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2023年06月26日

都会での週末

木曜日の大阪発の夜行高速バスで東京へ。
18時半に家を出て地元の駅、そこから大阪駅へ向かう。大阪ではバス乗車まで2時間弱の余裕。その間に酒を呑んで心地よい酔いで眠れれば良いが。前回とは違う会社の高速バス。
3列シートだが前のバスより椅子のリクライニング角度は良くない。前回は前輪の上のシートで揺れが強かったので運転席の後ろの席にした。
23時前の発車、暫くすると眠っていたが荒れた道路で揺れが酷かったりすると何度も目覚めた。

東京に着くと寒かった。寒いのにTシャツ1枚で都会の通勤ラッシュの駅にいると外国人旅行者のように見えたかもしれない。そのままネットカフェで3時間を過ごす。
そして昔行っていたジムへ。これまでと同じ状態で鍼に行きたいための筋トレ。マシンが変わると違う感覚になると改めて思う。もう何年も動かしてきた加重が重く感じるマシンもあれば軽く感じるマシンもある。
今のジムでやらないのだが、マシンにつかまって横屈伸をするとこれまでよりも深く沈み込める。股関節は着実に柔らかくなっているようだ。

鍼ではこれまでと同じ手順の治療。前も思ったが6週間ぶりだと鍼が入った時の感じ方が敏感。
それと右手首の捻挫が一向に改善しないのでこれもお願いする。捻挫は靭帯の損傷だから動かさない方が良いと思うのだが生活で右手首を使わないわけにはいかない。
腱引きをやってもらった。手首の関節が詰まっているのを引っ張る。もう捻挫をして2か月も経っているから靭帯の損傷よりも詰まった関節や歪んだ靭帯で痛みがあるのだろうか。
そういえば入院中にベテランPTさんが右手首を触った時に「昔親指のひどい突き指とかしませんでした?」と言われた。その通りなのだ、その数年前に呑んでて指相撲をした際に親指が伸びて曲がって数か月シップをしていたのだ。

痛めた関節はそのまま固まってしまう。それを触れば判るというのが治療家なのだろう。関節だけでなく身体全体に言えることなのだろうが。
その“正常”でない状態を正常に戻すためには手技が手っ取り早いのだろう。
腱引きという言葉は知っていた。昔、家に来ていた鍼灸師が父親にやっていたのだろう、父親から腱引きという言葉を何度も聞いた記憶がある。
かなりの力で指を引っ張る。詰まっている関節や筋が伸びる感覚。指だけでなく手首まで。
そのあとは手首がぼんやりした感覚。右腕には痺れがあるのだ、微妙な感覚は感じ取れない。ただこの後少し腫れた、これが良いのかどうか分からないがこの後呑みながら冷たいグラスで冷やして過ごした。

手首は複数の方向に動かすと痛かったのが解消された。イメージが強すぎるのかもしれないが、関節や筋が伸びたという感覚を感じる。ただどうしても1方向だけの動きが痛みを感じたままだが。自分で引っ張ろうとするが、どうも力が違うようだ。
それも今日になると詰まってきた感覚。お灸も効果があるとセンセイが言っていて簡易灸をくれたので今日やってみるか。
脚はこれまでと同じ治療だが、治療院を出た瞬間から効果を感じた。走ろうと思ったら走れる状態なのだ。いつも終わった後の歩きは快調なのだが、これほど快調に感じるのは久しぶりの鍼だからか。
この後はいつも火曜日に行っていた洋食屋に行くつもりだが時間が早いのでホテルへ。
前回と同様、週末行っていた居酒屋の家に泊めてもらう予定だったのだが今週になって連絡すると孫の入院や母親の目の手術などでバタバタしていてと断られた。これにはちょっとショックを受けた。
後で聞くと行き違いなのだろうが、こちらから連絡してその週に知るというのは感じが良くなかった。
東京のホテルは急には取れないのだ。あわてて探すと運が良く残り1室を確保できて良かったが。

そんなこともあって居酒屋には行こうと思わず洋食屋で過ごした。ワイン1本を飲み干す。
それでも気にはなって居酒屋に向かう。どうもマスターが何度もこちらに電話をしたようだ。でもそのかけた電話番号は前の会社支給の電話番号で繋がらなかったという。そうしているとこちらからママに電話をしたものだから、マスターにしたらオレの電話には出ずにママに連絡を取ったと勘違いしてヘソを曲げている。ママもそれを鵜呑みにしている。
どうでもいいことだが、そういうことで色んな感情のすれ違いが起こるものなのだろう。

翌日は厚木。SNSのメンバーとの呑み会。
昼に集合してラーメンを食べてから焼き鳥屋。そのあとはスナック。呑む人ばかりの集まりなのだ、0時を超えて解散。
翌日はすぐに帰った。本厚木のホテルを9時半に出て家に着いたのが14時。長旅だ。
6週間に1回の関東への旅なのだ、なにかオプションがないとつまらない。でも大事なのは毎日の生活の中での満足感なのだろう。
QOLの向上…これは患者や高齢者に多く使われる。コトバ自体としては誰にでも当てはまる言葉ではある。患者や高齢者に使われるのは彼らがQOLが低下しがちだからなのだが。

自分は不自由な身体なのだろうか。健常な時と違うのは痛みと痺れがあること、でも我慢できる。
身体の動きもゆっくりとした動作なら何の問題もない。たまによろけそうにはなるが。
それ以外で言えば呑み過ぎた時に動きがコントロールしにくい。普通の人でもそうなのだろうが、健常な時にいくら呑んでもそうならなかった自分だけにそれが悔しくもある。
それ以外は何もないのだ。
不自由な身体を元通りに近づけるモチベーションは失ってはいけない、でもそれだけでなくもっと楽しみを作らないといけないのだろう。呑んで楽しく過ごすということも楽しみなことではあるが、これまでやらなかったような楽しみを見出さないと自分のQOLは向上しないだろう。
posted by shigenon at 11:34| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリ
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2014年クリスマスイブのプレゼントは最悪でした。 「頸髄損傷」というケガなのか病気なのか・・その症状との戦いの記録と現在の日々をアップします。 (2018年4月追加) 不全の頸髄損傷は「健常な人」に見えます。“ふつうに見える”様に努力をしています。が、反面、「もう良くなったんだ」と思われがち。 骨折とは違い、中枢神経の損傷は完全回復はしないという現実。 「健常に見える」「もっと良くなるよう努力する」「もう治っているんでしょ」の狭間で何とか毎日を過ごしています。
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