2019年05月29日
ウェルスナビが減資? 内容をチェックしてみました。
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ちょっと気になる情報
ウェルスナビの話題です。
少し気になる情報がありました。ウェルスナビが資本金を減資しています。
・減資公告 (ウェルスナビ)
上記の公告によると、ウェルスナビの資本金は約21億円あったところ、そのうち約20億円を減資し資本金を
1億円とする、とのことです。
減資というとどうしてもネガティブなイメージを持ち、会社が危ないのか、縮小するのかと考えてしまいが
ちになりますが、実際はメリットもデメリットもあるといったところです。
今回のウェルスナビはどうなのか、私の考えも含めて紹介します。
減資の目的
一般的に、減資は有償減資と無償減資に分けられます。
有償減資は資本金を減少させ、その分を株主に支払うこと。無償減資は会社財産の流出はありません。
今回のウェルスナビの場合、無償減資。
そしてその理由は、繰越欠損金(累積赤字)の補填を行うためと思われます。
2018年12月時点におけるウェルスナビの累積赤字は約25億円。
これに減資した資本金を充てることで、累積赤字を減少させることができます。
また、資本金が1億円以下にになることで税法上の大企業から中小企業に税区分が変わるため、税務上のメ
リットが得られることになるわけです。
(税務上のメリット:法人軽減税率の適用、外形標準課税や繰越欠損金控除上限の不適用)
収益構造はどうなっているのか
損益計算書を見ると、営業収益8.8億円に対し販管費が25.8億円とかなり高コスト体質です。
この販管費の内容は、取引関係費(15.2億円)、人件費(6.1億円)、事務費(1.6億円)など。
それぞれ昨年から約4倍、約2倍、約2.5倍と激増しています。
取引関係費は一般に、顧客の獲得や認知向上のための宣伝費用や販促費用に使われます。
つまり、ウェルスナビの赤字原因は広告にお金をかけた結果ということになります。
(もっともこれは先行投資と言えなくもありません。実際、預かり資金は順調に伸びていますし)
(参考)
・ウェルスナビ 決算公告
・業務及び財産の状況に関する説明書 (ウェルスナビ)
ウェルスナビは大丈夫なのか?
で、気になるのはウェルスナビが大丈夫かどうか。
これについては私見ですが、おそらく大丈夫でしょう。
ウェルスナビはこれまでもたびたび、第三者割当増資を行ってきました。
2015年に6億円、2016年に15億円、2018年に15億円+25億円といったぐあいです。
会社が赤字でも、増資を受けられれば存続は可能です。ロボットアドバイザーは旬の投資ですから、これか
らも出資を受けることはできると思われます。
また、万が一ウェルスナビが破綻しても、分別管理により投資資金は守られます。
ウェルスナビの分別管理体制は、監査法人により適切と認められています。
・顧客資産の分別管理監査について
それでも気になるのならば、ウェルスナビに預ける資産を1,000万円までにしておけばいいでしょう。
ウェルスナビが分別管理を適切に行っていなかったとしても、1,000万円までの資金であれば日本投資家保護
基金により補償されるからです。
お客様の全資産は、当社が保有する資産と明確に区分して分別管理することにより、万が一当社が破綻しても確実に保護されます。さらに、破綻したときに分別管理に不備があった場合でも、返還できないお客様の資産について日本投資者保護基金が1000万円まで補償します。
(ウェルスナビのページより引用)
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ウェルスナビの口座開設方法については、下記の記事もご覧下さい。
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posted by SALLOW at 17:00
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