2017年05月01日
みんなのクレジット 業務休止延長・代表取締役交代
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みんなのクレジットからの発表
3月末に金融庁処分を受けたみんなのクレジットですが、業務停止の明ける4/28〜9に発表がありました。
その内容は、以下の3点です。
@償還のお知らせ
29号、36号、38号、40号、46号、53号、55号の償還が完了した。
A業務休止の延長
内部管理態勢が整うまでの間、業務休止を自主的に延長する。
B代表取締役の交代
白石伸生氏 → 阿藤豊氏
それぞれの内容について、見ていく事にします。
償還は本当に行われた?
まず@ですが、ウェブサイトの発表だけでは本当かどうか疑わしいと思います。
少なくとも、私の償還は実際に行われています。
他のファンドについては分かりかねますが、53号については私も投資しているため、償還を確認しました。
また、同時に他のファンドについての配当も、下記の通り確認しています。
後は、今回の償還分に関して払い戻し依頼をかけていますが、これがきちんと支払われるかどうかです。
業務休止の自主的延長
みんなのクレジットに下された行政処分は1ヶ月の業務停止ですが、その後も業務休止を自主的に延長する
旨の発表がありました。これは予想できたことです。
1ヶ月の業務停止の期間に、みんなのクレジットには管理体制を是正して報告する命令が下されています。
(下記の 7) を参照)
その報告に対する金融庁の反応を確認することなしに業務を再開したら、確実にアウトです。
(引用)業務改善命令
1) 行政処分の内容を、投資家に対し速やかに、適切に説明すること。
2) 今回の問題の発生原因を究明し、ただちに改善すること。
3) 出資金の状況を把握し、投資家に対して速やかに説明を行うこと。
4) 投資家の意向を確認した上、その意向に沿う形で、投資家保護を念頭に公平な対応を行うこと。
5) 責任を明確にして処分を行うこと。また、内部管理体制をきちんと整えること。
6) みんなのクレジットとその親会社、関係会社の財務状況を把握し、資金繰り計画を作ること。
7) 1)〜6) までの全ての内容について、1ヶ月以内に状況を書面により報告し、
改善の実施状況については、全て完了するまでの間、定期的に書面報告を行うこと。
出典:関東財務局 株式会社みんなのクレジットに対する行政処分について
処分期間が終わってからの自主休止については、過去に別のSL業者でも例があります。
その業者の場合、3ヶ月の関連業務停止に加え、約2ヶ月の自主的休止を行っていました。
みんなのクレジットがどのような内部管理体制を確立し、業務再開するか、今は傍観するだけです。
(*なお、行政処分の期間の長短でみんなのクレジットとこのSL業者の処分の重さを比較はできません。
このSL業者の場合、「SL業務のうち、新規勧誘及び新規のファンド組成」のみが停止されましたが、
みんなのクレジットの場合、「金融取引業全て」が停止処分になっているからです)
代表取締役の変更
個人的には、これが一番引っかかります。
阿藤氏は2014年、経営破綻した富士ハウスの事業を承継した会社、らいずほーむを潰しています。
その時に一緒に破産開始決定を受けた事業再生会社、スピードパートナーズを立ち上げたのは、白石氏。
要はこのお二人、言い方は悪いですが「同じ穴の狢」と取られても文句は言えません。
一度の失敗でひたすら叩き、再起を許さないという日本人の悪い点はどうかと思いますが、それにしても
これから本当に再起を図ろうとしているのか、本気度が見えない人事です。
少なくとも私は、よほどのことがなければ今後の投資は見送ります。
以下、実現性が低いと分かっている独り言です。
今回の行政処分を受け、みんなのクレジットのSL事業がどこかに吸収されたら面白い、と思っていました。
(相手が欲しいと思うかどうかは別の話)
今後、SL業界にも淘汰はあるでしょうし、そのテストケースとして良かったのではないでしょうか。
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posted by SALLOW at 09:10
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