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2017年03月17日

SBI SL 不動産担保ローン事業者ファンドPlus 3号の紹介



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案件情報

 SBI SLより、オーダーメイド型ローンファンドの募集が予告されています。


 ・SBI SL不動産担保ローン事業者ファンドPlus 3号

  募集開始:3/21(火) 9:00〜
  予定利率:6.5%
  期間:12ヶ月
  貸付金額:3億円
  担保:一都三県を中心とした不動産(LTV70%以内)抵当権付き貸付債権への質権設定


 ちょっとややこしいのですが、本件は通常の不動産担保付きロ−ンファンドとは異なっており、
 「不動産を担保として個人や法人に資金を貸し付ける事業者」への貸付です。
 正確ではないかもしれませんが、要は、貸付先もSBI SLのような業者ということです。

 ただし、貸付先が通常と異なるのは重要なことではありません。
 中身を見ていきます。

貸付スキーム

 上記、担保の説明がややこしいのですが、要はこういう事です。
 貸付業者と青文字で示しているのが、今回のローンファンドで貸し付ける対象の業者です。


 @本ファンドの貸付先である貸付業者は、最終的な借入者から不動産担保を取っている

 A@の不動産価値に対して、貸付業者の貸付金額は70%(LTV=Loan To Valueが70%)以内である

 BSBI SLは、@の担保に対して質権を設定して、貸付業者に対して貸付を実施する

 C貸付金の返済は、最終的な借入者からの返済を原資として行われる

 Dもしも返済が滞った場合、貸付業者は担保不動産を売却して貸付金を回収し、
  SBI SLはその不動産への質権を行使して、回収した貸付金から返済を受ける


 20170316SBI1.jpg
 (転載:SBI SLの該当Webサイト)

 SBI SLと最終的な借入者の間に、貸付業者が挟まっている構造です。

案件概要

 また、案件ページでは、貸付業者についても言及があります。
 案件のページから引用して、それぞれの意味を考えてみます。


 @資本金5千万円以上の企業
  →それなりに大きな事業者で、資金力はあります。

 A直近6年間の累積貸倒れ件数2件以内かつ、2千万円以内
  →案件を判断する能力があり、今回の融資も焦げ付く恐れは少ないです。

 B利息制限法改正に伴う過払い無し
  →いわゆる「グレーゾーン金利」に手を染めている業者ではありません。

 C貸金業の業暦7年以上
  →社歴があるため、一定の信用があると思われます。


 つまり、本ファンドの貸付先は一定の信用があり、貸付先に起因するリスクは少ない、という内容です。

 貸付利率については、同様のローンファンドを比べると

 @SBI SLの不動産担保ローンファンド → 年利3〜4.5%、14ヶ月
 Amaneoの不動産担保ローンファンド → 年利5〜7%、6〜24ヶ月
 BLC lendingの不動産担保ローンファンド → 年利6.25%、12ヶ月
 C本案件 → 年利6.5%、12ヶ月


 ということで、貸付先業者にSBI SLほどの信用が無い分のリスクプレミアムが乗っていると思えば、
 こちらも妥当な線だと思います。

まとめ

 案件をリスク方面からまとめますと、以下のようになります。


 @SL事業者の安全性 → SBI SLなので特に問題ないと思われる

 A貸付先業者の安全性 → SBI SLほどではないが、ある程度の信用はある

 B担保の安全性 → 担保詳細は公開されていないが、LTVは十分

 C利率と期間 → 利率は妥当、期間も12ヶ月と長くはない

 D返済の出口戦略 → 不動産担保ローンの返済金が原資となっており、明確



 私の結論としては、「意図的に隠そうとする詐欺行為はないという前提で、投資OK」です。

 投資可否は最終的に各自の判断によりますので、上記の結論に一切の責任は持てませんが、
 興味のある方は検討してはいかがでしょうか。(なお私は資金不足)
 SBI SLのこれまでの例から言うと、3億円くらいなら2〜3時間で蒸発するかもしれません。


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