2018年12月16日
SBIソーシャルレンディング、この募集額だと先に投資した方が得か?
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2案件はまだ集まりきっていません
SBIソーシャルレンディング(SBI SL)のオーダーメイドファンドの話題です。
高利率10%の「SBI不動産ディベロッパーズLF11号」については、ほぼ一瞬で蒸発しました。
ただその後の案件については、利率が標準的であること、募集金額が大きいことから、全額が集まるという
ほどにはなっていないようです。
現状での投資額は、だいたいこのくらい。
真ん中の案件が瞬間蒸発した「SBI不動産ディベロッパーズLF11号」です。
最近のSBI SLでは、案件が集まりきらなかった場合、利率を上げて再募集することが多いです。
と言っても、単純に利率を上げてしまっては一物二価。
そんなことをしたら、先に投資した投資家から不満の声が出るのは当然です。
そのためSBI SLにおいては、後発の利率アップ案件においては、担保順位が劣後することが多いです。
つまり、例えば10億円の案件で7億円しか集まらなかった場合、利率を上げて残り3億円を再募集しますが
担保が発動した場合、最初の7億円を返済しきらなければ、後の3億円は返済されないという具合です。
利率が高いのは当然良いことですが、それよりも担保順位の方が重要だと私は考えます。
SBI SLは、大手金融グループであるSBIグループをバックにする「堅い」事業者ですが、投資である以上は
絶対の安全はありませんし、実際に担保が発動したこともあります。
SBI SLの事業者としての安定性は高いと思われますが、それでも貸し付けた資金が焦げ付く、ということは
常に考えなければいけません。
そのため私は、こういう集まりきらなそうな案件には、先に投資すべきだと思っています。
その理由を説明します。
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劣後部分は防波堤の役目
身も蓋もないことを言ってしまえば、先に(つまり、優先担保部分に)投資することにより、利率が高く
担保が劣後する案件を防波堤とできるからです。
例えば先の例で、貸付金が10億円、担保価値が15億円だったとします(この場合のLTVは67%です)。
万が一、貸し付けたお金に何かがあり、担保が発動してしまった場合。
この場合の安全性を、
@10億円が満額募集完了した場合
A7億しか集まらず、利率を上げ、劣後担保で残り3億円を募集した場合
の2パターンで比較してみます。
@の場合は当然、LTV 67%に変わりはありません。
つまり、担保物件が当初評価額(15億円)の2/3以下でしか売れなければ、元本には損失が出ます。
では、Aの場合はどうでしょう。
優先部分に投資していれば、実質のLTVは47%(7億÷15億)になります。
集まりきらない案件で、担保を劣後させて追加募集をすることは、利率が高い案件が出るというメリット
だけではなく、先の案件に投資した人にはLTVが下がるというメリットがあるわけです。
ちなみにこの場合、劣後投資のLTVは計算上、67%で変わりありません。
ただし、もしも15億円の案件が7億円でしか売れなければ、優先部分の元本は全て返済されるのに対して、
劣後部分は一切返済されないということになります。
まとめ
優先案件と劣後案件で利率がどのくらい変わるかはその案件しだいですが、その差はせいぜい数%。
そのくらいの差でリスクが大きくなるのは、割に合わないと言うのが私の意見です。
なので、「こういう集まりきらなそうな案件には、先に投資すべき」という結論になるわけです。
以上がSBI SLにおける「集まりきらない場合の優先劣後案件」に関する私の意見です。
先に投資するのなら実質LTVは減少しますし、それを加味すればなかなか良い案件だと思います。
SBI SLには預かり金口座はありませんので、まず会員登録をしておけば、あとは好きな時に投資できます。
ここは私も1,000万円以上を投資し、健全な利益を生んでいる事業者です。
興味のある方は、下記リンクから会員登録を検討いただければ幸いです。
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posted by SALLOW at 19:30
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コメント&ご指摘ありがとうございます。
LTVは便利な考え方なのですが、便利に慣れすぎていたのかもしれません。
ご指摘いただいた内容、担保が*%回収できた場合の投資回収率という考え方も取り入れて、後に活かしていきたいと思います。
本当を言えば、折れ線グラフがあればいいのかもしれませんね(横軸に担保回収率・縦軸に元本回収率など)。
ファンドによって異なる内容をザックリしたその計算式でLTVで〜って言うのは腑に落ちないです。
要は担保と出資金の割合だけをパーセンテージで算出してるだけなんだから投資する際の回収率(リスク)でイイのでは?
リスクが低い=安全(安心) って事で伝えたほうが一般的には理解しやすいと思います。