2018年09月01日
【追記あり】TATERUで資料改竄が発生。スルガ銀行に続いて、業界全体の問題でしょうか。
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9/1 1:30追記:
TATERUの公式サイトにお知らせがありました。
・本日の一部報道について
記事の中では「とっとと発表しろ」と言いましたが、日経に取り上げられてから数時間できっちり発表を
行っているのは、迅速な対応だと評価すべきと思います。
内容についても、報道内容を否定、あるいは誤魔化すのではなく、きっちりと事実を認めていることは
上場会社として当然の責任ではありますが、評価されるべきだと考えます。
手付け金の倍額を返した事についても、契約に従っているという内容の発表がありましたので、まずは
これを呑み込みたいと思います。
(もし嘘であれば、投資家側が騒ぐでしょう)。
ということで、今のところ問題を受けてのTATERUの初動は問題ないと考えます。
今後はTATERUの内部調査と、それを受けての対応に注目すべきでしょう。
TATERUお前もか、という感じです
コメント欄でyos様より情報をいただきました。
スルガ銀行による無茶な融資は連日のようにニュースを賑わせているところで、ついに会長を含む上位の
経営陣が撫で切りにされるという事態になったのはつい先日のことです。
それと同様の事が、TATERUでも行われているというニュースが飛び込んできました。
・アパート融資資料改ざん、TATERUでも (日本経済新聞)
内容と所感
アパートの施工、管理を手がける東証1部上場のTATERUが、建設資金の借り入れ希望者の預金通帳を改ざんし、銀行に融資の申請をしていたことが31日、分かった。預金残高を水増しし、実際より多く見せて銀行の融資審査を通りやすくしていた。TATERUは改ざんの事実を認め、借り入れ希望者に謝罪した。
(上記記事より引用)
残高23万円の貯金通帳を623万円に改竄した、ということらしいです。
まあ、残高23万円の貯金通帳を差し出してマンション経営の借入をしようとする方もする方ですが、それとは
別の問題として、改竄は許されるものではありません。
特に、スルガ銀行の一件で世間がざわついている今であれば、なおさらのことです。
ましてやTATERUは一部上場会社。
当然のことながら、そこにはつきまとう責任があります。
急成長してきた会社にはありがちですが、CSRやらコンプライアンスの脇が甘かったということでしょう。
一方で、純粋に投資家としての視線だけで見てみれば、今回の事で現在貸し付けている案件が大きな影響を
受ける可能性は低いのではないか、と思います。
(企業の倫理問題は横において、の発言です)
かぼちゃの馬車のように、投資物件がそもそも投資として成立していないため炎上したのなら話は別ですが
物件が問題ないのなら(*)、全体への影響は限定的でしょう。
なおのこと、アパート引き渡しまでの短期資金貸付であるTATERU Fundingへの影響は少ないと考えます。
考えられる影響としては、今回の問題を受けてTATERUが内部統制の改善に取り組む間、TATERU Fundingで
募集が行われる案件が一時的に少なくなること、くらいでしょうか。
(*)軽微な問題は当然あるでしょうが、かぼちゃの馬車ほどの問題がなければ、という話です
現在運用されている案件ですが、これについては既に貸付が行われてしまった以上、融資の前提条件を
銀行側がチェックし直すのは難しいと思います。
そもそも、全てを調べ直したら、複数の銀行で責任問題が大炎上する可能性もありますし。
最期に希望が入っているかどうか分からないパンドラの箱など、誰も手を付けようとはしないでしょう。
ということで、コンプライアンスの観点からはさておき、TATERU Fundingの案件に関しては大きな問題は
無い、というのが私の推測です。
もちろん、希望的観測は多分に含まれていますので、その点はご了承下さい。
あと、最後に一点。
TATERUは同社の担当者による改ざんを認め、会社員に謝罪。手付金として受け取っていた50万円の2倍の100万円を支払うと伝えてきたという。
これ、どう考えても口止め料じゃないですかね。
結局は大手マスコミが報道したので意味は無かったのですが。
それと、この報道があってもTATERUの公式サイトで発表がないのはいただけません。
悪いニュースが出た時ほど、迅速に発表を行うのは延焼を防ぐ最良の手段。
今後のTATERUの対応は、注視しておく必要がありそうです。
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posted by SALLOW at 01:35
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全て自己責任で片付けてしまうのは楽ですし、確かに一部自己責任なところもありますが、少なくとも上場会社としてのCSRやコンプラの点では予選落ちですね。
アパート経営をしようという人はそれなりにアンテナの感度もいいでしょうし、今回のニュースは目に留まったでしょう。傷ついた信頼をどう建て直すか、今後のTATERUの事後策に注目したいと思います。
報道後数時間でIRを出した姿勢は立派ですが、さてどこまで膿を出し切ることができるのか。
本当なら不誠実かなと思います。
そこまで極端な違いをちゃんと確かめないで買う方もどうかと思いますが、まあ、何と言うか……。
