2013年09月12日
261. 堂本剛 32本のギター・髪型・ドイツ製のスピーカー 「笑っていいとも!」
大変な歓声。2年ぶりの出演。剛さんも34歳になりました。
「34歳になっちゃって…年って取るんですね」としみじみ呟く剛さん。「34歳になるとスタッフや共演者が年下になる。電話で喋ってても『ハイ、ハイ』って。『ハイハイ』せんでええよ、って。その後アッコさんとぼくが電話すると『ハイ、ハイ』って」(笑)
「だんだんそうなって来るんですよね」とタモリさん。
「なりますよね、ほんとにね」と剛さん。
アーティストとして
「髪型ずいぶん変わるよね」とタモリさん。
「人とカブリたくなくて…似たような人が出てくるとやめたくなるんです」「美容師さんと喋るのが嫌なので自分で髪切ってたんです」
YOUさんも同じことを言ってましたね。
「左右非対称で切ったらどうなるだろうと思って切ってテレビ出たら『精神異常』って言われた」(笑)「そのうち(同じ髪型の)男の子、女の子、バーッとシンメトリーになってきて、ぼくがそれに乗っかったみたいになってやめて…」
今の髪型になるまでいろいろあったようで…。
髪型の変遷とともに、剛さんの活動がアーティストのようになってきて…。
「シンガーソングライターとして『街』という曲を書いてリリースした」ことが、アーティストとしての出発点だったようです。
「ジャニーズさんが電話かけてきて『ユー、ミュージカルやらない?』」「ぼく、興味なくて、想像できなくて『やらへん』って言ったんです。それから、3、4秒沈黙があって、『なんでやらないの?』『いや、やらへん』『…あ、そう、やらないの』『やらへん』ってなって…」
「それから1年後くらいに、ジャニーズさんから、今のレコード会社の社長さんに『(剛は)シンガーソングライターとしてやらせたい』って」
約1年間、ジャニーズさんは剛さんの、音楽へかける思いが本物であるかどうか見ていたのでしょうか…。
「今、いろんなイベントしていて…全部自分で申請してやってるんで…」「今度、ぼく平安神宮でライブやるんですが、今年で4回目なんですけれども、それも申請してやってるんです」
「そうなの?」とタモリさん。
「ぼくは申請に申請を重ねて…」「ジャニーズのアーティストなんです。変なドラマやったりするのも申請に申請を重ねてやってますから…通らないものはやってません」
ちょっと驚きました。何かするために申請書を書き、印鑑をもらわないといけないのはサラリーマン社会の常ですが、剛さんも同じことをしているとは…。
「『街』を作ったとき、歌詞があまりにも男っぽいと…『アイドルなんだから女の子にモテるラブソングは書けないのか?』…提供していただく楽曲はラブソングだから、自分で作るのは『魂の歌』みたいなのを書きたいなと思って…」
「ずいぶん怒られたんですけど」と剛さん。
「怒られた?」
「怒られた、歌詞と髪型と、『柄と柄を着るな』」(笑)
そういうファッションのとき、ありましたよね。志茂田景樹さんみたいな…。
「中華料理屋で上海ガニを食べた後で怒られたんです…『この後、怒られんねんな…』と思いながら食べたらぜんぜんおいしくなくて…」
「怒られるっていうのは分かってた?」とタモリさん。
「『今日この後、怒りますが、でもご飯食べに行きましょ』って言われた」「『はい、分かりました』って言って…。『すごいスケジュールやな』って思って」
「上海ガニ食べて怒られた後に『今言ったことはすべて気にしなくていい』って言われたんです」
「えっ!」とタモリさん。
「『これだけ言ったけれどすべてあなたは気にしなくていい』って言われた…『1回しか言わへんから、好きにしたらええ』って…」
「そのあと『あなたはこういうアーティストになればいい』って送られてきた資料がビョークだった」
「へえ」
「ぼく、ここまで言っちゃっていいのかな?」と剛さん。ここでジングル。
「すごい話…」とタモリさん。ん?CMに入りませんが。
「すごい人なんでテンパりましたね」と剛さん。
「そのエライ人ってジャニーさん?」
「ジャニーさんじゃないです…エライ人、多いんです」
「え、まだCM行ってない?」とタモリさん。ここでもう一度ジングル。
ギターの部屋
「部屋、相変わらずきれい?」とタモリさん。
「きれいにしてますね…」「きれいでないと嫌なんで…ギターはギターの部屋に」
「今、ギター何本?ベース合わせて」とタモリさん。
「今、32本になりましたね」
「えー!」
「でもこれ少ないほうですよ…高見沢さんからしたら」(笑)
「高見沢、何本持ってるの?」
「家作れるんじゃないかと…300本とかあるはずですよ。『倉庫借りてる』って…」
「32本全部使ってるの?」
「使えるように、全部考えてるんです…レコーディングでとか、ライブで、とか」
「必要なの?」
「ぜんぜん使ってないものは知人にあげたり…」「タモリさんの音楽番組見てると知り合いのミュージシャンが使ってくれてて…」
どんなギターを所有してるのか気になるところですが。
「70年代前半を選んでold(中古)は買う。10人編成だと60年代のものは音が出ない」
「たくさんでやると音が出ない?」とタモリさん。
「60年代、50年代だとギターでもベースでも色っぽいので、ドラム、ギター、ベースくらいでちょうどいい」
「曲に合わせてる?」
「曲に合わせているんですよ…平安神宮だと神社なので神秘的なのとか…」
スピーカーにもこだわりが
「タモリさんもスピーカーこだわって?」と剛さん。
「こだわってる!管楽器とか打楽器が好きなのでやっぱりJBLを」
「ぼくはドイツ製のが好きで」
「ドイツ?」
「アメリカが作っているスピーカーって、たとえばマイケルジャクソンの曲を聴くとキラキラ飛んでくるんですけど、ドイツので聴くとロー音が出てくるので、ぜんぜん違う『スリラー』が聞こえる。スピーカー屋さんに行って聴かせてもらって…」
「スピーカー屋さんて無いと思うけどね、オーディオ屋さん」(笑)
いやあ、よしろうにはある種の感慨が…。というのも今から10数年前、週末に楽しみにしていた番組がありまして、その名は「LOVE LOVEあいしてる」。
吉田拓郎さんとkinki kidsさん、篠原ともえさんらがメインの司会で、毎週ゲストミュージシャンと楽しいトーク。そのあと好きな歌のセッションと、土曜の夜の楽しみでした。
その番組の中でkinki kidsのお2人が、拓郎さんたちからギターの手ほどきを受ける、というコーナーがあったのです。2人とも全くの初心者で、コードを押さえるのに悪戦苦闘していました。
その剛さんが今やシンガーソングライターで、平安神宮でライブ…。
ご本人のセンスや努力もあったんでしょけれど、師匠(吉田拓郎さん)もよかったのだ、と思う私(よしろう)でした。吉田拓郎さんは私たち世代のヒーローでしたから…。
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