2019年09月28日
訪日観光客について、色々言われてはいますが数字はこうなってます。
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観光客の話題
最近のニュースで増えているのは、訪日観光客の減少という話題。
特定の国との関係が悪化したことに伴い観光客が激減し、観光地が悲鳴を上げているという切り口のニュー
スが散見されます。
ニュースとは言え中立は望むべくもありませんので、当然色眼鏡はかけるべきです。
(これはニュースのみならず、当ブログを含めたネット上の情報全てに言えることですが)
そういった切り口で物事をとらえようとする裏にどんな意図があるのか、それを想像しすぎるのは邪推と
なってしまうかもしれませんが、少なくともソースは確認しておくべきでしょう。
ということで、少し興味がありましたので調べてみました。
ソースはJNTO(日本政府観光庁)になります。
(https://www.japan.travel/en/ より引用)
訪日観光客数データ
訪日観光客の人数増減には周期性があり、8月は7月と比べて入国数は少なくなります。
速報値になりますが、2019年8月のデータは次の通り。
(引用:JNTO 訪日外客数(2019年8月推計値)データ)
7月の訪日観光客数299万人、8月は252万人。この差は周期性によるものでしょう。
前年同月比で言えば、今年8月の観光客数は前年比マイナス5.8万人。
確かに減ってはいますが、率にして2%となり「激減した」「悲鳴を上げている」というほどのことはこの
データからは読み取れません。
次に、国別観光客数。
関係が悪化した国からの観光客数が減っているのは本当でしょうか。
(引用:同上)
韓国からの訪日客数はマイナス28.5万人(マイナス48%)。
これは確かに「激減」と言っていいかと思います。
ただ、それ以外の国からの観光客数はおおむね増加しており、その結果が最終的にマイナス5.8万人という
微減状態になっているものと読み取れます。
ニュースの本当の意味は
ということで、数字から見ればニュースをどう読むべきかは分かりました。
訪日観光客が減っていることはまちがいなし。
ただ、それは韓国からの観光客が関係悪化などの理由により激減したことが理由であり、訪日観光客自体が
「激減している」という表現は適切ではない。
悲鳴を上げている観光地があるかどうかは不明。
ただ、あったとしてもその理由は「観光業が特定の国からの観光客に依存している」という集中リスクを適
切にマネジメントできていなかったことにあり、観光地側の問題でもある。
訪日観光客自体の増加傾向は明らかなため、今後は特定の国からの観光客に依存せず、幅広く当地の魅力を
アピールしていくことが重要となる・・・と言ったところでしょうか。
カントリーリスクはどこにでもありますし、恨み言を言っても始まりません。
一部の観光地はこれを良い契機と捉え、がんばってもらいたいものです。
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posted by SALLOW at 12:15
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