2013年12月27日
359. タモリA 成りすまし・タモリ伝説・愛猫 「徹子の部屋」
毎年最終の「徹子の部屋」にタモリさんが出演。これは恒例行事ですよね。
「37回目の出演です」と黒柳さん。「この番組、38年目なんですけど、そのうち37回ということは全部出てらっしゃる、ということで…。1回目のときは素人で…」
「よろしくお願いします」とタモリさん。
「テレビに2回目に出たのが『徹子の部屋』だったというすごい方です」
当時面倒を見てもらっていた漫画家の赤塚不二夫さんと一緒に出たテレビ番組が初出演だったそうです。その番組を見ていた黒柳さんが、赤塚さんに電話をかけ「あの人は面白い!」。これがタモリ伝説の始まりだったのですね。
「『徹子の部屋』って、まあまあ活躍してから出る番組でしょ?」とタモリさん。
「でも、そのときすでに面白かったですからね…」と黒柳さん。ここが大事なところですよね。面白さは年月ではない…。
芸能界に入って4年で「お笑いスター誕生」の審査員をする、ということもありました。
「ほとんどキャリアが上の人たちで…」とタモリさん。
私(よしろう)は「お笑いスター誕生」が好きでよく見ていました。あるとき、出演者が「なぜ後輩のタモリが審査するんだ?」と憤慨した場面を覚えています。タモリさんは…笑っていたような気がします。
ぼくは成りすまし
「最近、自分のこと、ようやく分かったんですけれど、『成りすまし』っていうやつなんですよ…」(笑)
「なんだか分からないけれど、紛れ込んで、審査員までやってしまったという…」と黒柳さん。
審査されたことがないタモリさんが審査する、というのはまさに「成りすまし」。成りすましには練習が必要だと言うタモリさん。
タクシーに乗って自分がタモリだとバレなかったときは、運転手さんとの会話の流れで「成りすます」そうです。
「医者には3回くらいなったことがあります。証券マンは数え切れず…。それで成りすます」
タモリさんは毎日、新聞に目を通すそうですが、それは「成りすましの材料を集めるため」だとか。
「成りすましは難しいんです」とタモリさん。「成りすましによっては、タクシーを降りられない場合もある」
「話が続いて?」
「たとえば、鉄鋼関係だとすると、全然違う会社の前では降りられないんです」
「収穫はあるんですか?」と黒柳さん。
「何もないです…徒労です」
そうでしょうか?「徹子の部屋」で話ができたじゃないですか。作家と芸人には無駄なものは一つもない、と思うのですがどうでしょう?
ただ、この「成りすまし」の話は本当?とも思ったのですが…。
タモリ伝説の検証
検証@
「居合が2段?」
「居合2段です…本当です」
「居合というのは、通りざまに切っちゃうんですか?」
「それは辻斬りです」とタモリさん。(笑)「それは犯罪です」「柳生新陰流っていうんです」
「やよい新陰流?」
「やよいじゃない!そんな優雅な名前付けませんよ…」
高校生の時にずっと道場に通っていたとか。教えてくださった先生はお亡くなりになったそうですが。
検証A
中学で副会長
団塊の世代の1年上に属するタモリさん。出身中学「福岡市立高宮中学校」は「中学3年のときに11クラス、2年が21クラス、1年が22クラス…団塊の世代で、全校生2,400から2,500人」というマンモス公立中学だったそうです。
全校生をまとめる生徒会長を選ぶのに、彼ならうってつけ、という生徒がいたそうです。
「勉強もできるし、人物もいい」
友人と2人で説得に行くと、「おれ、勉強があるからそんなヒマない」と言われ、頭に来たそうです。友人に「お前会長やれ、おれ副会長やるから…」
2人で立候補し、見事当選。
「断った男は東大に行って…」本気で勉強したのですね。これもすごい話…。
「高宮中学校は普通の中学ですけど、芸能人がいっぱい出てますよ…」とタモリさん。
氷川きよし、森口博子、橋真梨子、博多華丸…。
「この間、『高宮中学芸能会』を集まってやったんですよ」
仕切ったのはやはりタモリさんだったのでしょうね。
愛猫は黒柳さんが好き
タモリさんの愛猫パトラはタモリさんになつかないことで有名ですが、黒柳さんにはすごく素直なのだとか。
「なんでも言うことを聞いてくれる」と黒柳さん。
撮影のために「ちょっと離れて」と言うと向こうに行く。「床の間に上がっていただけませんか?」と言うと上がる。「(背筋を)伸ばしたら1mあるんじゃない?」と言うと立ち上がって背筋を伸ばす…。
タモリさん以外には素直なのでは?と思ったのですが、マツコ・デラックスさんを見ると怯えて逃げるそうです。
そりゃあね…。
私(よしろう)がタモリさんを初めてテレビでお見かけしたのは「モンティ・パイソン」だったのではないかと思います。
「モンティ・パイソン」はイギリスのコント集団。そのコントを、あるテレビ局が日本語に吹き替えて放送していました。当時としてはあまりのシュールさに私は驚き、毎週食い入るように見ていたのですが、番組の後半で日本のお笑いの方が出演。その1人がタモリさん、だったような…。
演目は、たしか「ハナモゲラ語」。ちょっと老け顔の新人は堂々としたもので、会場は爆笑…。それからイグアナ、四か国語漫才、オールナイトニッポン…。「卓越した素人芸」とでもいえばいいのか、既成の芸人さんには無い感覚には驚かされました。
しかし本当にすごいのは、今でもタモリさんが面白く、不思議な印象を持ち続けていること。
今日の「成りすまし」の話、あれは本当なのでしょうか?番組用に作ったのでは?などと思ってしまいます。あれだけ忙しい人が、わざわざ「成りすます」?
眉唾話をしゃあしゃあと話してしまうのがタモリさんなのですよね、と変に納得するよしろうでした。
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