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2018年01月17日

「ガイアの夜明け」放送記念:クラウドクレジットの案件について思うこと



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ガイアの夜明けにクラウドクレジットが登場

 昨日の「ガイアの夜明け」に、クラウドクレジットが登場しました。

  ・放送内容詳細 (テレビ東京)

  ・本日放映!「ガイアの夜明け」にてクラウドクレジットが紹介されます
   (クラウドクレジットのプレスリリース)

 番組のテーマは「さらば銀行!? 金融維新」というものであり、既存の銀行の枠組みが変わろうとしている
 事をメインに取り上げていました。
 番組の内容は以下の3本立てです。


  @さよならメガバンク 人員・業務削減計画の裏で

  A元銀行エリートたちの挑戦 世界初の投資ファンド

  B銀行融資を変える!秘密兵器



 このうち、クラウドクレジットはAにあたります。
 ちなみにBもなかなか興味深く、「株式会社 悪の秘密結社」に対するMFクラウドファイナンスの貸付を
 取り上げていました。詳細は下記のMFクラウド導入事例をご覧下さい。

  ・【ガイアの夜明けで放送】これまでと比較して、圧倒的に早く融資を受けられました。


 今回は、ガイアの夜明けに取り上げられた事で一般の知名度を増したクラウドクレジットについて、
 「実際のところどうなの?」を記事にしたいと思います。
 番組では悪い印象を抱かせるような構成にするはずもないので、実体験を元にした記事は必要でしょう。

 なお、私はクラウドクレジットの複数ファンドに400万円ほど投資をしています。
 その事実と実体験からなるべく客観的な記事を書くことを心がけますが、完全に主観を排するという事は
 できませんので、各自で色眼鏡を掛けて記事を読まれる事をお勧めいたします。

 また、当記事の中にはアフィリエイトリンクがありますが、アフィリエイトに誘導する意図はありません。
 アフィリエイトリンクからサービスを利用いただければもちろん嬉しいですが、その判断は各自で行って
 いただけますよう、お願いいたします。

クラウドクレジットのファンドの特徴

 まず、クラウドクレジットが他のソーシャルレンディング案件とは大きく異なる特徴を持つということを
 紹介いたします。この認識は非常に重要です。


  ・通常のソーシャルレンディング案件
   大半は国内案件で、不動産などの担保を取って貸し付けるものが多い。
   案件募集時に表示されている利率は、「よほどの事が起きなければ」そのまま支払われる。
   また同様に、よほどの事が起きなければ案件の延滞なども起きない。

  ・クラウドクレジットの案件
   全て海外案件で、個人や中小企業、延滞債権に関するファンド。担保は一部しかない。
   案件募集時に表示されている利率はあくまでも予定であり、各種事情により容易に変動する。
   (さらに外国通貨建ての場合、為替リスク/リターンもある)
   また、延滞も頻繁に起きる。


 簡単に言えば、クラウドクレジットの案件は通常のソーシャルレンディング案件よりリスクは高いです。
 また、当初予定利率があくまでも推定値なので、リターンも安定しません。
 実際、クラウドクレジットのリターン分布は幅広く、収支がマイナスとなっている投資家も散見されます。

 upload_1515052419.png
 (https://crowdcredit.jp/blog/entry/350/ より転載)

 また、クラウドクレジットの募集案件は、ここ1年ほどでかなり利率が低下しています。
 (「東欧金融事業者ファンド」の例を挙げますと、初期は7ヶ月為替ヘッジ付き9%程度の利率でしたが
  最新の募集では7ヶ月為替ヘッジ無しが5.5%まで低下しています

私がクラウドクレジットに投資する理由

 ならば、クラウドクレジットの案件に、そこまでして投資する意味があるのでしょうか。
 あくまでも私見ですが、私は案件によってはある、と思っています。
 ただ、ソーシャルレンディング初心者の方がクラウドクレジットで投資することだけは、絶対に勧めません。

