2013年12月05日
340. 徳光和夫 お遍路・ギャンブル 「笑っていいとも!」
花束の中に「徳さんのお遍路さん」という文字が。
「今でもやってるんですけど、お遍路1周したんですよ、1年半かけて…」と徳光さん。
「四国は漠然と、おれも周ってみようかなと思ったことがあるんですよ…」とタモリさん。「続けて行くとどのくらいかかるんですか?」
「クルマで行くと1カ月もかからないと思うんですよ、ぼくは歩いて…。(東京と)行ったり来たりして、週に3日くらいのペースで…それで1年半くらい」
「あれ、考えてあるんですね…、最初は平坦でだんだん山道になったり…」とタモリさん。
「相当険しいですね…、山3つ越えたり、中には海岸線を20qくらい歩いたりとか…」と徳光さん。
「だんだん『お大師様に会えたんじゃないかな?』って不思議な体験するんですよ…」
「そうですか?」
「誰しもそうだと思うんですが」と徳光さん。「1つ目の山行ったときに完全にダウン。2つ目の山のとき、何となく押してくれる感じが…」
「あるんですか?」
「それを僧侶に話しますと、『それが大師との出会いだ』と…」
「へえ…」
お遍路の特殊性
徳光さん、タモリさんにもお遍路を勧めます。
「あなたが行ったら面白くお遍路を語れるかと…」
「お遍路を語れますか?」とタモリさん。
「じゃないかなと思いますが…」
お遍路の際に、見知らぬ人たちを民家がもてなしてくれることがあるそうです。昔は遍路の途中で野垂れ死にをする人もいて、「その人たちに手を差し伸べることから始まったのではないか」と徳光さん。
お遍路のときの白装束は旅の途中で死ぬかもしれないことを覚悟してのものだとか。
「厳粛なものですね」とタモリさん。「クルマではダメですか?」
「今はほとんどバスツアー」と徳光さん。「クリスチャンの外国人も参加している」そうです。
「お遍路というものに興味を持っているんです」「1番から81番を周る必要がなく、33番から32番でもよい」「ですから外国人にとってはとても不思議な…普通遍路というのは直線じゃないですか?」
「そうですね」とタモリさん。
「バチカンに向かったり、エルサレムに向かったり…円を描いているのは弘法大師様の非常に優れた考え…。まさに地球の上に小宇宙があるという…」と徳光さん。熱く語ります。
「あ、そうか…。巡礼って直線ですよね。だから聖地に行って帰ってくるという…。(お遍路は)ぐるっと行って戻ってくるんですよね」とタモリさん。
「すごろくですよね」
ギャンブルが好きで…
高尚な話がタモリさんの質問でガラッとその様相を変えます。これぞトークの醍醐味…。
「ギャンブルは相変わらずお好きですか?」
「と、とつぜん…」と徳光さん、絶句。
「ギャンブルは…病気じゃないですか?」と追い打ちをかけるタモリさん。
「ギャンブルが無ければタモリさんのように、知的な財産を残してたと思いますよ…」と徳光さん。「ギャンブル好きの人は、特に若い方は、ギャンブル好きの彼には気をつけたほうがいいですね…」「これは本当に治らないですからね…」
「どうしてもやってしまうんですか?」
「ちょっとでも時間が空きますと…、この後、番組があるんですが、2時間くらい空くんですよ。そうすると新橋の馬券売り場に行って、船橋競馬の5レースが始まって、『12番のロミオって馬、どうしているかな?』ってことを考える自分がいる…」
好きなことを考えながら忙しい仕事を乗り切るってことはありますけどね。
徳光さんは競馬と競艇の2つに取り組まれるそうです。
「本当にギャンブル性があるのは競艇だと思いますよ…」「6艇が走る。競馬は18頭くらい走るでしょ?何を買っていいか、わからない。予想がしにくい…」
パドックでカップルが馬を見ていて、女の子が「あの赤いリボン可愛い!」
そしてレースでその馬が勝利。自分も同じ馬を買っていたのだけれど、「自分は一生懸命考えて買ったのに…。」
配当金をもらうときに「その女の子をにらみつける」と徳光さん。(笑)
競艇にはそういう女の子がおらず、「本当にギャンブラーのにおいがする」そうです。
「有名選手が勝つんでしょ?」とタモリさん。
「そんなこともない。腕の巧拙もあるんですけど」「自分の勝ちを捨てて、『あいつに勝たせたくない』とその選手に体当たりをすることもある。人間関係も読んで…」「レースとレースの30分の間に『短編小説』書くわけですよ」
「6人の選手の?」
「この選手とこの選手は仲悪い、この選手の息子は医大に入った…」「私立の医大はお金がかかるでしょ?お父さん、頑張らないといけないわけですよ」(笑)
長いこと競艇場に通っていると、そういう裏情報も入ってくるそうです。
「ただそういう情報は事実でないことが多い…」(笑)なんじゃそりゃ…。
真面目そうで人情家の徳光さんが、無類のギャンブル好き、というのが何とも面白くて…。しかるべき場所で喜怒哀楽を爆発させているから人情家になったんでしょうか?であるなら、ギャンブルが徳光さんの仕事を支えたとも言えます。
徳光さんの包容力はギャンブルが培った?
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