2018年05月04日
【速報】ラッキーバンクから返済遅延メール
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返済遅延が発生
今回は短く速報です。
ラッキーバンクから早期返済があったという記事を前に書きましたが、それ以外の案件について返済遅延が
発生したという連絡がありました。
5月1日付の利息の支払いが行われなかった、とのことです。
金融庁の行政処分の影響があるのは間違いないのですが、ここに来て残りの案件で利息の返済が遅延して
いるということは、これまで隠していた貸付先の資金繰りが露呈したとも言えそうですね。
*金融庁の行政処分により、リファイナンス案件が出せない→償還予定の案件が遅延、ならともかくとして
ほぼ全ての案件で利息の支払い遅延が起こるという事は、これまでも貸付先であるウィングトラスト社は
潜在的に利息が払える状態ではなかった、という推測もできます。
私の場合、現在ラッキーバンクへ投資している案件は以下の通り。
このうち、黄色でハイライトした305号は早期返済となりましたが、残り全ての案件は返済遅延です。
みんクレと異なり、計画的な詐欺ではないので元本の全損はないと思われますが、さて返済遅延のあげく
どのくらいの元本がダメージを受けるか、今後も見ていきたいと思います。
案件の説明
ラッキーバンクからのメールには、各号ごとに現状の記載がありました。
一部を引用します。
221号:
1K×11戸のプラン付または建築売り2プランを中心に売却へ向け取り組みを行っております。現状、具体的な売却交渉等には至っておりません。また、本件土地は、建物を建築するうえで、擁壁の補強が必要な状況ですが、現状、擁壁工事には着手しておりません。従って、売却価格に補強コストが影響する可能性がございます。
245号:
本件担保物件は、借入人が保有している東京都港区三田の一棟オフィスビルとなります。本件担保物件は最寄駅から徒歩7分の近隣商業地域に位置する商業ビルです。本件担保物件はリノベーション工事を施し収益化を図った後、4フロアにテナントを誘致し不動産市場に販売を行う計画をしております。
テナント誘致は完了し、直近に入居した2階テナントもフリーレント期間を経て平成30年7月頃に賃料が発生する見通しとなっております。また、同時に販売活動にも着手しており、大手仲介業者経由の購入検討者などのフォローを行っております。
263号:
本件担保物件は現在、ホステル運営が行われております。現在の状況は、購入検討者と2018年3月に売買契約を締結し、金融機関のローン審査中となっております。金融機関の審査が承認されれば、平成30年5月に決済を予定しております。但し、審査状況などによっては、決済のスケジュールが前後する場合がございます。また、購入検討者との取引が取り下げとなった場合は、引き続き、売却活動を行うこととなります。
264号:
本件担保物件は、借入人が保有している東京都千代田区神田エリアの一棟オフィスビルとなります。現況、空ビルとしての販売活動を行っておりますが、開発会社による見積もりを行い自社での改修工事、またはプラン付での売却を予定しております。また、本件担保物件は、物件の運用にあたりインフラ設備の改修工事が必要となる為、売却価格に改修工事のコストが影響する可能性があり、現状、具体的な売却の目途も立っておりません。
371号:
本件担保物件は当初、借入人が自社によるリノベーションを施すことを視野に入れつつ、空ビルとして販売活動を行っておりました。自社が手掛けた他物件の経験やマーケット調査、用途変更に関わる事前調査などを実施した結果、宿泊施設へ用途変更を施すプロジェクトへプラン変更を判断するに至りました。
借入人は2018年2月度に、改修工事完了後の引渡しを条件とする賃貸借契約を運営会社との間で締結しています。また、現況での販売活動も並行しており、購入検討者からの反響は見受けられるものの、具体的な売却交渉等には至っておりません。
以上の説明を呑み込みますと、元本毀損の危険性は以下のようなものでしょうか。
(危険性大)221号≒264号>371号>245号≒263号(危険性小)
特に264号については、既に一度貸付期間を3ヶ月遅延しているだけあり、嫌な予感がします。
今後どうなったかは、都度記事にしていきます。
ちなみに考えられる最悪の事態を想定(全案件の元本が全損)した場合の私の損害額は、以下の通りです。
・損害額: ¥3,102,400 @(投資額マイナス305号分)
・累計利益額: ¥1,077,780 A
・確定申告による還付金: ¥1,188,742 B(@×0.33)
・純損害額: ¥ 835,878 (@−A−B)
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posted by SALLOW at 20:50
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今のところそのくらいしか思いつかないので、そのあたりに要望を出しています。
今後はより一層、「抑止力が働くかどうか」でソーシャルレンディングの事業者を選んだ方が良さそうですね。明日の記事でアップする予定です。
ありがとうございます。
第二種金融取引業協会ですね!
