新人シナリオ大賞を受賞。「Always 3丁目の夕日」「キサラギ」「探偵はBARにいる」などのシナリオを書いてきました。名作ぞろいです。
テレビドラマ「鈴木先生」にはでんでんさんや長谷川さんが出ていましたね。また、「リーガル・ハイ」は数々の賞を受賞しました。今、最も脂の乗っている脚本家の1人です。
古沢さんはめったにテレビに出ないということで、緊張しているのが伝わってきましたが、それでもテレビに関する持論はしっかり展開していました。
「今のトーク番組はみんな上手に喋りすぎる」「以前『徹子の部屋』に高倉健さんが出たときはほとんど喋らなかったのに、その『思い』は伝わってきた」「ごりごりした感じがよかった」などなど。また、
「今のテレビ番組はおとなしくなっている。昔のほうが過激だった」
トークを回していたのは長谷川さんで、緊張気味の古沢さんにいろいろ質問をしていました。
でんでんさんは2人の話をききながら、演技論を述べる感じです。若いふたりに対して決して上から目線にならず、包容力のあるお人柄が感じられました。
さびしい人生!?
印象に残ったのは古沢さんの脱「俗世間」ぶりです。
「酒が飲めないんです」「飲み会にも参加しません」「人と話をしません」「仲のよい俳優はいません」「作家仲間もいません」「幼なじみもいません」
そして「さびしい人生です」確かに!というか孤高の人!?
長谷川さんが「嗜好品は?」とたずねると
「ないです」「趣味は仕事です」かっこいいかもしれない…。
でんでんさんが「長谷川くん、俳優やって何かいいことあった?」とたずねると、「趣味が仕事になりましたね」
古沢さんも「ぼくもそうです。いちばんしたかったことをしています」
みんなかっこいいなあ!
古沢さんは「さびしい人生です」って自嘲しておられましたが、さびしくなんかないですよね。だって自分のいちばんしたかったことを仕事にしているわけだし、彼の描くドラマを楽しみにしている人もいっぱい入るわけだから。
この人はいろんな思いを酒の席で仲間に吐いたりせずに、すべて脚本に昇華させているのですね。この人の書く脚本がおもしろくないわけがない。「探偵はBARにいる2」が早く見たい!
最後にテレビにでた感想を聞かれた古沢さん、
「ぼくは早くひとりになりたい」「当分(テレビには)出ないだろうな」
貴重な映像になりそうです。
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