遊びで済まない!中学生「失神ゲーム」の危険
⏺️友達と同意のうえでも、犯罪になる可能性が
️「失神ゲーム」の結果、「犯罪」として検挙されるケースが後を絶たない
胸を圧迫するなどして相手の気を失わせる「失神ゲーム」の結果、暴行・傷害事件として検挙されるケースが後を絶たない。
⏹️新潟市に住む中学2年の男子生徒2人(いずれも14歳)が同級生に暴行を加えた
️後に、新潟県警に暴行容疑で逮捕された。
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【失神ゲームとは】
「気絶遊び」などとも呼ばれていて、数十年前から、遊び感覚で子どもたちの間で行われてきた。
脳が酸素不足になることによって、後遺症が残ったり、最悪の場合、死に至る危険がある。
★【疑問点】
友人同士で面白がってやってしまうケースもあるだろうが、こうした「失神ゲーム」は法的にどんな問題があるのか。
お互い了解した上でやっていたとしても、罪に問われる可能性があるのだろうか。
ここから、詳しく説明していきます。
️無呼吸状態から酸欠になり、失神へ
⏹️失神ゲームで気を失わせるメカニズム
@まず過呼吸状態にして脳に『酸素は足りている』と錯覚させることから始まる。
Aその状態で、胸を圧迫するなどして呼吸を止めさせると、脳が酸素を求めないため無呼吸状態となってしまい、ついには酸欠となって失神に至る。
⏹️法的にはどのような位置づけになるのか
【刑法の基本】
刑法上の『傷害』の意味は、人の生理的機能に障害を加えることだと考えられている。
⏹️失神は一過性の意識消失発作の生理的機能の障害
【わざと失神させてその状態がある程度継続した場合】
️具体的にケガなどをさせなくとも、傷害罪が成立する。
【30分程度で回復するような失神の場合】
️傷害罪ではなく暴行罪が適用されるというのが判例。
️いずれにせよ『遊びだった』では済まされない。
️「同意」の上でも犯罪になる可能性がある
【友達同士で同意の上で行っていた場合】
️「たとえお互いに了解(同意)があった場合でも、暴行罪や傷害罪に問われるという結論はかわらない。
⏹️被害者の承諾があったとしても、承諾にもとづいて行われる行為
社会生活上是認できる相当なものでなければならないというのが判例の考え方である。
その承諾は、判断能力のある者の真意に基づく必要がある。
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️失神ゲームにより無呼吸状態が長く続く場合のリスク
⏹️脳に損傷が起きて、運動や思考などの能力に重篤な障害が発生したり、死亡する可能性がある
【専門家の意見】ここがポイント
@『当初は異変がなくても、徐々に障害が表れることもある』と指摘。
A失神ゲームに同意したとしても、通常は、それが極めて危険な行為であることを十分に理解したうえで、真摯に同意したものとは考えにくい。
B重篤な後遺症が起きる可能性がある危険な『失神ゲーム』は社会的相当性も認められない。
C失神ゲームが承諾のうえで行われていたとしても、違法性が阻却されることはなく、犯罪の成否には影響がないと考えられる。
このような危険な『犯罪行為』が『ゲーム』などと称されて遊び半分で行われていることはとんでもないことだと知るべきである。
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2019年09月26日
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