私もラッキーバンクに対する要望を出しておきました!
コメントありがとうございます。
良い表現を探しているのですが、なかなか見つからず、混乱させてしまい申し訳ありません。
おっしゃる通り、今回のような損失はいわゆる雑損控除にはなりません。
ただ、その同じ年の雑所得とであれば相殺が可能です。株の譲渡損益を相殺するのと同じ考え方です。
けんす 様
けんす様と同じく、財務局への要望、またラッキーバンクへの問い合わせによるプレッシャ−。
あとは、第二種金融取引業協会を通してのラッキーバンクへの要請。
こういう事を地道に積み上げていくしかないと思います。
妙な言い方かもしれませんが、ソーシャルレンディングはまだまだ新しい投資方法。
こういった事件をいくつか繰り返した先に、ようやく落ち着いてくるのかな、と思っています。
あくまでも私は、ですが、そのための人柱になるのは仕方ないかな、と思いつつ、最終的には投資利益がプラスになればいいや、というくらいの覚悟で臨んでいるところはあります。
(リタイア後はそうも言ってられないでしょうし、そのために現在、堅い事業者へ資金を集中させる動きをかけていますが)
ブログ、いつも拝見させていただいております。
ラッキーバンクの件は、個人投資家として何かできる事はないのでしょうか?
サービサーへの債権譲渡になると、みんクレの二の舞です。
当局が厳しく監視してくれれば良いのですが、みんクレへの対応をみると・・・。
SALLOW様は何か対応を検討されていますでしょうか?
>現在出資しているローンファンドが過去に稼いでくれた金額は損失から差し引く
その人の考え方によるところですが、「純」損失額としてはこれが正しいかな、と考えています。
確定申告はその1年の損益のみ計算する、というのは正しいです。
そのため、もし全損となれば私の場合は、雑損失が310万円ほど発生します。
ただ、同じ1年間の雑収入が310万円以上あれば、その雑収入から引かれた源泉徴収分や、今後引かれるはずだった住民税は確定申告により還付されます。
確定申告による還付金に、損失額の33%(私の場合の所得税率23%+住民税10%)をそのまま掛けて計算しているのは、今年の雑収入が310万円以上あるからです。
もし全損となった場合(絶対あっては困りますが)、現在出資しているローンファンドが過去に稼いでくれた金額は損失から差し引くという事ですね。
確定申告だと2018年1月1日から2018年12月の1年間のみの損益計算されると思っていました。
コメントありがとうございます。
利益額というのは、ラッキーバンクでの過去の利益累計額です(記事の表現は訂正済みです)。
約310万円が全損したとしても、うち108万円ほどはこれまでに得た利益ですので、長い目で見ればこの分については元本が損害を受けているわけではない、という考え方です。
一方、確定申告時の雑損益は、(十分な雑収入があれば)損害額をベースにして計算できますので、こういう計算式になるという事です。
いずれにせよ現状は期限利益が喪失しただけで、担保発動も債権譲渡もされていませんので、損失は確定しておらず、損害額もまだ未定です。しばらくは様子見ですね。
一つ教えて下さい。損害額の計算でAの利益額というのは何をさしているのでしょうか?
ラッキーバンクの本年の利益額?
私も同様の計算をして確定申告書しなければいけない立場ですので、
ご享受の程、よろしくお願いいたします。