日本では海外と比べ異業種への転職が難しいと言われている。
それは日本では作り出す製品やサービスの品質の高さが顧客から要求されることや
企業間競争でも品質やサービスが高くないと負けてしまうためだと考えられる。
特に中高年になると転職のハードルが高く、ほとんど書類選考で落とされる言われていることは自分も経験している。
その理由はどのような仕事にせよ、日本では多くの仕事が専門性が高いためだと考えられる。
職人経験のない私は建設現場で職人の仕事ができないが、職人は私が行っている多くの技術基準や法令を参照しながら考え
客先と打ち合わせをしつつ方針を決定し、仕事の手順や納期までの工程配分をして、
パソコンでいろんな技術計算ソフトや製図ソフトを使用してスピーディーに仕事を消化することが難しいように。
他業種の人で優秀な営業マンでも私のスキルに適わないだろうが、私は営業経験の豊富な営業マンにはかなわない。
職業適性でいえば、頭脳労働者は肉体労働があまり得意でなく、肉体労働者は頭脳労働があまり得意でない傾向にある。
たぶん、50歳半ばの私が今から建設職人に転職しようとしても、体力的肉体的にもたないだろう。
いや関節を痛めたり、寒さのために血圧があがり現場で倒れるかもしれない。
逆に今まで肉体労働を主体に仕事をしてきた人間に急にパソコンやソフトを利用して早いスピードで仕事を
こなしてもらうことはほとんど難しいと経験で思う。
いくら熱意があってもやいたいと懇願されても、まずパソコンの使い方からソフトの使用法をいちいち教えていたのでは仕事にならないし、
室内は冬も夏も室内温度が管理され快適だろうが2時間に一度に休憩やトイレに行けたとしても
毎日一日中机に座っていることに苦痛を感じ、事務的な仕事は難しいだろう。
職人から以前言われたことがある。
内勤の仕事は夏は涼しいクーラーの中で、冬は暖房の効いた室内での仕事だから楽だとの批判。
それなら、自分が内勤で自分の給与を稼いでみるがよい。
そんなに楽そうに見えるなら。
内勤には多くの知識と経験、仕事の進め方のノウハウがあり、人間関係のストレスも半端なく大変なことを職人は知らない人が多い。
日本では多くの仕事が専門性が高いために日本製品の品質やサービースが高く、海外企業との競争で勝ち得ていると言える。
例えばコンビニエンスストアの店員の業務にしても、接客サービスの良さだけでなく
仕入れや、品揃え、利益管理などなどを情報通信システムで把握してマネジメントまで行う人材いる
それと比べ海外の店員の態度の悪さや愛想の悪さは日本に旅行したことがある多くの外国人が投稿した
自国と日本を比較したネット書き込みなどで知られるようになった。
日本ではスマホでゲームやメールをしながら仕事をしたり、店員同士で私生活のことで雑談をして
客をそっちのけにするなど到底考えられないし、海外では接客スキルが日本と比べ劣ると言わざるを得ない。
日本のコンビニでは接客サービスの態度だけでなく、時には振り込み詐欺にも対応する店員がいて
時々警察から表彰を受けたりする。
日本では多くの職業でそれぞれ専門性があるので、転職をするなら自分が過去に培ったスキルを活かせる
類似業種が有利であり、全く未経験の異業種への転職は年齢が若いうちは採用側が許容するだろうが、
中高年ではかなり難しいと感じる。
高齢者でも応募できる、ビルメンテナンスや交通誘導警備でもそれ相当のスキルが必要であるために
警備員のための資格取得が必要であったり、仕事に慣れるまで大変であり、また交通誘導など気が抜けない。
トイレにも自由にいけないし大変な仕事だと思う。
世の中で生き抜くために常に自分の得意とする専門スキルと汎用的なスキルの両方を高める必要があり、
特にどのような職種でも対人対応スキルは必須だと考えられる。
そのためにコミュニケーションスキルを高める心がけで言動に気をつけ
私生活の時間を割いて専門分野の勉強するなり、アルバイトや契約社員などの手伝いをしながら
自分のやりたい分野の実務経験を増やして即戦力としての実績を積んでゆくしかないと思う。
誰でもできる専門性の低い仕事は一般に給与も安く、転職で有利にならないと思う。
雇用する側から見たら、誰でもよいのなら、人間的に信用ができて、若くて伸びしろがあり、
ある程度のコミュニケーション能力があり、健康で明るく仕事に取り組む、意欲がある人を選ぶだろう。
高い給与が欲しいなら、自分自身の職業適正、自分が得意なことや強み、
不得意とする弱みを把握、自覚して、短所は継続して改善する習慣をつけ、
得意分野は他の人がかなわないほどに高める努力は必要ではと思う。
そのような努力を続けていると独立開業も可能かもしれない。
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