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2018年10月06日

「境界型」は糖尿病予備群

経口ブドウ糖負荷試験の結果が糖尿病型にも正常型にも入らない「境界型」と判定された場合、
どう考えれば良いのでしょうか。
境界型と判定された人の経過をみると、境界型のままで長く留まることもあれば、
正常型に変わることもあります。
しかし、糖尿病は境界型の段階を経て発症することが分かっているため、
境界型と判定された人は糖尿病に向かって進んでいる可能性があります。
境界型の人が糖尿病を発症する率は、正常型の人に比べてはるかに高いのです。
境界型の人が糖尿病予備群と言われるのはこのためです。
さらに境界型の人は、高血圧や脂質異常症を持っていることが多く、
虚血性心疾患などの動脈硬化性疾患の危険性が高くなります。
境界型から糖尿病や動脈硬化性疾患を予防するためには、
体重増加や運動不足とならないように生活習慣を見直すことが大切です。
検診などで境界型と判定されたら、そのことを軽く考えないで医師の指導を受けましょう。
また、経口ブドウ糖負荷試験で正常型と判定されても、
ブドウ糖負荷後1時間の血糖値が180mg/dL以上の場合には糖尿病に進行する危険があるので、
境界型に準じた注意が必要です。
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食品会社で4年間勤務後、管理栄養士として総合病院で6年間勤務。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削っています。
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