2019年04月02日
maneoで「経営改善に向けた提言書」のお知らせ。感想です。
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maneoの改善内容
maneoは去年の行政処分(業務改善命令)を受け、改善策の実施を行っています。
一つは「営業者の選定・管理」について。
maneo内部で内規を定め、運用を開始しているとのことです。その内容は以下の通り。
@既存の金融機関等がカバーしきれない業界・地域への融資を通じて経済の活性化を促すことができること
A投資家の資金を利用する事業者として、法令等を遵守し、十分な社会性・公共性を有する融資を実行できること
B投資家保護の視点をもって、適切なリスク分析能力、内部のチェック・牽制態勢等を構築していること
・業務改善命令に基づく改善策の経過報告 (maneo)
まあ何と言うか、当たり前の事が書いてあるだけです。
@はmaneoだからどうこうではなく、ソーシャルレンディングそのものの存在意義。
A、Bについては「そもそも当然だろう」という内容に過ぎません。
逆に「今まではそうじゃない営業者を仲間内に入れてたのか」とツッコミを受けてしまいそうです。
これに加えて先日、行政処分を受けて経営改善委員会からの提言が行われました。
今回はその紹介です。
提言内容と所感
提言内容は以下の通り。
【「経営改善に向けた提言書」の骨子】
1.投資家保護が徹底されるための経営体制を構築すること
2.当社瀧本代表取締役の役員からの退任、社外役員の増員を含め、代表取締役の業務執行
に対する牽制が担保される体制を構築すること
3.営業者及び個別の投資案件に対する審査並びにモニタリングの厳正化を図ること
4.投資家への正確な開示を行うこと
5.業務改善計画に沿った対応を継続すること
6.営業者によるファンドの資金の分配につき適切な対応を行うこと
・経営改善に向けた提言書の受領に関して (maneo)
次に所感です。
まず一言。行政処分以来、何やってたんでしょうか。
経営改善委員会を立ち上げたのは去年の12月。
外部有識者をわざわざ入れて中立性を確保していて提言された内容がこれでは、大変失礼ながら「有識者」
とやらの仕事にも首をかしげざるを得ません。
上記の提言事項で唯一評価できるのはAのみ。
その他は提言を受けるまでもなく、サービス開始当初より当然行うべき内容でしょう。
そのAにしても業務改善命令から1ヶ月後の暫定対策ならともかく、半年以上も経った現状で満を持して登
場するにはあまりにお粗末です。
正直なところ、満を持して登場するなら「匿名化の完全排除(と、それに伴う体制構築完了)」くらいを
期待していたのですが、残念な結果となってしまいました。
比較すること自体失礼なのかもしれませんが、預金水増し問題が起きて速攻で全ファンドの買取という対応
を行ったTATERUあたりとは雲泥の差です。
上記のリンク先にある、「提言の骨子に対するmaneoの対応」についても具体性を欠いており、決まった事
は何一つないと言っても過言ではありません。
それでも一点、瀧本氏の代表取締役辞任だけは早速決定したようで、この点は評価できるでしょう。
(瀧本氏がまだ多数の株を握っているなら、結局は院政になるわけで意味がありませんが)
・代表取締役交代に関するお知らせ (maneo)
私の投資方針
今回のmaneoの発表は、正直なところ失望させるものでした。
行政処分から半年以上の時間がかかっている事を考えても、ほとんど擁護できる点はないと思います。
従って私の方針として、当面maneoでの再投資は控えます。
ただし見限るというわけではありません。今後の対応を見て、管理体制や透明性が十分に確保され、実効性
のある対策が打たれたと判断すれば再度投資を行います。
現状maneoに投資している資金はまだ900万円以上ありますが、毎月の償還に合わせて順次引き出し、以下
の事業者へ再投資を行っていきたいと思います。
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posted by SALLOW at 10:00
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