2019年10月06日
【キャンペーン実施中】クラウドクレジット CEOメッセージの要点解説
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杉山CEOのメッセージ動画
海外案件を中心に扱う、クラウドクレジットの話題です。
9月末に第3四半期を終えたことを一つのきっかけとして、クラウドクレジットの杉山CEOがファンド運営体
制の強化について説明するインタビュー動画が配信されています。
・杉山CEOメッセージ動画 (Youtube)
6分ほどの短い動画ですが、中には専門用語もいくつか出てきます。
それら用語の意味の紹介と、メッセージ全体の要点を紹介しますので、クラウドクレジットで投資を検討し
ている方やすでに投資している方は参考にしてください。
メッセージ要点:3側面の体制強化
メッセージ前半の要点は以下の通りです。
・クラウドクレジットでは、様々なファンドを量産する体制を構築した。
・同時に、審査、管理、回収に関して体制の強化を図っている。
@まず「審査」については、以下のような改善を行っているそうです。
・(改善前)データを元に数ヶ月かけて調査、投資委員会の全員賛同を経てファンドを組成
・(改善後)クレジットスコアリングモデルも審査に追加する。
また、人間の審査や投資委員会の業務プロセスについても標準化を進める。
クレジットスコアリングモデルというのは、説明された内容からはAI+ビッグデータに基づく審査のことだ
と推測できます。
人によらない審査が人による審査よりも勝るとは(今は)思いませんが、お互いがお互いを補完することは
確かであり、二つの審査を組み合わせることでより高い精度を得ることができるでしょう。
A次に「管理」(モニタリング)について。
杉山CEOのメッセージでは、貸付契約書内に含まれた「コベナンツ」に基づくモニタリングを行っている
という説明がありました。
コベナンツというのは、「契約に伴う特約事項」のこと。
ここでの意味は、「資金需要者の活動を一定の範囲に収める条項」つまりは「貸し付けた資金を当初想定し
ていたビジネス以外に使わない」ということだと思われます。
B最後に「回収」について。
問題が起きた場合には契約に基づいてアクションを取るというのは当たり前のことですが、クラウドクレジ
ットの場合は多くの国に貸し付けており、それぞれで商習慣が異なることが予想されます。
そのため、各国の弁護士事務所、債権回収機構とのネットワークを強化することにより回収体制の強化を
図っていく、という内容が説明されていました。
クラウドクレジットの一部案件ではこれまでに延滞が起きているものもありますので、体制の強化により
これからの案件のみならず、既存案件の回収確度も改善されることを期待したいと思います。
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メッセージ要点:プラス2の強化
これまで紹介してきた「審査、管理、回収」の3側面に加えて、メッセージではプラス2項目の管理強化が
説明されていました。
一つは「信用リスク管理」。
リスクモデル(これもAI+ビッグデータ使用と推定されます)による損失の推定や、万が一貸付先がデフォ
ルトに陥ることがあるとすれば、どのような経緯を経てデフォルトするのかをシミュレーションし、その
段階に応じた回収戦略の立案を行うことを含みます。
投資である以上は得もあれば損もあり、「デフォルトは起こしません」という口約束は信用できません。
デフォルトがあり得ることを想定し、その戦略を立てようとする姿勢は評価されるべきでしょう。
もう一つは「トップダウンアプローチ」。
これはマクロ経済の視点から経済動向や地政学的リスクなどを分析し、どのような国や地域の資産に対する
案件を組成するかを決定、その上で投資する業種などを絞っていく方法です。
本来は投資信託などのポートフォリオを決定する際に用いられる手法ですが、これをソーシャルレンディン
グに用いて組成する案件を決定していくとのことです。
クラウドクレジットの事業者リスクは低いと思いますが、案件のリスクは低いと思いません。
外貨建てなら為替リスクもありますので、さらに不確定さは大きくなります。
そういったリスクがあるからこそ、それから目をそらさずに管理体制を改善していこうとする経営姿勢には
賛同しますし、これからも投資を続けていこうと思えるメッセージ内容でした。
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ちなみにもし私なら、「円建て 東欧金融事業者ファンド」と「円建て マイクロローン事業者ファンド」
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posted by SALLOW at 16:00
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