2018年12月18日
不動産担保付き・高利率9.5%ファンド? 内容を見てみました。
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9.5%の理由は
maneoから特徴的なファンドが登場しました。
京都市の不動産担保付き、利率9.5%という字面だけ見ればけた外れに魅力的なファンドです。
・不動産担保付きローンファンド1889号
予定利率:9.5%
期間:6ヶ月
貸付総額:14億1,000万円
担保:京都市の土地建物に第一順位の根抵当権設定
評価額(売却予定額)20億円、根抵当極度額 19億2,000万円
LTV:70.5%(貸付額基準)、91%(極度額基準)
貸付期間も6ヶ月と限定的。
どうしてこんなファンドが出るかと言えば、それはこういう背景です。
現在、外資系ホテル運営権を一部保有している法人に対し売却の交渉を進めております。
売買代金20億円にて2018年11月末に契約締結・12月10日決済の予定で進捗しておりましたが、上記法人の社内手続きに想定より時間を要しております。
要は、想定外のリファイナンスですね。
売却交渉は本契約一歩手前、というところでしょう。
案件説明
スキームは下記の通り。
maneoとしては標準的なスキームです(極度額は少し気に掛かりますが)。
京都で外資系というと、ハイアット、フォーシーズンズ、リッツカールトン、ウェスティン、アマンなど
かなりの数がホテルを開業していますが、さてどれでしょうか。
もちろん、今思いついた名前以外ということも十分あり得ます。
今回のファンド、投資するかどうかは各投資家の判断によるところが大きいと思います。
maneoは現在、問題の大噴出中。とりあえず様子見をするのも一つの選択でしょう。
私は(主に投資資金がないので)この案件は見送る予定です。
好意的に見れば、吉報かもしれません
ただ別の視点で見ますと、今回のファンドはある意味吉報と言えるかもしれません。
maneoは一連の問題を受け、経営改善委員会を設立、抜本的な見直しを図ろうとしていると思われます。
また一連の問題では主にリファイナンスファンドが標的になり、(おそらく)リファイナンス基準が厳しく
なったために案件の遅延が発生したとも思われます。
以上の背景と今回の案件を見ると、
・現状の厳しくなったと思われる基準でもリファイナンスはできている
・リファイナンスの理由を、案件説明中できちんと言及している
という今回の変化は、maneoの管理体制が改善されつつある一つの例なのではないか、とも考えています。
(もちろん、好意的な解釈に過ぎないという意見もあるでしょうが)
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posted by SALLOW at 07:00
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リスクはもちろんありますし、無事償還される可能性もある、というのが回答です。
確定情報以外は流せないということもあるのでしょうが、案件のモニタリングをきちんと行い、懸念があるのであれば投資家にその旨を伝えて欲しいですね。
信頼回復のためには、そういう姿勢が求められていると思います。
京都案件はこれまで延滞ないので、
無事償還されること願うばかりです。
金利高い分、リスクはありますよね?
今のマネオの惨状にとっては怖いですね
でも希望はありますよね?
ああ、そういえばそうでした<22億
結果としてオーバーローンにはなっていませんが、確かに説明は必要ですね。
ただ今までのmaneoですと、当初の事業者との交渉が不調に終わったとかも言わずに「一部借り換えといたします」とかしれっと言ってくる可能性がありました。
それに比べれば一歩前進、ただもちろんまだまだ不十分、というところでしょうか。
しかしこのあたり、匿名性が解除されたらどうするのでしょうね。各社の対応で、今後の投資予算の振り分けが大きく変わるかもしれません。