2017年03月14日
Lending Clubに問い合わせてみました@
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日本と世界のソーシャルレンディング最王手
日本でSL業者の最王手といえば、日本ではもちろんmaneoです。
その累計募集金額は、現時点で700億円弱。
一方で世界に目を向けますと、世界最大のSL業者はアメリカのLending Clubです。
累計募集金額は、2016年末時点で24.6 Billion USD。
本日時点のレートでおおよそ2.8兆円。
Lending Clubの累計貸出額は、日本全体のSL業者の合計貸出額を25倍ほど上回っている計算です。
さすがと言えばいいのか、SLの歴史も市場規模も、ついでに国民の投資意識も違うアメリカでは
SLの累計規模もけた外れに大きい事が分かります。
日本での個人向けP2P(Peer-to-peer)の状況
Lending Clubのスキームは、日本ではSLの黎明期に行われていた個人向け無担保P2Pレンディングです。
借りたい人たちをクレジットスコアで分割してその情報を公開(個人名は公開しいていません)し、
貸したい人は「Note」と呼ばれる貸付単位を購入することで貸出を行います。
Noteの単価は1ヶUSD 25と低いため、数多くの種類のNoteを購入することで、リスク分散が図れます。
日本において、今は個人向けP2Pの案件(特に、無担保案件)はありません。
というのも、日本のSLにおけるこれまでのデフォルトは全て、無担保個人向けで起きてしまったからです。
証拠の一例がこちら。SBI SLにログイン後表示できる、運用状況です。
証券担保ローン
累計出資金額:約8億円 延滞:ゼロ デフォルト:ゼロ
不動産担保ローン
累計出資金額:約98億円 延滞:ゼロ デフォルト:ゼロ
オーダーメイド型ローン
累計出資金額:約95億円 延滞:ゼロ デフォルト:ゼロ
個人向け無担保ローン(*取り扱い中止)
累計出資金額:7,857万円 延滞:約545万円 デフォルト:約554万円
何らかの担保を取っている場合や事業者相手のローンは延滞、デフォルトともに起きていない一方で、
個人向けの無担保ローンについては、出資金額のうち約7%ずつが延滞・デフォルトしています。
これでも投資を継続するのであれば、よほどのリターンとリスク分散が必要になります。
日本がダメなら・・・
ところが、日本ではある理由で、このリスクに見合うリターンも、リスク分散も難しかったために
結局のところ、無担保個人向けP2Pは廃れてしまいました。
詳細な説明は省きますが、最大の原因は利息制限法による上限利率です。
2006年の最高裁判決とその後の法整備により、上限利率が厳密に規定され、過払い金請求も増えました。
これは、俗に言うヤミ金や、貸金業者のグレーゾーン金利を一掃するには良い法整備だったのですが、
反面で、日本から無担保P2Pレンディングというビジネスを駆逐してしまう一面もあったわけです。
(*なお、ブログ主個人の意見としては、上限利率の規定については肯定派です)
さて、長くなりましたが以上のような事情で、日本では個人向けP2P案件は望めません。
しかし、投資しているSL案件が法人の不動産担保が多いという状況、リスク分散は行いたいところです。
そこで、LendingClubへの投資を検討してみることにしました。
(*元のブログを思い出せないのですが、SL投資の他のブログ様で、LendingClubで投資している方が
いらっしゃったように記憶しています)
LendingClubのサイトからは、アメリカ国外からの登録は受けられないようになっています。
ですので、直接LendingClubへメールで問い合わせてみました。
問い合わせた内容は、以下のようなものです。
「LendingClubでは、条件付きでアメリカ国外からの投資を受け入れているという話を耳にしましたが
それは本当でしょうか? 本当ならどういう条件でしょうか?」
返答と顛末は、次の記事でご紹介いたします。
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リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 18:00
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