2017年03月07日
続報:LCレンディング新案件(3/9募集開始)
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LCレンディング 新案件の内容が公表されました
以前の記事で、LCレンディングの新案件について書きました。
LCレンディングで新案件?
これについて続報がありましたので、紹介します。
引用元は今回も、LCレンディングの山中社長のブログからです。
「募集総額8.3億円・運用利回り10.0%(運用期間12ヶ月の場合)」での募集を予定しています。(引用元:3月9日(木)から新規案件募集予定)
今回は、新設会社のP社が東京100km圏内のゴルフ場を取得するための資金「8億3千万円」をクラウドファンディングで募集することになります。(引用元:企業再生ローンファンド事前告知)
内容は、破産したゴルフ場の再生ファンドとのことです。
前回の記事ではこんな予想を立てていましたが、大筋ちょっと正解、細部大間違いでした。
不良債権処理と言うと真っ先に、サービサーから債権を購入して債務者に割引返済を求めるビジネスを
思いつきますが、この場合は「再生案件」とあるので違うような気もします。
破綻した第三セクター等の建物土地を買い取っての再生事業、というのも思いついたのですが、それは
これまでLCグループが手がけてきた案件と(再生事業という点を除けば)似たような気もしますし。
第三セクターではなかったのですが、破綻した土地を買い取っての再生事業というところはギリギリ正解、
LCグループが手がけてきた案件と似ている、というところは大間違い。不勉強でした。
では、内容を見てみます。
案件のリスク分析
企業再生ローンファンド(ゴルフ場)
予定利率:10%
期間:不明
貸付総額:8億3,000万円
担保:@不動産担保(第一順位) 評価額10億4,000万円
Aゴルフ場を所有する会社株式への質権設定
B山中社長がゴルフ場を所有する会社の代表取締役に就任
資金使途:ゴルフ場維持管理費用、租税公課費用、リニューアルオープン費用、その他管理費
*個人的には、担保のBが面白いと思いました(担保というか、保全の一部ですが)。
ゴルフ場を取得する会社は「新設会社」とありますので、現在の会社規模はゴルフ場運営のみに限られ
それ以上の余力はない、と仮定します。
この場合、最悪のシナリオは「ゴルフ場の運営が失敗する」事です。
万が一ゴルフ場経営が行き詰まる事になった場合、担保がどこまで効果があるかと言うと、
@効果あり(LTV=80%)
A効果無し(経営が行き詰まれば、余力のない会社の株式も無価値になる懸念が高い)
B担保ではないため、効果無し
となります。
不動産担保が付いているので安全性は高そうに思えますが、一つ気を付けなければならないのは
これは住宅用不動産ではなくゴルフ場のため、土地の流動性が低いという点です。
万が一破綻し、担保発動となった場合、土地を売却して現金化するのに何年かかるのか。
少なくともその期間は、住宅用不動産よりは長い事が予想されます。
また、もう一つ気になるのは、現時点で出口戦略が不明なこと。
@中長期に渡ってゴルフ場を運営し、その利益を返済原資とする
A短期でゴルフ場の経営を安定路線に乗せ、REITなどに転売する
のどちらになるのかが不明です。
多分Aではないかと思いますが、その場合「短期」とは言っても経営安定には数年かかる可能性もあり、
ローンファンドの貸付期間が長くならないか心配です。
まとめ
・不動産担保付き高利回りで、投資家にとっては旨味のある案件。
企業再生という社会的意義もある。
・破綻リスクは不動産担保で守られるものの、流動性の低い不動産であることに注意。
・出口戦略と貸付期間については、確認必要。
以上より、私の個人的判断としては資金の一部を振り分けてもいいかな、という案件です。
(3/8追記)
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posted by SALLOW at 18:00
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