2019年01月30日
【雑記】それは良い意味? 悪い意味?
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消化不良の言葉
*今回は資産運用には関係のない雑記です。
言葉はその時代によって、色々と変わるもの。
それは分かっているつもりですが、少し首をひねってしまうこともあります。
別に言語警察を気取るつもりはないのですが、最近(と言っても数年前から)気になる言葉。
世の中で広く使われているのは分かるけど、自分の中では消化不良な言葉があります。
それは「こだわり」と「姑息」です。
こだわりって、悪い意味ですよね?
まずは「こだわり」。
ちょっと見回せば、世の中には色々な「こだわり」があふれています。
「こだわりの一品」「こだわりのお酒」「こだわりの贈り物」等々。
製造業の現場でも、「こだわりを持て」なんて言葉を何回も聞いた覚えがあります。
ところで「こだわり」って、そんなに良い意味の言葉でしたっけ。
辞書で引くと、次のようになっています。
@ 心が何かにとらわれて、自由に考えることができなくなる。気にしなくてもいいようなことを気にする。拘泥する。 「金に−・る人」 「済んだことにいつまでも−・るな」
A 普通は軽視されがちなことにまで好みを主張する。 「ビールの銘柄に−・る」
B 物事がとどこおる。障る。 「脇差の鍔つばが横つ腹へ−・つていてえのだ/滑稽本・膝栗毛 6」
C 他人からの働きかけをこばむ。なんくせをつける。 「達ておいとまを願ひ給へ共、郡司師高−・つて埒明けず/浄瑠璃・娥哥がるた」
(大辞林 第三版より)
Aはまあニュートラルな意味としても、@、B、Cはことごとくマイナスの意味です。
いつのまに「こだわり」が良い意味で使われるようになったのでしょう。
おそらくは元々マイナスの言葉を転じてプラスの意味に使ったインパクトが大きく、我も我もと飛びついた
結果がこうなっているのではないかと思います。
それ自体は言葉の変遷なのかもしれませんが、「こだわりを持て」なんて言われると、「え、こだわって
いいんですか(本来の意味で)?」と思ってしまうのもまた事実なわけです。
姑息って、そんなに悪い意味じゃないですよね?
もう一つは「姑息」。
これは「姑息な奴め」という言葉が「卑怯な奴」と同じ意味で使われることが多いことからわかるように、
ほぼ100%悪い意味で使われている言葉だと思います。
ですが実際の意味には、卑怯の成分は含まれていません。
〔「礼記檀弓上」より。「姑」はしばらく、「息」はやむ意〕
根本的に解決するのではなく、一時の間に合わせにする・こと(さま)。 「 −な手段」 「因循−」 「無事を喜び−に安んずるの心/経国美談 竜渓」
〔現代では誤って「卑怯である」という意味に使われることが多い〕
(大辞林 第三版より)
根本的に解決できればそれに越した事はありませんが、そうはいかないのが世の中というもの。
色々な事情から根本的な解決が難しいものなど、いくらでもあります。
そんな時に、一時しのぎであっても暫定処置を行うのは適切な対処だと思います。
そんなわけで、今回は本当の雑記でした。
私は「こだわりなく」「必要なら姑息に」ありたいと思っています。
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posted by SALLOW at 09:00
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