まだ続報があるかもしれませんね。
今回の問題は、スルガがどうの、TATERUがどうのというよりも、不動産や銀行業界全体の問題のような気がしています。ハレルヤ様もおっしゃっていますが、「本来貸したい相手に、銀行の内規によって貸す事ができないから、何らかの抜け道を取らざるをえない」ということではないでしょうか。
商工中金も、健全な取引先を不健全に見せかけてスコアを稼いでいました。今回とは逆の問題なのですが、どこもかしこも似たようなものなのかもしれません。
もちろんそれで不正行為が免責されるわけではないのですが、今回の問題はTATERUのアパート経営がそれなりに順調に続く以上は、スルガ銀のように大炎上する案件にはならないのではないか、と考えています。
(TATERUが状況の調査と再発防止を講じる事は前提です)
t,k 様
追加情報ありがとうございます。記事を追記させていただきました。
私の立ち位置は記事に書いてある通りでして、今後のTATERUからの情報については注視しなければならないと思いますが、TATERU Apartmentの案件がかぼちゃの馬車にならない限りは、大きな問題には発展しないのではないか、と思っています。
これでしばらくの間は、TATERU Fundingにおける案件募集が少なくなり、そして集まる資金も少なくなるかもしれません。
私は今のところ、投資している案件については中途解約はせずそのまま。
追加の投資については1ヶ月くらいは様子見をするかもしれませんが、追加できる資金があれば前向きに考えていこうと思います。30%はTATERUが劣後投資しているので、何かあればTATERUがまず始めに損害を受けることになりますし。
yos 様
日経が報じてから約6時間での発表。
それも、事実を否定したりうやむやにしたりせず、まずは「事実はありました」と素直に認める内容ですので、まずは立派な対応ですね。
後は今後の対応と、これを受けて案件募集がどうなるか、注目していきたいと思います。
SLにおける問題噴出ですが、SLの知名度が上がったことと無関係ではないでしょう。人気が低く、誰も見向きもしない投資方法ならマスコミが取り上げる事もないわけですから。
(さらに言えば、新興勢力を良しとしない既存勢力からのチクリがあるのかもしれません)
今年度は匿名化の解除など、SLにとって朗報となる制度変更も予定されているだけに、今後SLが一つ階段を上がるための脇固めを願いたいところです。
ハレルヤ 様
確かに、事業性資金の融資が難しいのは問題ですね。
銀行が減点主義であるために、どうしても守りに入ってしまう。本来で言えば、資金需要がある場所に供給するのが銀行の役目のはずなのに、実査は需給ギャップが起きてしまっている。
まあ、そのスキマを付いているのがSLなので、銀行が役目を果たしていないことはSLにとっては朗報ではあるのですが、複雑な感じです。
商工中金あたりは逆に、健全な相手を不健全と偽装することで役目を果たしていると見せかけていましたし、やはり業界の構造的な問題なのでしょう。
不動産投資は当然ですが、マイホームでも戦略なくフルローンを組むような人もまだまだいるとのこと。気の長い話ではありますが、学校現場における金融リテラシーの教育から見直さないといけないかもしれません(それ以前に、誰が教えるのかという問題も発生しますが)。
貸し倒れて大変な経済混乱を過去に起こした反省とはいえ、晴れの日に傘を借りろとやって来て、雨の日には傘を返せとやっている今の状況では、資金ニーズに応えておらず不正行為も発生するでしょう。不動産にしかり、事業性資金にしかり銀行が望むストーリーがないと借りられず、本来やりたいことから離れてしまう事があり銀行融資の難しいところです。
たかだか数十万円の自己資金で不動産投資したいというのは噴飯物ですが、実はすでに金がない人が貯める習慣がないか生活資金でカツカツの人間が少しでも実入りを増やしたいと申込みをしているわけで、話に食いつく客層が悪くなっていると考えられます。
文面がぎこちないところも新興企業らしくて微笑ましいというか、いや笑ってる場合じゃないんですけども。
しかし今年は本当にSL事業者の問題が続々と出ますね。
個人的には、数年前のゴールデンウィークの途中に、読売新聞がソーシャルゲームのガチャを叩き始めた結果、たまたま持ってたソーシャルゲーム会社の株が半年ほど下げ続け、苦しめられた事を思い出します。
あの時は DeNA が野球チームをゲットした初年でした。
裏では政治的に色々とあるのかもしれませんね。
ご存知だとは思いますが、手付金を100万にして返金したのたは手付倍返しですよね。
今はTATERUのHPにIRでてます。
私も8月に2案件初めて投資したら直後にこれでは思いやられます。
中途解約可能なのが救いですが、当面は様子見したいと思っています。
SLはもっと落ち着いた投資だと思っていましたが、
ジェットコースターのようで心休まらないですね。
TATERUに投資した物件を見に行って以来、なんとなくいやな予感がしていろいろ調べている中で、O銀行がTATERUの物件に融資をしないという噂が不動産業界で流れているとのブログ記事を読み、先日クーリングオフ期間内だったものについては申請を行い、本日TATERUから近日中に返金する旨の連絡が届いたところでした。
エビデンス改ざん、やっぱりかと思いましたが、まさか今日明るみになるとはびっくりです。
TATERUオーナーや不動産関連のブログを見ていると、今後いろんな問題が出てきそうで戦々恐々としています。