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2017年10月31日

血糖値以外のコントロール指標

糖尿病では血糖コントロールをするのが原則ですが、
その他にもコントロールすべき指標があります。

【体重】
・標準体重(s)=身長(m)×身長(m)×22
・BMI=体重(k)/身長(m)/身長(m)
※BMI22が長命であり、かつ病気にかかりにくいという報告があります。
 上記標準体重を目標にするか、BMI22を下回っても必ずしも積極的に体重増加を図る必要はありません。
 BMI25以上を肥満とします。
 肥満の方は、当面は現体重の5%減を目指しましょう。
 達成後は20歳時の体重や、個人の体重変化の経過、身体活動量などを参考に目標体重を決めましょう。

【血圧】
・収縮時血圧 130oHg未満
・拡張時血圧 80oHg未満
※血圧測定は通常坐位で5分程度安静の後に行います。
 糖尿病自律神経障害をもつ例では、測定の体位により血圧が異なります。
 立ちくらみなどがある場合は、体位による血圧の変動の有無を確認するようにしましょう。
 家庭血圧の測定は、高血圧の診断や降圧剤の効果の判断に有用です。
 この場合、収縮期血圧125oHg未満、拡張期血圧75oHg未満を目標とし、
 朝は起床後1時間以内、排尿後坐位1〜2分の安静後、降圧剤服用前、朝食前に、
 または夜は就寝前、坐位1〜2分の安静後に測定します。

【血清脂質】
・LDLコレステロール 120r/dL未満(冠動脈疾患がある場合は100r/dL未満)
・HDLコレステロール 40r/dL以上
・中性脂肪 150r/dL未満(早朝空腹時)
・non-HDLコレステロール 150r/dL未満(冠動脈疾患がある場合は130r/dL未満)

【合併症を見出すための検査と指標】
眼底、尿中アルブミン、尿蛋白、クレアチニン、BUN(血中尿素窒素)、Ccr(クレアチニンクリアランス)、
アキレス腱反射、振動覚、血清脂質、尿酸、肝機能、血算、胸部X線、心電図、血圧など

血糖値だけではなく、上記の検査結果をコントロールすることも、
糖尿病を悪化させないようにするために非常に重要なことです。
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食品会社で4年間勤務後、管理栄養士として総合病院で6年間勤務。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削っています。
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