 私がクラウドクレジットに投資する理由は、案件を分散させるために他なりません。
 他のソーシャルレンディング事業者では、国内不動産/事業資金、海外不動産の案件には投資できますが
 海外のマイクロファイナンスに投資できる案件はほとんどありません。
 (定期的な募集をしている中では、スマートレンドが香港案件を扱っているくらいでしょう)

 であれば、例え全体的なパフォーマンス(リターン)が落ちる結果になったとしても、投資総額の一部は
 マイクロファイナンス案件にも投資すべきだと言う考えで、投資を行っています。


 これが同時に、私がソーシャルレンディング初心者の方にクラウドクレジットを勧めない理由です。
 ソーシャルレンディングへの投資経験や投資額があまり多くない状態では、クラウドクレジットに投資を
 行うより優先すべき投資先はたくさんあると思います。

  ・(参考記事)SL初心者にお勧めの事業者

 もちろん投資スタイルは人それぞれですので、クラウドクレジットを最優先にされる方もいるでしょう。
 しかし、上記のようなハイリスクかつリターンが安定しないなどの理由を考えますと、少なくとも私は
 初心者の方にクラウドクレジットを勧めるのは無責任な行為だと考えています。

 逆に、これらのリスクをきちんと認識し、ソーシャルレンディングでそれなりの投資経験がある方ならば
 投資先の一つとしてクラウドクレジットを検討する余地は十分にあると考えます。
 
社会的意義と利率の関係

 クラウドクレジットの理念の一つは、「国際的な資金需給ギャップの解決」です。
 日本は超低金利で金余りな一方、海外では資金供給が十分でなかったり、そもそも銀行口座すら持たず
 金融サービスにアクセスができない人さえいます。
 その二者を結びつける事でWin-Winの関係を築こうというのが、クラウドクレジット案件の特徴です。

 そういう意味ではクラウドクレジットへの投資は社会的意義のある投資だ、という考え方もあります。
 伊藤忠やマネックスベンチャーズが出資しているのも、その社会的意義に目を付けた事と無関係ではないと
 思います。
 (個人的には、不動産担保貸付も海外小口分散も、その対象が変わるだけで需給ギャップを埋めている
  事には違いがなく、片方だけが社会的意義を持つと言われるのはおかしいと思いますが)



 しかし、投資家としては社会的意義よりもまずは実利、つまりリターンが最優先。
 社会的意義を建前に、より低いリターンを受け入れろというのは、事業者側のエゴに過ぎません。
 この事はクラウドクレジットの杉山社長も気にされているのでしょうか、ブログで取り上げていました。

  ・社会的パフォーマンスと財務的パフォーマンスはトレードオフなのか?

 私見ですが、「社会的意義があるものが財務的なリターンも高くなる」というのは、残念ながら今のところ
 理想論に過ぎません。

 しかもそれは、「いずれ良くなる」という期待を持つような類でもないと思っています。

 杉山社長はその理想が現実にならない理由に、「情報の非対称性」を挙げています。
 これ自体は正しいと思いますが、残念ながら情報の非対称性自体、世の中から無くなる事はありません。
 なぜなら、情報の非対称性を利用して儲けている人(や、国家や組織)があるからです。
 (もちろん私も、その一人です)


 厳しい事を書きましたが、この「国際的な資金需給ギャップの解決」というのは今後の世界において
 重要なテーマとなるのはおそらく間違いがなく、そこに真っ先に目を付けた事は素晴らしいと思います。
 あとは、マイクロファイナンスをどう魅力的な投資商品に仕上げていくか、だと思います。

まとめ

 以上、ガイアの夜明け放送記念ということで、(どこが記念か分からない内容になりましたが)私の思う
 クラウドクレジットの実状について取り上げてみました。
 まとめますと、私の考えは以下の3点となります。

  ・クラウドクレジットは、ソーシャルレンディング初心者の方にはお勧めできません。

  ・ある程度の経験と投資資金のある方には、分散投資先として検討の余地はあります。

  ・クラウドクレジットの理念は妥当なもので、今後のマイクロファイナンスには期待しています。


 興味があり、投資を行ってみようと思われる方は、下記リンクからご利用いただければ幸いです。
 

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posted by SALLOW at 13:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資の話題
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