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2018年02月16日

震災を思い出す幕張メッセ

昨日は久しぶりに幕張メッセに行った。展示会の視察だ。
2011年3月11日に幕張メッセにいた。自社が出展していた展示会があり、その部門の所属ではないが視察に行き、「さぁ、直帰してジムに行って飲みに行こう」と14時半に会場を出た。
地震に遭遇したのは海浜幕張駅の一つ前の信号。お年寄りが倒れかけて近くにいた人が支える。
向かいの高層ビルはかなりの高層階の位置でガラス清掃をしていた。そのゴンドラが大きく揺れる。

地面のコンクリートが割れ、水が噴き出す。液状化現象なんてことはこの時知らない。水道管が破裂したのかと思った。
揺れが収まり、海浜幕張駅へ。当然電車は止まっていた。バスのロータリーに行くと、あちこちで液状化が。その日の昼に食べたお気に入りの寿司屋など飲食店の従業員も表へ出ている。

バスも来ない。立ち疲れたので空いているバスに乗って座る。
同じように後に座った女の子が「ここは海が近いですか」と聞いてくる。関西弁だ。この時に津波が押し寄せていることを初めて知った。まだ電話が通じていたので、彼女はテレビを見ている親から電話があって知ったようだった。

しばらくして、そのバスが幕張本郷駅まで向かうことになった。この時に鉄道はすぐに復旧すると思っていたので、便の良い総武線に行った方が良いと考えた。泊まることも考えた。この時にネットの予約サイトではまだ空室があった。途中のバス停でどんどん人が乗ってくる。乗り切れない人もいる状態で幕張本郷駅。この駅も大混雑。どうしようもなくファミマの前にいた。
そしたら見知った顔が。得意先のT専務だ。それと知っているメーカーM社の社長。

3人でとりあえずじっとしていた。その専務は広島時代からの知り合いで、よく長い時間商談した仲だ。
M社長も何度か顔をあわせたことがある。
京成は休憩できるよう車両を解放していた。JRは改札内に入れさせなかった。
駅は吹きさらしだ。寒かった。M社長は自転車を買いに行くと言って離れた。しばらくすると戻ってきて、全部売り切れていると言っていた。

じっとしていても仕方ない、どこか店に入ろうということになった。駅を出て居酒屋に。店は営業していた。予約が入っているといっていたが、その予約者は来ることがなかった。
専務は酒をそれほど飲まない。M社長と僕で焼酎2本近く飲んだ。しばらくすると店は満室。
銀座線が動き始めたという情報は20時過ぎだったか。地下鉄の復旧は早かった。

「じゃあ帰ろう」と専務が言う。僕は随分飲んでいたが、従うしかなかった。
しばらく歩くとタクシーの空車が。とりあえず都内方面に向かう。津田沼手前で車は渋滞で動かなかった。そこで降りて歩く。

T専務とM社長は歩くスピードが半端なかった。まるで競歩のようだった。この頃の僕は受傷前、週2のジムでは筋トレだけでなくステップマシンもしていた。が、追いつくのに必死だった。T専務とM社長は一回り年上だったと思う。その時で60歳前だ。
ほとんど休憩をとらずに歩いた。いや、走っている感じだ。都内方面からは疲れた顔をして歩く行列が。

本八幡についたのが0時くらいだったか。地下鉄に乗り家に帰るとシンク上の扉が開き、ビールジョッキが床に落ちていた。他にも散乱していたのだろうが、ビールジョッキが割れなくて良かったという思いから、それしか覚えていない。とにかくベッドに横になった。

たくさんの方が無くなった震災だ。次の日、その惨状はテレビで知った。ご冥福をお祈りします。
東北の子供たちを支援するNPO法人に細やかながら寄付をした。それからは、福島で仕事をするようになったT君と年一回、チャリティゴルフで寄付をしている。

そんな幕張メッセに行ったのは震災以来だった。
展示会でたくさん歩き、夕方に直帰。T君に電話して一緒に飲むことになった。居酒屋Uだ。
T君は前日に朝まで飲んだという。今日は早く帰るという安心の言葉を聞いたが、そのあとバーに行って23時を回った。まだ飲んでいるのでお先した。5時50分起きだ。

受傷前は何時でも大丈夫だった。少し眠いくらいでも問題なく仕事をこなした。
今はおきた時に、全身が痙攣のような症状がある。大した痙攣ではない、「伸び」をしたらピクピクするイメージ。そのため、起き上がるのにも少し時間がかかる。自分で大敵だと思うのが寝不足。たまになら良いが、朝起きた時の状態が悪くなりそうで怖いのだ。

来週は展示会に出展。荷物の引き取り待ちの間にこれを書いている。
4日間の開催はつらい。イスは用意しているが、お客さんが続くので座ることもままならない。
昨日、たくさん歩いたが脚は元気だ。明日は鍼、自分の固定した症状を図示した紙を作って渡そうと考える。
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posted by shigenon at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリ
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2014年クリスマスイブのプレゼントは最悪でした。 「頸髄損傷」というケガなのか病気なのか・・その症状との戦いの記録と現在の日々をアップします。 (2018年4月追加) 不全の頸髄損傷は「健常な人」に見えます。“ふつうに見える”様に努力をしています。が、反面、「もう良くなったんだ」と思われがち。 骨折とは違い、中枢神経の損傷は完全回復はしないという現実。 「健常に見える」「もっと良くなるよう努力する」「もう治っているんでしょ」の狭間で何とか毎日を過ごしています。
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