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2018年05月10日

内臓脂肪とメタボリックシンドローム

糖尿病は肥満と強い関わりがあります。
肥満は体の脂肪(体脂肪)が増えた状態です。
体脂肪は大きく分けて皮下脂肪と内臓脂肪があります。
皮下脂肪は体の表面を覆う脂肪で腕や足、背中、お尻などについています。
内臓脂肪はお腹の中の脂肪で、体の外からみることは出来ませんが、
腹囲(ウエスト周囲径)を測定することでおおよその量が分かります。
内臓に脂肪がたまるタイプの肥満(内臓脂肪型肥満)と
皮下に脂肪が溜まるタイプの肥満(皮下脂肪型肥満)を比べると、
内臓脂肪型肥満の人に腸尿病や脂質異常症、高血圧などの合併症が多く、
動脈硬化性疾患の危険性がより高くなります。
内臓脂肪が増えて、血糖値や血圧の上昇あるいは脂質異常症の徴候がみられることを
「メタボリックシンドローム」と呼んでいます。
男性では、腹囲85p以上、女性は腹囲90p以上が内臓脂肪増加の目安となります。
メタボリックシンドロームは内臓脂肪の増加があって、
それに加えて次の@〜Bの内2つ以上に当てはまることを診断の基準にしています。
@空腹時の血糖値が110r/dL以上、A血圧が130/85mmHg以上、
B中性脂肪が150mg/dL以上あるいはHDLコレステロールが40mg/dL未満。
メタボリックシンドロームの早期発見を目的に特定健診が2008年から開始されました。
メタボリックシンドロームにあてはまる人やその傾向がある方は、
生活習慣についての保健指導が受けられます。
運動不足や食べ過ぎは内臓脂肪型肥満の原因になりますので、
特定健診をきっかけに生活習慣の改善に取り組み、
メタボリックシンドロームや糖尿病をはじめとするその合併症の予防を心掛けましょう。
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食品会社で4年間勤務後、管理栄養士として総合病院で6年間勤務。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削っています。
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