2017年06月21日
SL投資の節税策B:節税の具体例(生活費用の経費化)
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これまでのまとめと免責事項
前回の記事の続きです。
・SL投資の節税策@:リタイア予定者には、SL投資が雑所得な方が良い理由
・SL投資の節税策A:雑所得は雑所得内でなら損益通算が可能です
前回までの内容を簡単にまとめますと、以下のようになります。
「SL投資の収益は雑所得になります」
「給与収入+雑所得は税金などが上がりますが、リタイア後を考えたら雑所得も悪くありません」
「雑所得は他の所得と損益通算できませんが、雑所得の内なら通算できます」
「なら、雑所得の『損』に該当する日常の出費を考えてみましょう」
*なお、本記事の内容は私が法制度や各種のWebサイトを調査比較した上での結論です。
自分でこの手法を実践するくらいの自信は持っていますが、税理士などに確認を取ってはいませんので
実践される際は各自にて再検討を行い、自己責任の下でお願いします。
鍵はブログです
前回の記事の最後で、以下のような内容を書きました。
・平均と比べ、あなたの生活ではどこに多くのお金がかかっていますか?
・生活必需品以外では、何にお金をかけていますか?
・あなたの趣味はなんですか?
このように考えて、「(あなたにとっての)普通の生活」を送る上でかかるお金を特定します。
ほぼ全ての人の生活には、「必要最小限以外の出費」が存在しているはずです。
その出費を見つけたら、次にはその出費を「損」として組み込む方法を考えます。
さて、あなたにとって「生存に必要な最小限以外の出費」は何だったでしょうか?
そんなものは無いよ、という人はきっと少ないと思います。
一例を挙げますと、以下のようなものが「最小限以外の出費」にあたります。
・化粧品
・嗜好品(お酒やスイーツのような嗜好品)
・書籍代や有料TVの費用
・子どものいる家庭であれば、子ども関連の出費
・外食や旅行の費用
もちろんこれ以外でも、何でもいいです。
「費用がかかるもの」で、「費用を無くす事が難しいもの」であれば、何でも構いません。
そういった費用を雑所得の経費に押し込んで、SL投資の収益と相殺するのが目的です。
それで、タイトルに書いてある通り、経費化の鍵はブログです。
先ほどの「費用がかかるもの」を、ブログを使って収益化しようとします。
もちろん、よほどの人気ブログでなければ黒字化は難しいので、赤字でも仕方ありません。
ブログの収益は「雑所得」なので、ブログ運営による経費は「雑損失」になります。
SL投資の黒字とブログ運営の赤字は、同じ雑所得の内ですので相殺可能です。
これで、「自分の生活に必要な費用のかかるもの」を、「雑所得の経費」とする事ができます。
ブログ開設にあたって注意すること
生活に必要な出費を雑所得の経費とするために、ブログを開設します。
ブログを収益化するためには、広告とアフィリエイトを利用します。
ここで一つポイントです。
今回の目的では、広告やアフィリエイト収入を血眼になって追う必要はありません。
もちろんブログ収入はあるに越した事はありませんが、主目的は費用を経費化することです。
*そもそも、収益化を狙いすぎると勤務先の副業規定に引っかかる恐れもあります。
出費を経費化するためのブログは、まず継続することが最大の目的です。
収益化を狙いすぎたブログは短命になる事が多いので、今回の目的には適しません。
(私の知っている狭い範囲でも、とあるSL事業者が行政処分を受け営業停止に追い込まれた際に
その事業者の提灯記事を書いていたいくつかのブログやサイトが消えて無くなった事がありました)
継続できるブログは、何よりも運営主が楽しんで記事を上げる必要があります。
何でもかんでも収益化では精神衛生上良くありませんし、それでは仕事と同じになってしまいます。
私見ですが、今回の目的のために開設するブログは、
「まず、楽しんで更新できること」
「収益化を狙いすぎないこと」
「ヨイショ記事やステマはブログの短命化を招くのでやめておくべき」
を大事にすること、だと思っています。
節税の具体例
ここからはケーススタディです。
生活に必要な費用を経費にする方法を、簡単ですがまとめます。
ケース1)読書家の場合
これは簡単で、ブログで書評を記事にすれば良いだけです。
その記事に広告やアフィリエイトリンクを貼り付ければ、収益化ブログの完成です。
書評はたいていの場合、ある一つの本について集中して書く事になりますから、
アフィリエイトは楽天などの一般的なものではなく、Amazonアソシエイトが適していると思います。
(書評のページに、その本のアフィリエイトリンクを置くわけです)
紙書籍だけではなく電子書籍まで含めて考えれば、電子書籍リーダー自体のレビューでもOKでしょう。
この場合でも、Amazonアソシエイトを使って、レビューした電子書籍リーダーを勧める事ができます。
ケース2)旅行好きの場合
旅行した場所の感想を、たくさんの写真と一緒に記事にすればOKです。
(自分で記事を見る時を考えても、写真がたくさんある方が良いでしょう)
アフィリエイトはYahooトラベル、るるぶ、楽天トラベルなどが使えます。
ついでに、旅先での食事や買い物なども一緒に記事にすれば、その分も経費に加えられます。
不必要に豪華な旅行や食事はダメでしょうが、ごく普通の出費ならブログ経費のうちでしょう。
ケース3)化粧品やサプリメント
これもブログ記事にすれば良いのですが、ポジショントークが絡みやすい品物だけに注意が必要です。
自分が実際に使っている、という証拠を揃えておく事は必要ですし、
客観的な事実と主観とはきっちり分けた紹介記事をするべきでしょう。
要は、「自分が本心からお勧めできるもの」を紹介する記事にすべきです。
アフィリエイトについては、化粧品やサプリなら選択肢は多いです。
ファンブログでブログを書かせてもらっている身として、A8.netをお勧めしておきます。
まとめ
費用の経費化によりどのくらいの節税効果があるかは、その人の収入状況で変わります。
一般論としては所得税の累進課税のため、高収入ほど節税効果が高くなります。
下記で一つだけ例を挙げて計算してみます。
例:給与収入600万円、SL収入200万円の兼業投資家の場合
・社会保険料率15%と仮定、他の控除は無し
・給与所得控除、社会保険料控除後の課税所得は約500万円
・課税所得330万円〜695万円なので、所得税の税率は20%
・住民税は一律10%
・生活費用を経費化することによる節税効果は、所得税+住民税で合計30%
ということで、経費化できる費用については、実質全て3割引になる効果があります。
(*経費化できるのは、SL収入の200万円が上限)
次回の記事は本シリーズ最後(の予定)です。
経費化の鍵であるブログとアフィリエイトについて、簡単にまとめたいと思います。
ランキングに参加しています。
リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 11:55
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