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2017年08月06日

食品交換表を活用した献立の立て方

では、実際に食品交換表を活用した献立の立て方について考えてみましょう。

【献立のたて方】
〇献立をたてる順序
毎日の食事は、食品交換表の表1〜表6の各表から指示されている単位分の食品を選んで献立を作ります。
まず、朝食・昼食・夕食で食べたいと思う主食(表1の穀物、芋類など)や
主菜(表3の魚介、大豆製品、卵、チーズ、肉)を選び、
副菜(表6の野菜)を添えると献立の骨格が出来上がります。

〇食品交換表をみて各食品の指示単位相当量を決める
朝食・昼食・夕食・間食の各食事で、それぞれどんな食品をどんな料理で食べるのかが決まったら、
食品交換表をみてそれらの食品の指示単位に相当する量を決めます。
例えば、朝食で表1の食品の指示単位が3単位の場合、
これをご飯にするときは、食品交換表の表1をみると、
ご飯は1単位が50gですから、50g✕3単位=150gになります。
他の食品についても、これと同様に、
それぞれどんな食品がのっている食品交換表の表をみて。指示単位に相当する量を決めます。

〇材料を計りながら調理
献立ができたら、あとは料理をつくる時に、もう一度食品交換表をみて、
献立に使った食品1単位のg数を調べ、計りで計って量を確認してから調理すれば、
指示されたとおりの食事ができあがります。

【1日20単位(1600kcal/炭水化物55%)の食事献立(例)】
これから、上記に示した1日の指示単位が20単位(1600kcal/炭水化物55%)の配分例に基づいて、
朝食・昼食・夕食・間食の献立をたててみましょう。

<1日20単位(1600kcal/炭水化物55%の献立例>
〇朝食:合計5.5単位
表1:3単位、表2:0.5単位、表3:1単位、表4:0単位、表5:0.3単位、表6:0.3単位、調味料:0.4単位
<メニュー>麦ごはん、納豆のオクラ和え、きんぴらごぼう、味噌汁、バレンシアオレンジ
朝食.jpg
表1:米と押し麦1:1で麦ごはん150g(3単位)にします。
表3:納豆40g(1単位)と表6のオクラ30gを醤油で混ぜ合わせます。
表6:ごぼう30gと人参10g、こんにゃく10gをきんぴらごぼうにします。
  味噌汁の具にはほうれん草30gとしめじ15gを入れます。
表5:きんぴらごぼうに植物油3g(0.3単位)を使います。
調味料:きんぴらごぼうに砂糖1.5g(0.1単位)、味噌汁(1椀分)に味噌10g(0.3単位)を使います。
表2:バレンシアオレンジ100g(0.5単位)


〇昼食:合計6.3単位
表1:3単位、表2:0単位、表3:2単位、表4:0単位、表5:0.8単位、表6:0.4単位、調味料:0.1単位
<メニュー>ごはん、豚肉の生姜焼き野菜添え(ドレッシング)、卵スープ、さやいんげんの胡麻和え
昼食.jpg
表1:ごはん150g(3単位)
表3:卵スープに鶏卵25g(0.5単位)を入れます。
   豚ロース60g(1.5単位)を生姜焼きにします。
表6:生姜焼きに生姜5gを使います。
   付け合わせにレタス10gとブロッコリー30g、トマト30gを添えます。
   胡麻和えにさやいんげん40gを茹でて使います。
   卵スープの具に玉ねぎ10gとパセリ1gを入れます。
表5:生姜焼きの豚ロースを焼くのに植物油3g(0.3単位)、
   付け合わせの野菜にかけるドレッシングとして植物油3g(0.3単位)を使います。
   胡麻和えに胡麻3g(0.2単位)を使います。
調味料:生姜焼きにみりん2g(0.1単位)を使います。


〇夕食:合計6.2単位
表1:3単位、表2:0単位、表3:2単位、表4:0単位、表5:0.4単位、表6:0.5単位、調味料:0.3単位
<メニュー>ごはん、まぐろとたいの刺身、炊き合わせ、なすときのこの炒め物、きゅうりの三杯酢
夕食.jpg
表1:ごはん150g(3単位)
表3:まぐろ(赤身)60g(1単位)とたい30g(0.5単位)を刺身にしてわさび醤油を添えます。
   生あげ30g(0.5単位)を炊き合わせにします。
表6:さしみにわさぎ5gを添えます。
   さしみのつまにとさかのり20g、大根20g、しその葉1枚、穂じそ1本を使います。
   人参10g、しいたけ10g、さやえんどう5gを炊き合わせにします。
   なす50g、エリンギ20gをオイスターソースで炒めます。
   きゅうりの三杯酢にきゅうり50gを使います。
表5:なすときのこの炒め物に植物油4g(0.4単位)を使います。


〇間食:合計2.0単位
表1:0単位、表2:0.5単位、表3:0単位、表4:1.5単位、表5:0単位、表6:0単位、調味料:0単位
<メニュー>牛乳、りんご
間食.jpg
表4:牛乳180ml(1.5単位)
表2:りんご75g(0.5単位)(皮、芯を除いた重さ)


〇食品を交換して献立を変えてみましょう。

食品を交換して変化にとんだ食事を楽しみましょう。
・この献立の朝食の納豆1単位を好みに応じて、表3の生揚げ1単位60gに変えるも良いでしょう
・朝食をパン食にする場合は、ごはん3単位のかわりに同じ表1の食パン3単位90gにします。
 朝食んもパン食に合わせて納豆1単位を同じ表3のロースハム1単位40gに交換します。
 そして、納豆、みそ汁、きんぴらごぼうに含まれていた野菜約100gをサラダや野菜炒めにします。
・このようにして、昼食、夕食、間食でも、この献立で使った食品を
 同じ表の中の食品と同じ単位数で交換して、献立を変えてみてください。

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食品会社で4年間勤務後、管理栄養士として総合病院で6年間勤務。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削っています。
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