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2018年06月13日

LCホールディングスでインサイダー疑いが発生・強制調査



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ソーシャルレンディングはなかなか落ち着きません

 グリーンインフラレンディングのファンド募集停止と前後して、今度はLCレンディングの経営母体である
 LCホールディングスでインサイダー疑いが発生したという報道が入りました。

 しかし、今年のソーシャルレンディングはニュースに事欠きませんね。
 残念なのは、有名な高いニュースはほとんど悪い方向のニュースだということです。もっとも、好材料より
 悪材料の方が騒ぎ立てられるのはいつもの事なのですが。


 個人的には何となく、今年がソーシャルレンディングにとっての一つの岐路なのかな、と考えています。
 これまでのソーシャルレンディングは黎明期、ある意味ボーナスステージだったのでしょう。
 これから一つ上のステージに立つためには、成長の痛みを受けなければならないように思えます。

 ソーシャルレンディングの特性上、大きなニュースもなく平穏無事ならそれに越した事はないのですが、
 それではいつまで経っても「マイナーな投資」の殻を破ることはできないでしょう。
 しばらくは荒れ模様が続きそうですが、私は投資を続けていきたいと思っています。


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インサイダー関連のニュース

 さて、LCホールディングスのインサイダーの話です。
 既にLCホールディングスからプレスリリースが出ており、LCレンディングの山中社長、及び日経新聞にも
 取り上げられました。


  ・LCホールディングスのプレスリリース

 元代表取締役(本庄氏)、元取締役他数名の個人に対するインサイダー疑惑で、LCホールディングスやその
 関連会社が強制調査を受けている、という内容です。

 株式会社にとってインサイダー、それも元取締役となれば重要事実であり、
 「いつ結論が出るか不明な状態が続くと、業務遂行に支障をきたし大きな影響があるから、公表する」
 という考え方は、リスクマネジメントの観点から褒められるべき事だと思います。

 本庄氏が4月に代表取締役を退いたのは、病院関連の投資法人の設立遅れを取っての引責辞任かと思って
 いましたが、それにしては取締役にすら残らないのは過激な人事だな、と思っていました。
 インサイダーの疑いがあったのなら、それも納得です。

 一方で疑問なのは、本庄氏がインサイダー取引をやる理由が今一つ思いつかない事でしょうか。
 LCHDは出来高もさほど多くないので、金銭的な旨味も今一つなさそうに思えます。
 それより何より、あの規模の会社で代表取締役自らががインサイダー取引に手を染めるというメリットと
 デメリットを天秤に掛ければ、意味がないと分かりそうなものなのですが。


  ・インサイダー疑いで強制調査 不動産会社の前社長ら (日経新聞)

 こちらは日経の記事です。

  ・前社長と元社外取締役のほか、社外の数人が未公表の情報をもとにLC社株を取引した疑い
  ・監視委は今年3月に強制調査を実施


 とありますので、本庄氏が社長を退任した理由はこれだろうと察しが付きます。
 また、未公表の情報というのは、ポーリー・プラス投資法人の設立遅れでしょう。

  ・(参考)「投資法人による物件取得に関するお知らせ」の変更に関するお知らせ

 すぐにバレそうなインサイダーをやった理由はやはり分かりませんが、事実関係はこれで良さそうです。


  ・昨日のIR (山中社長のブログ)

 こちらはLCレンディング 山中社長のブログです。
 LCレンディングは直接の関係はないとは言え、LCホールディングスをこれまで率いてきた前代表取締役の
 インサイダー疑惑となれば、巻き込まれてしまうのは必然でしょう。

 LCギャランティーファンドへの影響もないと書かれていますので、今のところはこれを呑み込みます。
 今後、LCHDがどのようにして信頼を回復していくか、そして今回の激震がLCレンディングにまで届くのか
 注意深く見ていきたいと思います。



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posted by SALLOW at 18:40 | Comment(5) | TrackBack(0) | 投資の話題
この記事へのコメント
未入力 様
上のLCL投資家様のコメントにもあります通り、実際のインサイダーが行われたのは一昨年とのことです。
しかし、それにしても大した儲けにもならないでしょうし、やはり動機が分かりませんね。
真実が公表されることは無さそうですし、大きな影響がないことを願うばかりです。


LCL投資家 様
情報提供、ありがとうございます。
当時の株価と出来高を見てみましたが、確かにリスクを冒してインサイダーをやるほどの旨味はなさそうですね。一社員ならともかく、大株主のH氏であればなおのことです。

となると、最悪のシナリオとして全てK氏の仕込みだった、というのが考えられます。
そこまで言い切る証拠もありませんので、そういった考えには賛同しかねますが、今後の動き如何では「そういえば・・・」と考え直す必要が出てくるかもしれません。
Posted by SALLOW at 2018年06月14日 10:54
捜査は3月ですが対象は一昨年の2月。
ダヴィンチと提携が発表され株価が大きく動いた時のようです。
それでもやはり発表以前の出来高はさほど増えてもいませんので危険を犯してやるほどの利益は無いですね。
本荘氏が近い人間に事前につい喋ってしまいそいつが・・という推測をしてます。

大きな悪材料にしては株価はほとんど反応してません。
どうやらずっと引きづってた社長交代とREITの遅れの不透明感が晴れたと市場は取っているみたいですね。
Posted by LCL投資家 at 2018年06月14日 05:27
3月のIRについて、3月に調査に入るのはかんがえにくいですね。取引の把握、口座の特定、インサイダー情報の流れとうで、1年くらい時間がかかるかと。
Posted by at 2018年06月14日 04:20
たくたく 様
そうですね。私もそう思います。
H氏の知り合いが阿呆をやらかして巻き込まれたという可能性を考えています。
(最悪の可能性としては、それすら某K氏の仕込みであったという可能性もありますが・・・)

いずれにせよ、LCHDの株の20%を持っているH氏が、デメリットを無視してインサイダーに手を染める必然性はほぼありません。
真実が公表されることはあり得ませんが、今後の動きには注意が必要ですね。
Posted by SALLOW at 2018年06月13日 23:48
個人的には巻き込まれてたのでは?
というのが私の読みです。

こんな額インサイダーするよりも本業で稼いだ方が効率が良いですしね
Posted by たくたく at 2018年06月13日 21:11
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